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1 ファーストブラッド

「おっはよーございまーす!」

「おはようございます」


朝にジョギングをしているとよく見かける子が挨拶をしてくれました。

制服を着ていますが時間帯的に部活か委員会でしょうか。


「良い天気ですね!」

「ええ、そうですね」

「それじゃ!」

「お気をつけて」


社交辞令とかではなく、最近は交通事故も増え、なぜか都心でも動物の襲撃が多発しているので気をつけて欲しいです。

まあ気をつけていても回避できないこともあるでしょうけど。

とりあえずコンビニへ行ってから家に帰ってシャワーでも――


「ぐああああああ!」


なんでしょうかあれは。


「誰か警察ー!」

「大丈夫ですか!?」


人間の子供くらいの大きさでありながら犬のような頭にネズミのような尻尾。

足はロバのようなヒヅメでゴムっぽい光沢のある肌。

そんな生き物がおまわりさんを押し倒して右腕に噛み付いていました。

チュパカブラでしょうか。


「こら!躾けのなってない犬だね!」


おばあさんがトートバッグで叩いていますが全く効果がないらしく、チュパカブラはおまわりさんに噛み付いたまま。

というかどう見ても犬ではないと思います。

警察に通報しているらしき男性が見えますがこの場合呼ぶのは警察で良いのでしょうか。


「あれ?繋がらない……?」

「グールルルルルルル!」

「ああああ!う、腕がああああ!」


チュパカブラに噛み付かれているおまわりさんの腕は折れて骨が飛び出てました。

他の警察官が来るのを待つ時間はなさそうですね。

とりあえず近寄ってみましたがチュパカブラはおまわりさんの腕に夢中でこちらには見向きもしません。


「ちょっと!危ないから近寄っちゃだめだよ!」


トートバッグで挑むおばあさんに言われたくはないですね。


「え?君なにを――」


パン!パン!パン!パン!パン!


おまわりさんのホルスターに納まっていた拳銃をチュパカブラに発砲。

三発を胴体に撃ち込んだ時点で死んだように見えましたが念のため頭にも二発撃ち込んでおきます。


「ええー……」

「救急車お願いしますね」


救急車は他の人に任せてさっさと逃げます。

一般人が警察官の拳銃を発砲なんて色々問題ですもんね。

あの場に警察が到着したら事情聴取、逃げてもいずれは見つかって事情聴取。

どちらにしろ面倒な事になり時間がかかるのなら今のうちにコンビニへ行ってお菓子だけでも食べておきたいです。


「いらっしゃいませー」


今日の店員はいらっしゃいませがエアロスミスに聞えないほうの人みたいですね。

さて、今の気分的にトーマスのキャンディがたべた――


「きゃっ!なになになに!?キモい!キモい!」

「どうされまし……うわっ!なんだこれ!?」


店内の客が騒ぐ声の方を見ると、ジャージを着た女性客の目の前に見た事のない虫がいました。

ムカデにクモの足とサソリの尻尾がついたような全長五十センチほどの虫がジャージの人の方へゆっくりと近づきますがジャージの人は怯えているだけで全く動きません。


「ひっ……!」


とりあえず冷蔵庫から氷を手に取ってレジの方まで行きます。

その間店員は防犯用のカラーボールを虫に投げつけていました。


「キキキィ!」

「ま、待った……話し合おう」


虫にカラーボールは全く効果がないように見えますが、ターゲットをジャージの人ではなく店員に変えたのか方向転換しています。

外見は素早そうですが以外にも虫取り網でも捕獲できそうなほどに鈍足でした。

私はレジのビニール袋に氷を入れて虫を殴ってみます。


「ギィッ!」


思ったより硬かったので何度も殴ってみます。


「ギッギィ……」


氷が砕けるまで殴るとようやく虫は絶命したようで、足がギュッっと閉じています。

その瞬間でした。

私に妙な感覚が芽生え、そして目の前に文字が浮かんでいたのです。


――――――――――――

マイヤーズ 千影


ステータスポイント:1

LV:1

体力:1→

魔力:1→

筋力:1→

技量:1→


称号:狂信者

職業:ガンナー


スキルポイント:1

スキルツリー:ガンナー

ランダムスキルツリー:未取得


・通知

割り振っていないステータスポイントがあります。

割り振っていないスキルポイントがあります。

ランダムスキルツリーの取得が可能です。

――――――――――――

ステータスの書き方は後で変えるかもしれません。

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