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対フリード戦Ⅸ

さらに"スケルトン"を倒し、あと一体になった所で新たな"スケルトン"が、フリードの周囲に十体出現する!


それらの"スケルトン"は、現れると直ぐ盾を構えながらこちらに向かってくる。

一旦バラけたように広がったかと思うと、全て俺に向かって集中してくる。


俺を狙ってるのか!


四方から"スケルトン"が俺に向かってくるので、フリードを直接狙おうとしていた俺の目論見が出来なくなってしまった。


更に長期戦になることを見越して、"レッサーデーモン"に"ビーファイター"と"レッサーデーモン"自身に、【アイスシールド】の魔法を使うよう指示する。


二体に青い膜がかかり、さらに防御力がアップしたのと同時に、敵味方双方がぶつかる!


それと余った三体が俺に向かってきた!

しょーがねー、相手するしかないか。


俺は剣を抜いて身構える。

…だがかなりへっぴり腰なのが自分自身でも解る。


俺のシロウトな構えを見て、フリードはほそくんでいる。

ヤツの自信の出所は、このためなのだろう。


―しかしアンタ、さっき俺が地面を崩落させたパンチの持ち主なのを、忘れてませんかねぇ!


先日の直接戦闘で学んだが、俺のシロウト剣などかっこつけていても当たるモノではない。

だから本能的な怖さはあるが、べラボーな防御値を信じ、守りを無視して剣を当てる事に集中する!


左右からかかってくる"スケルトン"は完全無視、正面のヤツだけを見据える。


そいつが盾を前につきだしたまま、剣を振りかぶった所で、下からすくい上げる形でそいつに剣をぶつける。

構えている盾ごと切りつけてやる!


―ドゴォ!

剣撃にあるまじき、まるで岩同士がぶつかった音をたてて、"スケルトン"は上空へ吹っ飛ぶ。

そのまま10m近く飛び、フリードの目の前に落ちて消えていく。


それと同じくして、左右の"スケルトン"が袈裟懸けに俺に斬りかかった。

普通なら血潮をあげて倒れててもおかしくない、致命的な斬られっぷりだが、俺は服だけ引き裂かれて血は一滴もでない。


軽くジャレてきたネコに、引っ掻かれた位の痛みだ。


俺はかえす刀で、左の"スケルトン"を横凪ぎに切りつける。


―ダァン!

これまた変に重々しい音をたてて、数m先の茂みに消えていく。

一瞬遅れて、茂みの中のカーソルが消えた。


フリードの方を見ると、目を皿の様に広げて口をアングリと開けたまま、固まっていた。

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