05 《無双》
戦闘は劣勢を敷いていた。
あのスキルを使うしか無いか…
「俺はあのスキルを発動する…みんな時間を稼いでくれ…」
「俺達が時間を稼いでみせます!任せてください!」
シリウスが返事をして《フレアボルケーノドラゴン》に向かって走って行く。
俺はあるスキルを発動するためにもう一本太刀を装備して二刀流になる。
───【魔神無双】───
エリカを中心としてガルダンと動ける攻撃部隊がそれに続く。防御部隊は奇跡的に15人残っていたので普通の攻撃は問題がない。
だがあの蒼い炎ブレスも一度見た攻撃だ、対処できるだろう…あいつが居ればもっと楽だったのになぁ…
まぁエリカが居れば大丈夫か…
「【一閃】!!」
エリカのレイピアが黄色い光を放ち、目にも留まらぬ速さで突きを繰り出した、これはレイピアの武器スキル【高速突き】の二つ派生したスキルでエリカの得意技だ。
エリカは《一閃》の異名をもち。その攻撃速度は《WQO》の中で一番と言われている。
だが攻撃力も捨てたものではない。
その一撃で《フレアボルケーノドラゴン》は後ろに大きく吹き飛んだ。
「よくも仲間達を傷つけてくれたわね…」
そう言ってエリカはドラゴンを睨みつける…
そしてさらにガルダンが【覇炎斬】というスキルを発動して炎を纏った大剣で攻撃する
ガルダンの異名は《閃光の火》その攻撃力はかなりの物だ…その他にも《閃光の光》の幹部達全員異名を持っている。シリウスは《閃光の壁》回復部隊隊長のソフィアは《閃光の林》そして今ここにはいないが《閃光の光》NO.3のソーミャは《閃光の風》と言われている。
これが《閃光の光》の四幹部《風林火山》だ!。
とか言っている間に《フレアボルケーノドラゴン》のHPは5分の2まで減らされている…恐るべし、《閃光の光》の幹部達…
「まだなの?エイト!」
エリカが俺に聞いてきた
「大丈夫…もう少しだ…」
ーー『では発動までのカウントを始めます…』
『10…』『9…』『8…』『7…』『6…』『5…』『4…』『3…』『2…』『1…』
『0…魔神無双モードを開始します』
システムの音が頭に響き、俺の体が黒いオーラで包まれる。
「みんな!下がってろ!」
黒いオーラで包まれた俺はそう言って《フレアボルケーノドラゴン》に突っ込んで行く
このスキルはSPが続く限り大幅にパラメータを上げて連続で攻撃ができるレアスキルだ。
「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」
俺の両手が高速で動き、《フレアボルケーノドラゴン》を連続で斬りつける。
《フレアボルケーノドラゴン》は腕を高速で振り、俺の事を遠ざけようとするが、俺はそれを躱して連続攻撃を続ける。
「うおおおおおおおおおおおおおお!!!消えろおおおおおお!!!」
《フレアボルケーノドラゴン》のHPがどんどん減っていき、俺のSPもどんどん減っていく…どちらが先に切れるっ……
94発目の攻撃で俺のSPが空っぽになると同時に《フレアボルケーノドラゴン》のHPも空っぽになった。
「グオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!」
《フレアボルケーノドラゴン》は断末魔の悲鳴を上げて倒れ、消えた…
そして《congratulation》という文字とドロップアイテムが表示される。
だがそんな事は後回しだ。
「はあ…はあ…はあ…はあ…やっ…た…犠牲者は…」
犠牲者を探そうとしたが俺の意識は遠のいていった…
俺たちは16階層を突破した…




