第51話 廃都市に行ってきた
東西にまっすぐな空間があって、その両脇に大小な小山が続いていた。
まあ、大通りがあって、その両脇にビルがあったというところだろうか。
2日前、リトルペガサスことグビィーたちに馬車を引っ張ってもらって、東へ向かった。
グビィーたちの負担を減らすため、馬車に浮遊魔法を掛けた。
4泊5日の旅である。
ソフィーズの13人とシロを加えて、総勢17人と一匹。
夕方、大きな通りと言うか、比較的平坦なおよそ100メートル幅の帯が東の地平線に続いているの見た。
「今日はここでテントを張って泊にしよう」
各人、事前に取り決めた役割をこなしてゆく。
1時間もしたら、テントが張られ、美味しい晩御飯の匂いがしてきた。
わいわいがやがやとにぎやかな、夕食になった。
バーベキューだよ。
野菜を沢山、お肉は少し。
フリオやソフィーズたちは菜食主義者かと思うほど、野菜をこんもりと乗せている。
肉は、アズサとシロ専用の様相。
「アズサ、野菜も食べなさい」とフリオが指摘すると、
「フリオ、野菜ばっかしじゃ、大きくなれないよーーだ!」
憎まれ口を言うのはこの口か!!!と、アズサのほっぺをひっぱた。
「テリアちゃん、このお肉も食べようね」
わいわいがやがやとにぎやかな夕食となった。
グビィーたちも、車座になって我々が用意した肉や野菜を食べている。
可愛いのか疑問だが、子供たちは結構気に入っているようだ。
それに、グビィーたちも片言ではあるが話に加わっている。
2日後、昼過ぎに廃都市を見下ろせる、山の中腹に辿り着いた。
廃都市の周囲には、まるーいドームがあったのではと思わせる残骸が見える。直径10キロメートルほどありそうだ。その中に土に戻りつつあるビルと道路が見えた。
道路は、ふわふわの砂地になっており、ビルは傾いたり、潰れたりして、その上を緑が覆っている。
人が住んでいる気配はない。
ウサギやシカなどを時々見かけた。
ドームと思しき遺跡の中央に辿りついた。
すぐそばを100メートルほどの川が流れており、今日はここでキャンプだ。
明日、一日この辺を探索して、何か有用なものが無いか探してみるのも良いな。
でも、遊びにきたのだから羽を伸ばそう。
幸い、怖そうな獣はいないようだ。
文明の残渣がところどころに残っており、乗り物ようなものもあった。幅5メートル長さ15メートルぐらい。
金属でできた流線形の物は、使えそうなので持ち帰ることにした。
「アズサー、これを収納ホイホイしてくれるかな」
「了解」
アズサは特別に大きな収納袋を持っている。




