尋問Ⅰ
先ほど仲間に轢かれた"ゴブリンは、まだ生きているようだ。
よく見るとピクピク動いている。
俺はまず【丈夫なロープ】を実体化させ、その"ゴブリン"をグルグル巻きにした。
その上で【薬草】を使い、傷を治した。
(【薬草】を実体化させ、"ゴブリン"に貼り付けてみると、【薬草】が"ゴブリン"の体に染み込んでいって傷を治した)
「ゴァ?ゴフゥグァゴゴ、ガァゴァゴフギォゴブゥ!」
―うん、ヤッパリ何を言っているかサッパリ解らん。
そこで俺は、先で強化した"ゴブリン"君Lv 18をよびだした。
「おまえ、ゴブリン語出来る?」
「旦那サン、ゴブリンガゴブリン語デキナカッタラ、ドウスルゴブカ?」
あ、さいですか。
ってか、やっぱりゴブリンは"ゴブ"がつくのね。
こうしてバイリンガルな"ゴブリン"君に通訳を頼んで、コイツを尋問することにした。
以下ややこしいので、ゴブリン語訳でお送りします。
「お、俺をどうするゴブか?」
「質問に答えてもらうゴブ。ちゃんと話せば逃がしてやるゴブよ。」
「は、ヒューマン(俺のことね)に使われている、裏切り者には話す事など何もないゴブよ!」
「なら後ろにいる"グレイウルフ"のエサだゴブ。」
タイミング良く"グレイウルフ"に、後ろから息を吐きかけてやる。
「ゴブーッ?、待つゴブよ!わかった、わかったからその狼を下がらせてくれゴブー!」
少し"グレイウルフ"を下がらせてやる。代わりに二頭に増やしてやる。(笑)
「まず最初のヤツラとお前らは同じ仲間ゴブか?」
「そうゴブよ。我らは泣く子も黙る[暗やみの傭兵団]ゴブよ。
早くこのロープを解くゴブ!そうすれば援軍に来た仲間から、命だけは助けてやるゴブ!」
ふむ、最初のヤツラは斥候という訳か?
「うるさいゴブよ。お前は質問に答えてればいいゴブ。」
"グレイウルフ"に頭を少しカリッとかじらせる。
「ゴ、ゴブーッ?な、何でも答えるから命だけはお助けゴブーッ!」
素直でよろしい、
「では、お前たちは何匹くらいいるゴブか?」
「たくさんゴブ!」
「たくさんでは、解らないゴブ。50匹位ゴブか?」
「わからない、とにかくたくさんゴブ!」
あ、もしかして、いち、にい、さん、たくさんという事ですか?
「言い方を変えるゴブ。あと残っているのは、襲ってきたお前らより多いゴブか?」
「だいたい同じくらいだゴブ。」
「狼の乗り手もまだいるゴブか?」
「まだちょっといるゴブ!」
…これは長い夜になりそうだ。




