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界遊記  作者: かえで
ラン=サイディール禍
22/252

ヒータックの憂い、リーザの憂い

SMGの組織の概要がほんの少し明らかになります。

 話は少し前に戻る。

 それはちょうど、マーシアンが城門の前で嘆いていた数日前。ファルガたちが『陽床の丘』ハタナハを出発した頃。

 ラン=サイディール国から遠く離れた、とある国のとある酒場の二階の一室で、一組の男女が絡み合っていた。女からは吐息と甘い鳴き声が。男からは荒い息遣いがする。

 この頃の酒場は、そのまま売春宿を兼ねることが多かったが、酒場のマスターが手に入れる事の出来る額は、場所の提供代だけだ。女を買おうとした時に必要なその他の値段は、酒場の外で客待ちをする娼婦と交渉するしかない。逆にいえば、マスターには金だけ払えば、相手が誰であろうと同衾することは可能だった。

 彼の場合は後者だった。

 ちょうど酒場に飲みにきていた踊り子に声を掛け、意気投合した結果だ。

 彼は、踊り子を落とすのに大して時間は掛けなかったが、楽しむ時間も大して持つことができなかった。招かれざる来訪者があったからだ。

 男は、自らの上で女に悦楽のダンスを踊らせながらも、ベッドの側に脱ぎ捨てている服から愛用の短剣を抜き出していた。男の指が動いたと思った瞬間、鞘がするりと抜け落ちる。いつしか欲望の蠕動運動は、戦闘の呼吸に姿を変えていた。

 女は歓喜の余り、絶叫しながら男の髪を掴もうとするが、男は巧みにその手を掻い潜る。彼は必要となれば女を突き飛ばし、直ぐに攻撃に移れるよう準備していた。場合によってはよがる女を盾にした上で、攻撃者を屠る事も辞さなかった。

 だが、扉の向こうの気配は、凄まじい殺気を男に対して放っているものの、全く動きを見せようとしない。

 暫く殺気の応酬を続ける男と、姿を見せぬ攻撃者。男は、女と扉ごと貫く殺気を扉の向こうの相手に叩き付けた。それでも、殺気は消えないが、攻撃する意識も感じられない。ともすれば、男を試すかのように。

 ややあって、男は鋭く短く降りるよう女に告げた。

 余韻に浸りたかった女は、恨めしそうに男を睨むと、素早く落ちている服を拾い上げ、裸体を隠した。

 男はそのままの格好で、先程まで凄まじい殺気を放っていた者達を呼びいれる。

 数瞬の間があり、ゆっくりと扉が開く。

 そこには二人の男が立っていた。二人ともこの町でありふれた住民の格好をしているが、衣服では隠し切れない全身の筋肉の凄まじい盛り上がりは、彼等が普通に町での生活を営む住人たちではない事を如実に物語っている。その表情は硬く、顔も鑿で岩を削りだしたような武骨な印象を与えた。

 先程、女を傀儡にしていた男は、ゆっくりとベッドの淵に腰かける。彼から漏れ出る威圧感は、周囲の者を竦ませるのに十分だった。その威圧感は、穏やかながらそれ以上の侵略を許さない。竹薮に潜み、周囲を睥睨しつつ休む巨大な人食い虎といったところか。

 太い眉は意志の強さを示し、切れ長の目というにはいささか吊り上がり過ぎているエメラルドグリーンをした瞳は、殺戮者二人に囲まれても一瞬たりとも怯むことのない彼の気性の荒さを示している。その反面、少し厚めの唇は、厳しさの中にも人懐こさを感じさせる。この唇の紡ぐ愛の言葉が、女たちを簡単に虜にする。どちらにせよ、好男子の面持ちだ。

 二人の男から完全に殺気が消えた。先程まで情事の場だったこの場所に踏み込むことに全く動揺を見せず、衣服で隠しているとは言え全裸の女にも目もくれずにベッドに腰かけるこの男の前に立て膝を付く。

 踊り子は一瞬男に目配せをするが、もはやこの男の目にも女は映っていない。女は自分の服を抱えると、逃げるように部屋から出て行った。これ以上この男と共にいてもトラブルに巻き込まれるだけだと感じたか。どうせ、一晩を共にしようとしただけの男だ。

 女が出て行くと同時に、背の高い方の男が口を開く。

「お戻りください、ヒータック様。頭領も心配しておいでです」

 丁寧だが、有無を言わさぬ強い決意を感じさせる声。並の人間なら、拒絶できずに縦に首を振ってしまうだろう。例え、その要求が何であったとしても。

 だが、ベッドの上に腰かける男は、襲い掛かる圧力をまるで涼風のように受け流す。

「……俺は継がんといったはずだ。同じ言葉を聞かされるために、貴様らこの場にまた来たのか?」

 ヒータックと呼ばれた男は、自分よりも遥かに大きく頑強そうな男二人を目の前にして、怯むどころか、威圧せんばかりの言葉を投げつける。

 その言葉そのものよりも、言葉を発する瞬間に大きく弾ける、ヒータックを包む如何ともし難い雰囲気が、彼に対抗する能力を徐々に男たちから削っていく。一度その雰囲気に当てられると、その闘争心や反抗心、敵対心が燃料をなくした炎のように、徐々に萎んでいくのだ。

