04 《敵意》
──第16階層、《フレイムガーデン》
約90人もいるのだ、ボスの部屋まで難なく行けた。
「よし、いくぞ!」
俺が掛け声をかける
「「「「「おお!」」」」」
メンバー達が気合の入った声を出す
そしてエリカが門を開く
「グオオオオオオオオオオオオ!!!!」
《フレアボルケーノドラゴン》はいきなり敵意剥き出しの雄叫びを上げてきた
まずは《斬り込み隊長》、ガルダンが臆する事なく斬りかかる。
「うおおおおお!!【エクスカリバー】!!」
ガルダンが大剣を輝かせて《フレアボルケーノドラゴン》に振り下ろす
それに続いて攻撃部隊が突っ込んで行く。
「はあああ!!【五連斬】!!」
俺もスキルを発動して攻撃する
今の攻撃で《フレアボルケーノドラゴン》のHPが5分の1ほど減った。
攻撃を終えたら防御部隊の後ろに下がる
「ぐおおおおお!!!」
フレアボルケーノドラゴンは炎ブレス攻撃を放ってきた。
それを《ディフェンスリーダー》シリウスを中心にして防御部隊が防ぐ
「「「「【ブレスリセット】っ!!」」」」
炎が消えた…それと同時にもう一度斬りかかろうとしたそのときドラゴンの炎の色が変わり、体から炎が噴き出した
「グオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!」
蒼く輝くその炎はプレイヤー達を次々に飲み込んでいった。
「なっ!みんな!」
蒼い炎は失速する事無く次々にメンバーを飲み込んでいく…
「くそぉぉぉ!!」
────【空切断】
蒼い炎に向かって太刀を振る。
空気が歪んで炎が消える、安心している暇など存在しない…
「回復部隊は炎をくらったプレイヤーを回復しろ!」
俺はそう呼びかけて、ドラゴンに向かう。
回復部隊が回復を始めた、今動けるのは30人といったところか…
これがドラゴンの本気モードってやつか…気を抜くわけにはいかないな…
「はぁぁぁぁぁぁあ!!【スターダストスラッシャー】!!」
ドラゴンの頭を上から下に叩きつける様に切り裂く。
体制を崩したドラゴンに向かってエリカが飛び込み攻撃を浴びせる。
ドラゴンのHPを確認すると、僅かに減っていたが、HPが徐々に回復していっている…
「くるわよっ!後ろに跳んでっ!」
エリカの声で後ろに跳ぶ…
俺の目の前をドラゴンの爪がかすめる。
『ドカァーン』
そして間髪入れずに地面に叩きつけられた爪がこちらに迫ってくる…
俺はそれを上に跳んで躱し、腕を斬りつける。
さすがは本気モード…
攻撃速度も上がってるし
蒼い炎で守備力も上がってる…しかも自動回復効果もあるのか…
厳しい戦いになりそうだ…
俺は太刀を持つ手にいっそう力を込めた…