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対フリード戦Ⅷ

ゲームで初期の頃、今回のような倒したそばから次々にモンスターが追加で現れる事は無かった。


だが確か三回目のバージョンアップの時からだったと思う。

『召喚』や『仲間を呼ぶ』『増殖』といった方法で連戦を仕掛けてくる敵が現れ始めたのだ。

先の《ネスト攻略》での最終ボス、"ビークィーン"の使う【サモンミニオン】もこれのひとつだ。


これらの敵の出現によって今まであまり使う事の無かった、【エレメントアディション】の使用頻度は上がっていった。


逆に言うと今回のような連戦や、特別にある特定の属性に弱いボスモンスター戦等でないかぎり、あまり使おうとしないスキルという事だ。


【エレメントアディション】のカーソルを押すと、次に属性選択キーがでる。

もちろん土属性の優位属性である、『火』を選択だ!


【パワー&ガードⅢ】とこのスキルの併用で、圧倒的な攻撃力と鉄壁の守備力を得た俺のモンスター達は "スケルトン"に攻撃を開始する。


まだ"スケルトン"が散開していないのを見て、"ビーファイター"が【チャージ】のスキルを発動!

紫色のオーラを纏いながら、"スケルトン"の一団の中へ弓から放たれた矢の様なスピードで突っ込んで行く。

まるでボーリングのピンの如く数体の"スケルトン"がはじき飛ばされ、そのうち三体が一度に光の粒となって消えていった!

そのままスピードを殺さず、"ビーファイター"は上空へ離脱する。


"レッサーデーモン"は直接フリードを狙う。

1m以上もある氷の槍、【アイスジャベリン】がフリードに襲いかかる!


「ぐあっ!おのれっ!」


―あっ!フリードのヤツ、まだポーションを持っていやがった!


フリードは懐から出した小瓶に入った液体を、すかさず自分に振りかけて傷を治した。


自分が攻撃されてもフリードは、自分自身では何も反撃しようとしない。

【闇魔法/初級】が使えるはずだが、【ダークネス】をかけてくる様子もない。

―やはり魔力を温存しているのだろう。


こちらが圧倒的に強力なはずだが、フリードの表情にはまだ焦りは見えない。

―もちろん俺が、この世界のヒトの表情(どちらかというと西欧風の顔立ち)を、ハッキリ判るかというと自信がないが…。


そうこうしている内に、"スケルトンの数はあと二体になった。

こちらは"グレイウルフ"一体と"ゴブリンシャーマン""アルラウネ"に、少しダメージを受けただけだ。


ここでフリードがモンスターから遠ざかりながら、また呪文を唱え始めた。


同時にヤツの足下から、再び魔方陣の光が現れ始めた!


やはりまだ召喚出来るか!

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