 ヒータックに、帰郷を伝えた男が、徐々に萎縮していくのが分かる。もう一人の男は突然その男を殴りつける。殴られた男は頭を左右に振り、まるで幻術に引っかかってしまったとでも言うように、自分の頭の中にある靄を払った。

 よく見ると、殴りつけた男も若干汗を掻きながら震えている。

 ヒータックの何が、ここまで屈強な男たちを竦ませるのか。

 そんな張り詰めた空気の中、男はヒータックに告げる。

「でしたら、そのご意向を頭領にご自身の言葉でお伝えください。子供の家出ではないのですから。

 我々は頭領のお言葉を、ヒータック様にお伝えするだけです。その回答を持ち帰る命令は受けておりません。それはご自身でなさるべきことかと」

 ヒータックの表情に、一瞬動揺が走る。だが、それにこの二人は気づかない。それほどに微々たる変化だった。ヒータックはすっと立ち上がると、跪く男たちの間を歩み抜けていく。彼は扉を閉めながら、一言だけ口にした。

「明日発つ。飛天龍を回せ」

 ヒータックは気づいていた。この者達は、自分が戻ると言わなければ、今この場で腹を切るだろう。その上で彼を呼び戻す頭領は、別の者達を送り込んでくる。そこでも断れば、その者達は再度……。

 己の我儘を通そうとするたび、人が逝く。

 頭領の命令は一つ。『ヒータックを連れ戻せ。連れてくるまでは戻ってくるな』。

「……だから、俺は嫌なんだ……」

 彼は、宿の風呂に向かった。各部屋には据え付けられてはいないが、こういった宿は体の清潔さを保つために、常時釜で加熱され、消毒された湯が循環している部屋がある。そこで湯に浸かるか、湯を浴びるかは好みだ。その広さはまちまちだが、この規模のこの地に軒を連ねる小さな宿の風呂はレンガ造りだった。そのレンガ造りの風呂に魅せられて、ヒータックはしばらくこの地に留まっていた。

 何人かのその日暮らしであろう男たちと、そういった男に体を提供し金を貰う女たちが共に入る風呂の一室は、宿泊者であれば使用は自由だ。突然の独り者の出現に動揺する男と女をしり目に、彼はシャワーで汗を流した。

 部屋に戻ると、既にそこはもぬけの殻だった。まあ、彼からすれば、風呂から戻って男たちがまだ跪いていたら、部屋から叩きだしただろう。風呂場から一枚拝借した大き目のタオルで全身を拭い、さっさと服を着る。そのまま寝床で寝てしまおうとも思ったが、寝付けず、彼は街に出る事にした。

「……向いてないぞ、俺は頭領には。SMGの頭領は、進言しに来た人間を笑いながら叩き斬るくらいでないと務まらん」

 刺客にもなりうる男たちをそのまま帰した事に、半ば自嘲気味に呟くヒータック。

 その彼が、木製の観音開きの扉の前に立ったのは、翌日の陽が沈もうとする時間帯だった。

 彼の額には玉のような汗が浮かび、ともすると流れ落ちる。その筋は喉元を伝わっていく。無意識のうちに、彼は全身から汗を拭きだしていた。

 決して暑くはない。蒸している訳でもない。ただただ、扉の向こうに控えているだろう一人の老婆に対し、過度の緊張感を持っていた。

 昨日、彼が男二人に与えていたプレッシャー。それを今度は彼が自身に受けている。わかっている。彼は扉の向こうの老婆が途轍もなく恐ろしいのだ。

 そんな、怯える自分が滑稽に思え、思わず口角を上げる。

「ヒータック、入ります」

 笑みを絶やさぬまま、彼は扉を押し開け、中に入っていった。

 そこには、安楽椅子に腰かける老婆と、その老婆の脇に立つ少女の姿が。凡そ、世界を股に掛け、全ての国家を恐怖のどん底に叩き落とした、空中武装商船団SMGの頭領の部屋とは思えなかった。

 調度品など一切ない無機質の部屋。天井を飾るのはシャンデリアだが、これも瞠目する程の代物ではない。唯一、王族や皇帝といった組織のトップの部屋にも絶対に存在しえないのが、『天空の額縁』と後の世に伝えられる巨大な窓だった。窓の縁は、絵画の額のような装飾が若干施されてはいたが、それでも質素と呼ばれる部類に入るだろう。だが、絵画でいう所の絵の部分がガラスになっており、ガラスの向こうに広がるのは一面を埋め尽くした雲海。雲の隙間から稲光が走り、雲が美しく輝く。

