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ラストヒーローズ   作者: やましくないヤマシィ
日本蹂躙編
20/52

破壊作戦2

「第一、第二部隊出撃しました!」

「第三、第四部隊出撃準備を!」

「 第一、第二部隊が敵と交戦するまであと20分!」

「手の空いているものは、すぐに弾薬を運ぶ手伝いをしてくれ!」

一気に騒がしくなる。

「私たちはできるだけ気づかれないように途中までしか装甲車は使わないからな。疲れて向こうで戦う前に倒れるなよ。」

沙織さんが笑いながら忠告をする。

「よし、行くぞ!」


装甲車で近くまで向かったが、その途中では激しい銃声音が聞こえた。すでに戦いは始まっているらしい。

「ここからは皆さんでお願いします!」

装甲車の運転手が呼びかける。

それを聞くや否や、俺たち沙織第三部隊は行動を開始した。


「おい、後どのくらいで学校に着くんだ?」

「後十分くらいで見えてくるよ。」

走りながら金作に伝える。

「もう、自分の学校でしょ!」

綾月さんからは突っ込まれる。

「悪い悪い、こっちの方は来たことがなくってさぁ……⁉︎」

視界の先にカルダノが3体見える。

「薩美、右を。真壁は左を。私が真ん中をやる。全員足を止めるな!」


「よし、ここまで来たか。」

沙織さんが、全員に走るのをやめるよう手で指示を出す。

今は学校の裏手約二百メートルくらいのとこで、ここからは気付かれないよう歩きながら前進していくことになった。

「おい、あれって。」

金作が空を指差す。その方向には第四部隊の乗るヘリが4機見える。

「向こうも攻撃を開始したか。よし、第四部隊が敵を引きつけている間に行くぞ!」

そう沙織さんが言って向かおうとした瞬間、僕らは立ち尽くした。

僕らの周りはカルダノで囲まれていた。


「しまった!気を取られているうちに囲まれていたか‼︎後ろに下がれ!」

正確には四方向を囲まれているのではなく、後ろ以外の三方向が囲まれていた。

「「「ダダダダダッッ!」」」

後ろに下がりながら敵に銃を撃つ。

「バタッ!」

何名かの兵士を犠牲に出しながらも、僕たちは道の角で身を隠した。

「沙織さん、どうするんです!奴らにバレてますよ!」

「ここにいることはバレている。まずは奴らを倒すぞ。真壁、追ってくるのは何体だ?」

真壁さんがそっと覗く。

「か、数え切れません‼︎」

真壁さんが顔を真っ青にしながら伝えてくる。

「まずいですよ!このままじゃ全員死ぬ!」

「ガチャッ」

その音は真壁さんが銃をリロードする音だった。両手銃を持っている。

「隊長、ここは自分が時間を稼ぎます!なんとか逃げてください!」

「な、何を言ってるんだ真壁!そんな事出来るわけないだろ!」

沙織が目を見開いて言う。

「隊ってのは…」

真壁さんがギュッと銃を握りしめる。

「隊ってのは隊長が居て成り立ってるんです!あなたとあなたについていく皆が死んじゃ意味ないじゃないですか‼︎」

「お前も隊員だろうが!」

「私はもういい年になってきました。そろそろ未来に託す番です。この子たちに……」

「真壁……」

「真壁さん……」

「涙を浮かべないでください。」

そう言って背を向ける。

「私だって悲しいんですから……あなたに会えて本当に良かった。」

手で目の当たりを拭うのが見える。

「では‼︎」

真壁さんが角から飛び出し、引き金を引く。

「そんな!」

沙織さんが崩れる。

しかし不思議な事が起こった。

真壁さん自身は倒れない。奴らは銃をこっちに向けているはずなのに。

「あ、あなたは……」

真壁さんの声が闇夜に響く。

真壁さんが顔を向ける方角にいたのは……




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