↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
28/82

現実主義者と入団試験対策

この国の軍に入るには貴族であれ一般民であれ、年に4回行われる公募に応募しなくてはならない。

一般民は、書類審査で通った者が簡単な筆記テストと実技テストの受験資格が得られる。

それに合格すれば面談が3回行われ、最終面談に合格となった者が仮入隊でき、仮入隊後は簡易訓練を1カ月こなす。

そして最終試験を行い、残った者が適正な部隊へと振り分けられ、晴れて一般兵となれる。

貴族は、書類審査と筆記テストと面談が免除となるが、その他の実技テストは一般民と共に行う。

合格すれば、簡易訓練コースを一般民と共に1月こなし、その後士官学校で座学や何やらを3年間学び士官コースへと進む。

一般民が士官コースへ進むには、2年間一般兵コースでの実務経験と4年間座学の履修が必要になる。

と、隊長が説明してくれた。

さて、私は今回第一期一般公募に間に合わなかったわけだが、次の公募だと4カ月先になる。

正直、書類審査に間に合った設定で、筆記から受けたいなぁなどと思っていたら、隊長が書類審査と筆記テストを免除してくれた。

しかも、私の偽名と戸籍の改ざんもしてくれたらしい。

見つかったらまずくないか?と聞いてみたら、問題ないとの事だ。

きっとそういう専門部門があるんだろうなぁ。

情報部とか?

で、隊長が言うには、実技は絶対に受けなきゃならないらしく、免除はできないとの事だ。

いやいや、十分だから。

それ以上は甘えられません。

自分で何とかします。

ええ。

それよりも、偽名と戸籍の改ざんができるんだったら、軍に入らなくてもよかったのでは?

と、変な事に気づいてしまった。

ま、まぁ気にせず、テストの事を考えよう。

20日後に実技テストがあるらしい。

実技テストは、三つのチェックが行われ、基礎体力と健康状態、それと剣技などをみるそうだ。

で、その20日後までに、読み書きはマスターしとけと隊長に言われた。

それはそうだろうなぁと思う。

建前で筆記テスト合格した事になってるのに、文字書けません読めませんでは困るから。

という事でただいま、ナリアッテ、ヴォイド、時々隊長とキース後、通りすがりの皆さんに猛特訓してもらっている。

で、日記も付け始めて、皆に添削してもらったりして中々楽しい。

朝のジョギングも、覚えた単語のスペルを声に出しながら走っている。

声出してるのはいいけど、なんであの曲になるんだろう。

フルメタルジャケットの"I Wanna Be A Drill Instructor"。

で、歌いながらヴォイドと走っていると、隊の人から変な目で見られるけれど、気にしたら負けだ。

で、朝の日課が終わって朝食食べたら、実技テストに向けてトレーニングだ。

テストは、1対1で隊の人と模擬刀で対戦し実力を見るそうだ。

受かる為には、体をつくっておかないと厳しいだろう。

ここにきてから、運動といえばジョギングだけだったから、体がなまっているのが自分でよく判る。

部屋でストレッチ的な事はやっているが、本格的にはやっていなかったから、なまるなまる。

20日後までに体を元に戻さないとなぁ。

という事で、太極拳をする。

部屋でもできるが、どうせなら外の方がいい。

基礎からやっていると、ヴォイドがきょとんとした顔でこっちを見ていた。

ヴォイドには、私が何をしているかさっぱり判らなかったみたいだ。

当たり前だが…

説明が面倒なので、取り敢えずストレッチと言っておいた。

まぁ、普通のスピードでもいいんだけど、ゆっくりやった方が体に負荷がかかるから、例えはたから見れば変人っぽく映ろうが、気にせずゆっくりと型を進めていく。

こうして、ジョギング、太極拳、文字の読み書きをひたすら繰り返して幾数日。

つまり、テスト当日の今日。

テスト会場には結構な人が集まり、私の隣に当たり前のように立っている男が1人。

「・・・・・」

えーと、なんでいるの?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。