 それはまるで、動く絵画。財力のある他の国家の首脳にも、絶対に不可能で贅沢な調度だ。日々変わる景色を、彼女は絵画として日々眺めては、日々の仕事のストレスを発散していたのだろう。

 自分の前に一歩歩み出ようとした青年を、安楽椅子に深く体を預けた老婆は、落としていた視線をあげ、入ってきた来訪者をじっくりと見る。その眼には一瞬安堵の表情が浮かんだかに見えたが、すぐに感情が消えた。次の瞬間、ヒータックの体は大きく傾ぐ。

 傍から見れば全くとるに足らない出来事だ。来客に対して老婆が視線を上げた、ただそれだけ。

 だが、ヒータックはその老婆の眼力に圧倒され、眩暈すら起こした。

 老婆の視線が、彼の脳髄に突き刺さった瞬間、意識が遠のき、倒れそうになるヒータックだったが、何とか自我を保ち続けた。

 改めて両足を踏みしめ、老婆の痺れるような視線に耐えつつ、老婆の目を正面から見据えた。

「……少しは覚悟を決めてきたようだね」

「覚悟……。そうかもしれませんね。それを伝えるためにここに来たのですから」

 老婆の表情が一瞬曇る。少なくとも、彼の持ってきた覚悟というのは、恐らく彼女の望むものではないという事。だが、彼女からすれば、ヒータックの成長はしっかりと感じ取れていた。

 頭領にとって、いや、SMGにとって余り良くない事をそのまま頭領に伝えようとしている現在のヒータックは、かつて弱者のみ睥睨し、強者には媚びこそしないものの隷従する卑しい人間の典型であった彼とは別人のようだった。

「俺は、SMGの頭領は継ぎません」

 老婆は一瞬鋭い視線を飛ばす。だが、それにヒータックは動じない。

 ややあって、老婆は溜息をついた。そして、ゆっくりと顔を上げた。そこには、先程まで相手を威嚇し、跪かせる圧力はなかった。

「……その答えは予測していた。だが、言われるとやはりショックなものだ。今ここにいるわしがやってきたことを、お前も、お前の父も否定するのか」

 強力なプレッシャーに打ち勝つ事だけを目的にしてこの場に臨んだヒータックからすれば、頭領の言葉は意外だった。

「親父も……ですか?」

「そうだ。

 奴も、生まれながらにしてSMGの頭領の座が保証されているとなれば、もっと楽な生活もできたろうに。だが、奴は自らSMGを脱退し、地上へと降りていった」

「親父は、やはり死んだんじゃなかったんですね? ……親父は何故?」

「何か心境の変化を及ぼすような事が、奴にあったのだろうな。それ以上はわからん。もし、知っていたとしても言えんがね」

 この老婆……頭領リーザ=トオーリは、知っている筈だ。ヒータックの父である男が、SMGを蹴って地上に降りた真の訳を。

「お前も父と同じように地上に降りたいなら、わしからの命令を完遂せよ。父はやって見せたぞ!」

 今まで消失していた覇気が、ヒータックを激しく打ち付ける。だが、そのプレッシャーは彼にとって心地よくすらあった。自然にヒータックの口角が上がる。

「……分かりました」

 眼前の二人の覇気の応酬に、完全に沈黙を貫いていた少女が口を開く。その表情からは不安を拭いきれぬ様が伺える。

「お兄ちゃん……」

 なぜSMGを抜けたいと言い出すのか、なぜわざわざ困難に立ち向かうのか、生まれた時から何不自由なく育ってきた少女にとっては、理解不能な判断。それが今まさにヒータックが行なった判断であり、十数年前に彼らの父が行なった判断でもある。

「親父は……、SMGを抜けて何をしようとしていたのか」

 周囲に人目があるのも忘れ、ヒータックは一人呟く。

「お父様は、死んだのではなかったの?」

 リーザの横に立つサキは、父が死亡したのではなくSMGから出て行ったことを初めて聞かされる。だが、少女の質問に答える人間は誰もいない。

「……指令の内容をお教えください」

 ヒータックから、初めてリーザを上回らんばかりの覇気が放たれた。可視現象ではなかったが、リーザの覇気の影響を、ヒータックの覇気がサキをも庇うように押し返していた。もし、その場にサキ以外の別の人間がいたとしたら、リーザとヒータック双方の覇気に充てられ、失神したに違いない。

