《プレイヤーメイキング》
目を開けると俺は白い世界に浮かんでいた……。
──『今からキャラクターメイキングを始めます』
──『名前を入力してください』
名前かぁ…まあ、本名をちょっともじったやつでいいよな。
おれは『エイト』と入力した。
──『使用する武器を選択してください』
このゲームはジョブなどというシステムはなく、武器ごとにスキルがあり、武器の種類が他のゲームとは比べものにならないくらい多い。
武器スキルは武器使うことで上昇し、武器特有のスキルを獲得できる。
攻撃力などのパラメータの伸び方はたしか設定で決められるはずだ。
ついでに言っておくが、特殊な条件で獲得することができるスキル、レアスキルという強力なスキルがある。
俺の使用する武器は決まっている。
おれは『太刀』と入力した。
──『キャラクターエディットはどうしますか?』
これはこのまま現実での自分を使うか、顔を変えるかというものだ。
体格などは動きに関係してくるので変える事はできない
まぁこの顔でも大して困った事はないだろうし、このままでいいや。
──『変更なし』
──『パラメータの成長のパターンを選択してください』
スピードタイプ、パワータイプ、ディフェンシブタイプなどのパターンの中からベースを1つと、戦士系、魔法使い系、盗賊系などのジョブのようなパターンの中からサブの2つのパターンを選ぶ事ができる。
俺はベースに《スピードタイプ》サブには《盗賊系》と《騎士系》というパターンにした。
──『全てのキャラクター設定が完了しました』
俺の体が光に包まれて、一瞬視界が点滅したかと思うと、始まりの街。《ファーストタウン》に立っていた、背中には太刀がぶら下がっている。
なんなんだこのゲームは…まるで現実世界にいるような感覚だ、手足は自由に動くし、周りの景色は現実世界とほとんど変わらない…本当にここは水無月一斗が言っていたようにもう一つの世界のようだ…
そしてこのゲームの醍醐味はやっぱりフロアをプレイヤー全員で協力して攻略していく事だ。1フロアごとにダンジョンがあってその奥にいるフロアマスターを倒すと次のフロアにいけるようになる。そして5フロアごとにレベルの高い街が現れる。
……ん?なんだか、広場の方が騒がしい…
《ファーストタウン》の広場はかなり広い…たぶんプレイヤー全員がそこに集まることを計算しているのだろう。
すごい人の数だ……
「なあ…なんでこんなに人が集まってんだ?」
とりあえずそこらへんのおっさんに聞いてみる。
「1時にゲームマスターが現れてイベントが起こるんだとさ」
「へぇ〜そうなのか……教えてくれてありがとう」
今の時間は12時56分、キャラクターメイキングにかなり時間かかったな…
イベントかぁ……どんなイベントなんだろう……
ゲームの説明とかかな……?
このゲームはたしか追加生産をしないらしいからほとんどのプレイヤーは初日の今日にプレイを始めているだろう……
広場にどんどんと人が集まってくる。
お、そろそろ時間だな。
俺は広場の中央へと歩き始めた……




