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第10話 ヤツを倒すぞ!

 朝食を済ました剣とユウキはレベルを上げるために、また魔物が多いエリアへやってきた。前回来た時よりも気温が低くなっているようだ。氷竜アイスドラゴンの影響だろう。


【………寒くないか?】

「うん。だいぶん寒くなってる………」

【このままだとお腹壊すんだが………】


 お腹壊す剣ってどんなんだよ! と、ユウキは心の中でツッコんでいた。

 剣の秘密を知っているから何となく受け入れることが出来るが、普通に考えておかしい。 

 そもそも剣から手足が生えてくる時点で………いや、喋る時点でおかしいが、ユウキはもう慣れてしまったようだ。


氷竜アイスドラゴンのせいだからどうしようもないんだよな………」

【つまり氷竜を倒せばこの寒さから逃れられると言うことで間違いないな? なら決まりだ。そいつをブッ殺してやろうぜ】

「まぁ、いいけど………強いよ? 子供の時でも魔王三人分の強さがあるって言われてるんだけど」


 それを聞いて驚いたのか、剣が手の中でブルッと震える気配を感じた。


【一人で倒しに行ってきて良いか? 絶対倒すと約束する】

「え、勝てるの? 一人………いや、一つ? で」

【お前が絶対に様子を見に来ないと約束するなら倒してこよう】


 剣は自信たっぷりに氷竜を倒せると宣言した。

 きっと人の姿になって戦うのだろうが、キムキのモザイク案件野郎が出てきて戦う姿を想像すると、笑いをこらえずに居られるハズがない。


「ブッ……グフッ………」

【何笑っている? そんなに勝てないと思うのか?】

「いや、そう言う訳じゃ………デュフフ」


 ユウキは自分でも笑い方が気持ち悪いことは自覚していたが、抑えることが出来なかった。ついに我慢の限界がきた。

 ムキムキモザイク野郎が戦う姿を想像して腹筋崩壊したのだ。


【そんなに剣(自分のこと)一つじゃ勝てないと思うのか。見とけ。私の本当のチカラを見せてやる。付いてこい】


 そう、剣はキレぎみに告げてピョコピョコとジャンプしながら氷竜がいる方角へ向かって動き出した。
























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