 口角を上げたリーザは、ヒータックに計画の実行を命令した。

 退出したヒータックを追いかけるようにサキが部屋から出ていき、部屋に一人になったリーザは、視線を『天空の額縁』に移す。

 先程まで眼下を照らしていた雷光は姿を消し、青い海原が遥か足元に広がる。いつの間にか雲は四散していた。

「何がお前たちをSMGから巣立たせる? だが、それを止める術はない。いつかこの地に外の風を吹き込んでくれ。それがわしの願いだ」


 リーザは、遥か昔から、女性でありながら国家を股にかける空中武装商船団の頭領として君臨してきた。今でこそSMG内で絶大な権力を誇り、他の国家から恐れられる超国家組織を纏め上げている。だが、その苦労は計り知れない。

 困難に直面してはそれを乗り越え、別の困難に直面しては、それを更に乗り越えた。勿論、妥協したこともある。見て見ぬ振りをして、時間が解決するに任せたこともある。だが、いずれにせよ、乗り越えてきた。そしていつの間にか、彼女も老いを感じる年齢となっていた。

 彼女は、組織の若返りを何度か図ろうとした。だが、その度に別の勢力に潰されてきた。彼女の意図しないところで、次期頭領候補と目される人間が、組織内外で排除されてきたのだ。その中には、彼女が目をかけてきた人間もいた。リーザの目の届かぬところで、身体的、あるいは精神的に潰され、或いは命を失うこともあった。彼らは何故か、頭領候補の地位から転げ落ちていく事になる。

 後継者育成を悉く邪魔されたリーザは、かつてSMGの様々な人間に、怒りをぶつけるが如く言い放ったことがある。

「いつでもこの席が欲しければくれてやる。ただ、能力の無い者にはやれん。実力で奪い取ってみろ」

 挑戦者はいた。

 だが、悉く退いた。退けたつもりはないが、退いたのだ。これがリーザの意識しない強さだった。

 次期頭領候補者と目された者の中には、リーザを捕縛した者もいた。だが、リーザにとって変わって支配権を手に入れたその瞬間から、SMGが回らなかったのだ。謝罪と共にリーザを解放し、その者はSMGを去った。もし、この者がリーザを暗殺により亡き者にしていたとしたら、世界の情勢はまたがらりと変わっていたはずだ。リーザに代わった者のしでかした失策による組織の損害を、リーザは幾度となく立て直した。そして、逆らう者はいなくなった。

 血縁だけ、野心だけでは、SMGは回せない。国を興すのとはまた別の苦しみがあった。国を引き継ぐのともまた違う苦しみがあった。国家を立て直すのともまた違う苦しみがあった。大地に根ざす国家では想像できない、SMG特有の課題があった。それを、彼女は試行錯誤の上、ノウハウとした。

 一つは食料。

 SMGの本拠地であるルイテウは非常に物資に乏しかった。それをどう調達するのか。

 一つは人材。

 物資が乏しければ、人は去る。生死に拘わらず。だが、今までのSMGは造反を許さなかった。脱退もまた然り。古代帝国亡き後も、古代帝国の威光を使い、SMGは君臨した。だが、それも時を経る事により、状況は変わる。

 そして、水。

 これもSMG内部では重要な問題だった。

 それらを一つ一つ解決することにより、リーザは頭領足らしめた。逆に、歴代の頭領はそこまでの管理を要求されなかった。古代帝国の威光を失った時代の初めての頭領。それがリーザだった。

 その困難を考えた時、リーザの息子にしてヒータックの父は、SMGの脱退を決意した。だが、それは次の時代のSMGを考えた上での離脱だった。SMGの人間たちが、現代においてどのように世界と関わっていくのか。それを模索するために、旧態依然を守ろうとするSMGを離れた。リーザの遂行困難であろう課題をクリアして。

 リーザからすれば苦渋の選択だった。だが、それも一つの考え方。その考え方を認める為に、彼女はハードルを与えた。それをクリアできない人間が、新しい事を始めることなど出来る筈もない。

 結果、彼女の息子は、やはり彼女の息子だった。だが、模索するために去った後の具体的な成果は聞こえてこない。それでも、便りがないのは元気な証拠とばかり、萎えそうになる心に鞭を打ち、彼女は彼女の成すべきことを続けたのだった。

「いつかは、SMGの技術を捨てる時が来るかも知れぬ。今我々が扱っている古代帝国の遺産は、技術超過だ。卓越した技術も、それを使いこなし管理維持しなければ、廃れる一方だ。

 だが、それでもわしは守らねばならん。SMGを。SMGで生きる者達を」

 リーザはもう一度窓を背に、正面の扉を見据えた。

「わしが考えたくなかった恒久的な問題を、セドーは提起し、その解決を図ろうとした。そして、ヒータックもそれを追いかけようとしている。彼らに任せるのも、一つの方法かもしれぬな……」

 リーザを乗せる安楽椅子の動きが止まった。

出来るだけ頻繁に更新していきます。

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