44 《力》
『ガキンッ!』という金属と金属がぶつかり合うような音が響き渡る。
和也の連続攻撃を確実に盾で防ぎ、下から上に切り上げるようにして刀を振るう。
和也はそれをバックステップで後ろに跳んでかわす。
「さすがだな……駆斗は……本気でいかせてもらうよ……」
和也はそういうと刀をもう一本装備して二刀流になった……
二刀流……自分はやっていたが、二刀流のプレイヤーとやるのは初めてかもしれない……
グッと足に力を入れて、全力で和也に向かって跳ぶ。
和也が攻撃のモーションに入ったが盾で防御すれば問題はないはずだ……
「【空切斬】っ!!!」
俺はスキルを発動し、和也に向かって刀を振り下ろす。
和也は二刀の刀を右に構えてすでにモーションに入っている。
『ガキィン!!』
「……っ!!?」
俺の考えとは裏腹に盾で完全に防御したというのに俺は後ろに吹き飛ばされた……
……嘘だろ……衝撃を殺しきれなかっただと……
急いでHPを確認する。
吹き飛ばされ、地面に体を打ち付けたため体は痛むが、
後ろに吹き飛ばされただけでHPには問題ないようだ。
パワー特化の二刀流か……
俺は連続攻撃スピードに特化したスピード型二刀流だったがどうやら和也は二刀による破壊力に特化したパワー型二刀流のようだ……
「いつまで座ってるんだ?早く立たないと楽しめないじゃないか……」
「わかったよ。もう立つよ。」
「……その顔は理解したみたいだね、なぜ吹き飛ばされたかを……」




