マルガリータの似合う指に
落ちこぼれ女子高生のヨーコの趣味はマニキュアを塗ること。授業中だろうと関係なく好きなことに没頭する。だから親友が勧めてくれたブランドもののマニキュア欲しさに、軽い気持ちでキャバクラのバイトも引き受けた。ところがお酒が苦手なヨーコは店でひっくり返ってしまい、初日でバイトをクビになる。ふらふらとした足取りで繁華街を歩いているうちに酔っ払いに絡まれそうになるが、そんな彼女を寸でのところで助けてくれたのはクラスメイトの畔倉だった。ダサい眼鏡のキモオタと勝手に見下していた隣の席の同級生は、夜の街で愛する人に捧げるカクテルを探求する、Barの店主だった。