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《World Quest Online》  作者: 夜無月
《一章》 Prologue
3/52

《さあ……ゲームをはじめよう……》

1時になった。

そろそろゲームマスターが現れる頃だ……


黒雲が一点にどんどん集まっていく、それが徐々に人の形になっていく。

現れたのはこのゲームの製作者、水無月一斗だった……


「私はゲームマスター水無月一斗…この世界の創造主であり、支配者だ……とりあえず君たちにはメニューを開いてもらおうか……」


俺はメニューと念じてメニューを表示させる。

「なっ……」

俺は気づいた…絶対に必要な物が欠けている事に…

ログアウトの項目がない…

説明書にはしっかりとメニューの一番下にあると書いてあった…


「…気づいたかな……?言っておくがそれは誤作動ではない、このゲームは本来そういう仕様なのだ。それとこのゲームはゲームなどではない、私が創り出したもう一つの世界だ……。HPは命。0になれば《ヘッドスキャナー》から特別な電波が送られ、脳の機能が停止する……つまり『死』を意味する。現実と同じだ……言っておくが外部の人間からの助けは来ない……すでにほとんどのプレイヤーを私達の施設に移動させた、そしてその施設で私達クリエイトが独自に開発した技術を使い、君達を生きながらえさせている。それによって必然的に外部の人間の助けはこないということだ。現在このゲームの総プレイヤー数は約15000人、そして現在の犠牲者の数は1024人だ。君達も死なないように頑張ってくれたまえよ。さて次にアイテムBOXを確認してもらおうか……」


まだゲームが開始してから1時間だぞ……

そんなに犠牲者が出たなんて……


俺は言われるままにアイテムBOXを開く

その瞬間アイテムBOXのアイテム欄の一つから光が放たれた。

あまりの明るさに一瞬目をつぶった……

……!

目を開けた時、世界が変わったかと本気で思った……。それほど人々の顔が変わっていたのだ。

「な、なんだこれ⁉こんなの嫌だぁ‼」

「いやー」

「ふざけるなぁ‼」

「ログアウトさせてくれぇ‼」

「死にたくねーよぉ…」


そういう言葉が飛び交う。


俺の顔は変わっていない……おそらくみんなもとの顔に戻されたのだろう……


「何を驚いている?自分の顔じゃないか?私のプレゼントは気に入ってくれたかな?はっはっはっ!ログアウトしたいか?なら私を殺してみろ……私は100階層で待っている……さあゲームをはじめよう……」

そう言って宙に浮かんでいたゲームマスターはニヤリと胸糞悪い笑みを浮かべながら消えた。


HPが0になれば死ぬ……?ログアウトできない……?

は?は……?はぁ……?なんだ?理解ができない……なんなんだよ……


…7月23日、デスゲームが始まった───

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