アジト襲撃Ⅰ
こんな会話をしていると、"ビーファイター"から報告がきた。
どうやら帰りが遅い事に焦れて、ヤッパリ斥候を出してきたらしい。
数は六人。全て盗賊で、今回は戦士はいないようだ。
その事を皆に報せる。
バルストさん以下の冒険者の皆さんは、慌て一緒に持ってきた自分達の装備を身につけ始めた。
彼らが装備をつけているのを見ていて気付いた。
彼らが装備品をつけるごとに、ステータスの後にあるナゾのプラス数値が増えていった。
―つまり(+〇〇)の数値は、武器や防具の威力や防御力を示していたのだ。
俺もショートソードを鞘に納め、戦士が持っていたロングソードを使わしてもらおう。
彼らの着ていた革鎧を、身につける時間は無さそうだ。
ミールさんもクロスボウに新たに矢をつがえ、倒れている盗賊達の回りから予備の矢を集めている。
だいたい皆の準備が整った時点で、俺はバルストさんにヤツらのひとりを、生かして捕まえたい旨を伝えた。
「何か策があるのか?」
まあ策という程のモンでもないっす。
上手いこといけば、儲けもん位の小細工を考えました。
アイツらさっきもゴブリンとの交渉で、すっかり騙くらかせた。
意外と騙せ易いヤツらだ。
「クククッ、今回もいっちょ騙されてもらいましょうかねー!」
「あっ、また子悪党な顔をしてるニャー!」
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ほどなくして、敵の盗賊共が俺達の足跡を追ってやってきた。
俺達は近くの茂みに待機中だ。
モンスター達は俺達の反対側にいて、挟撃をする予定だ。
「おいっ!あれを見ろ!」
盗賊共のひとりが倒れている仲間達を見つけて、近寄って行く。
「やっぱりゴブリン共め、裏切りやがった!」
「おお、すぐに報告にもどるぞっ!
ゴブリン共は皆殺しだっ!」
ヤツらがきびすを返したと同時に、ヤツらの左右から俺達は戦いをけしかける!




