表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
93/495

対フリード戦Ⅳ

モンスター←フリード一行←俺

この並びで洞窟へとおいかけっこが続く。


暫くすると、

《BATTLE END》

《YOU LOSE 》

の表示と共に、画面が通常のモノに変わってしまう。


どうやら一定時間戦闘をしないと、戦闘放棄とみなされ、負けとされるようだ。


一瞬、ゲーム時代の感覚でムカッとして、戦闘を再開させようとしてしまう。

…ダメだ、ダメだ!冷静なれー、俺!


何とか自分をなだめ、前を走っているフリード達の、損害状況を確認する。


戦士×1、盗賊×9、"スケルトン"×4

戦士をひとりでも倒せたので、ヨシとしよう。

盗賊も半数近くを倒せた。


あともう一度、不意打ちをくらわす事が出来れば戦い易くなるのだが、さすがにフリードも警戒している。


追いかけながらも"スケルトン"数体を常に左右、後方に監視させている。



―それでは作戦Cに移るとしよう。

…因みに作戦Aは先程の"ゴブリン"囮作戦で、作戦Bは落とし穴作戦だったのだが、こっちは落とし穴のある所にぜんぜん向かってくれず失敗した(泣)。


程なくしてゴッチ達"ゴブリン"が逃げて行った洞窟の入口へと、モンスター達が到着した。


そのままモンスター達を洞窟の中へと入らせる。

そしてフリード達の視界から見えなくなった所で、【カード一覧】の中へ戻す。


俺は、すぐ近くの木の上へ飛び乗る。

転生前の身体ならこんな木に登るのは一苦労しただろうが、今はおもいっきりのジャンプで全く気づかれずに枝の上へとりつく事ができた。

まるでニンジャだ。


さてフリード達だが、洞窟の前で一旦停止している。

…出来れば全員中に入ってくれっ!


「おいっ!お前とお前、それにお前だ。中を調べてこいっ!」

フリードは手近の盗賊三人に洞窟の中へと行かそうとするが、盗賊達はビビってなかなか入ろうとしない。


それに焦れたフリードが続けて話す。

「チッ!臆病者どもが!

安心しろ!スケルトンを全部つけてやる。

モンスターが見えたらすぐ戻ってくればいいっ!」


それを聞いて、やっとほっとしたような顔をしつつ、三人の盗賊達はへっぴり腰で"スケルトン"に守られながら洞窟に入って行った。


…全員はやはり甘い考えだったか。

しかしこれでも十分だ!

おそらくこれがラストバトルになるはずだ。

ここでモンスター達が負けるようなら、俺自身が暴れるしかない。


自分で決めた主義に反するが、ミールさん達が危険になってまで守るモンでもない!


さぁ、いくぜ!まずは"アルラウネ"を俺の肩に、"ビーファイター"と "レッサーデーモン"を空中に呼び出す。

すると、《BATTLE START? YES / NO 》 の表示が現れる。


俺は画面にタッチせずに、木の上から大ジャンプ!

フリード達を飛び越し目標の落下地点に降下しながら、

「イエーースー!!」

と叫んだ!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