救出イベントⅦ
なぜだっ?
俺は少し慌ててしまった。
だが慌てているうちにも、俺はダッシュ中なので、ヤツらにずんずん近づいていく。
呼び出したモンスター達も、俺の意識を感じて戸惑っている。
イカン!最後尾にいたヤツらが、モンスター達に気付き始めた!
"アルラウネ""ゴブリンシャーマン"、【パニックボイス】【ダークネス】だっ!
…よし!、シタッパの半数以上が"混乱""盲目"になったぜ!
おまけにLv 10の戦士もひとり、"盲目"にかかったぞ!
とりあえず俺は思考を、次策をどうするかに切り替える。
冒険者達の保護が、とにかく第一優先だ。
そのためにモンスター達に、冒険者のまわりにいるヤツらを蹴散らすよう指示する。
俺のスキルサポートが出来ないから、回復も"アルラウネ"の【ヒールⅠ】× 1と【薬草】が少ししかない。
なるべく短期決戦にもちこみたいが、どうだろうか…
場合によっては、俺も参戦する事を覚悟した。
冒険者達の命に比べれば、俺の意地などクソクラエだ!
とにかく俺も、目標の冒険者のひとりに向かう。
俺の目標は冒険者のリーダー格、バルストさんだ。
バルスト Lv 18
(剣士/ヒューマン/男/土属性)
A T: 2.950/2.950
D T: 3.290/3.290
スキル:【スラッシュⅠ】
歳は50才位の、頬にでっかい傷のあるいかついおっさんだ。
いかにも歴戦の戦士という感じがする。
「でぃあっー!」
「げふぅっ!」
彼の横には"盲目"状態の盗賊がひとりいたが、俺のタックルで数m吹っ飛ぶ。
「君は?それにあのモンスターはなんだ?」
「ミールさんの助けに応じた、旅の者です。モンスターは私のカードモン…、じゃなかった、アルカナです。
私はアルカナ使いです!」
そう言いながら、手に持っているショートソードで縄をきる。
「あるかなつかい?聞いたことの無いクラスだな?」
ええぇ?この世界じゃあ、カード使い(ゲームではカードをアルカナと呼んでいた)がいないのかっ?
「その事は後だ!救援に感謝する。とにかくあのモンスターは味方なんだなっ?」
「は、はい!使い魔みたいなもんだと思って下さい!」
「よし、わかった!」




