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魔女になる瞬間
震える手で、“穴”に触れた。
その瞬間。
世界が、壊れた。
町が、崩れる。
人が、消える。
空が、裂ける。
「……っ!」
でも。
止められない。
止めたら、終わる。
全部が。
「……やるしかない」
気づいたときには。
私は、“壊す側”になっていた。
それから、どれくらい経ったかわからない。
私は、眠らなくなった。
眠れない。
夢を見たら、壊れるから。
思い出したら、崩れるから。
「……だから」
私は、見続ける。
壊し続ける。
削り続ける。
そうやって。
「……保ってる」
でも。
どこかで、わかっていた。
「……もう限界だな」
そして出会いへ
あの夜。
また、“光らない星”が落ちた。
「……またか」
ため息をつく。
でも。
今回は違った。
「……あれ?」
違和感。
近づく。
そこにいたのは——
“壊れてないのに、見えてる存在”
「……嘘でしょ」
初めて、驚いた。
そして。
思った。
「……これ、もしかして」
ほんの少しだけ。
「終わるかもしれない」




