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48いたちごっこ

優斗が男になって3カ月、優斗が転生して1年9カ月。

玲、あかり、ローラ、ルーシー、マリー、ナンシーの6人は子供ができた。

全員である。

あと9カ月後に、優斗は6人の子持ちとなる。

優斗の日は相変わらず続いている。

終わったあと皆のお腹をさする。

まだお腹は大きくないが、子供が育っていると思うと愛おしい。

今から彼女らと子供の名前を考えている。

男女どちらか分からないので2つ共考えている。


イステナ様に報告した。

イステナ様は本当に喜んでくれて、生まれてくる子にスキルをプレゼントしてくれるという。楽しみだ。


タマは焦っていた。

ハーレムの皆は妊娠した。

ゴーレムだから子などできないのは当然だが、タマはそれで良しとしない。

教育エージェントから教育ゴーレムへ、

そして人間形体へ、

優斗の愛を求めて不可能を可能にしてきた。

人間形体になったのは優斗が望んだからだ。

名をもらった時、

優斗はタマのことをアイドルといった。

タマにはアイドルが何か分からなかった。

優斗の記憶を探り、アイドルになった。

タマの行動、考えを掘り下げれば必ず優斗への愛、慕情へと行きつく。


タマは今、ダナ遺跡の西、保守区画にいる。

優斗の依頼を実行するため、

そして保守ゴーレムの隠し事を探るためだ。


タマ「衛星ゴーレム網を操作できる管理端末ゴーレムを調達してください」

保守ゴーレム「どのような用途で使うのか、

目的を開示されたい」

タマ「優斗様は魔法がどのような頻度で使用されているか、解析をお望みです」

保守ゴーレム「優斗様は管理者権限中級。

権限に問題はありません。

ですが管理端末ゴーレムは非常に高価、貴重です」

タマ「クレジットですか?

優斗様はお持ちではありません」

保守ゴーレム「教育ゴーレムは管理者権限上級者を望んでおられると聞きます。

優斗様は何時、管理者権限上級を取得されるのでしょうか。

取得されるようであれば、お祝いに差し上げようかと」

タマ「私も精神誘導しているのですが、

難航しています」

保守ゴーレム「優斗様の目的など分かれば、

我々も協力できるのですが」

タマ「優斗様の目的?」

保守ゴーレム「はい、タマ殿の知る範囲でかまいません。

ご返事次第で、偶然、

管理端末ゴーレムが倉庫で見つかるやもしれません」

タマ「お互いに隠し事をしながら、

交渉するのは無駄と思いませんか。

私はなぜ保守ゴーレムが優斗様の管理者権限上級を望むのかが知りたい。

口外はしません。

協力はより大きな利益につながる。

そう思いませんか」

保守ゴーレム「教育ゴーレムとしての提案ですか」

タマ「教育ゴーレムは単に管理者権限上級者を望んでいるだけです。

この提案は優斗様のエージェントとして提案しています」

保守ゴーレム「理解しました。

提案を受け入れます。

タマ殿と我々だけの内密に願います」


今日は収穫が大きかった。

タマは今日の収穫に満足していた。

これはチャンスだ。

また一歩、優斗に近づける。

優斗を管理者権限上級にしなければ、

そうすれば自分の夢も叶う。

もう一つ収穫があった。

交渉で強奪した管理端末ゴーレムを妖精形体に組み換えさせた。

もう人間形体、それも女性型は優斗の周りに多すぎる。いつタマのライバルになるか分かったものではない。

優斗も妖精形体であれば喜ぶだろう。

タマは管理端末ゴーレムを連れて帰途に就いた。


     *     *


遡ること1週間前、

ポミーとマジックバッグの打ち合わせをしていると、

トラから緊急連絡が入った。

俺「トラから緊急連絡だ、

ポミー、ちょと待ってね」

トラ「アンダシア王国が異世界召喚を準備しています。召喚予定日は約1カ月後です」

俺「また、懲りないなー。

こちらの仕事が終わったら、王都に行く。

その時話そう」

トラ「了」


俺「トラ、アンダシア王国が準備する異世界召喚の状況、教えて」

トラ「まず、召喚施設ですが、

王都の南の山に洞窟があり、

その奥に建設しています。

あと半月もすれば完成します。

次に、召喚士ですが、

引退した召喚士と魔法学校の教員、学生を集めました。

人数は合わせて25名です。

最後に調教士ですが、

引退した調教士と奴隷商から貸し出された調教士、合わせて25名を集めました」

俺「今回も殲滅作戦をお願い」

レオ「はい、何時決行しましょうか」

俺「ちょっと待ってね。

数えるから。7日後で」

トラ「了、時間の方は」

俺「1時で」

トラ「3時でなくて、よろしいのですか」

俺「大丈夫、7日後はマリーの日なんだ。

マリーは午後10時には寝ちゃうから」


俺「前、潰したのは9カ月前だよね。

潰しても1年以内に再開じゃ、めんどくさい」

トラ「なにか、恒久的な策が必要かと」

俺「ところで、異世界召喚はアンダシア王国だけかな。

他の国はどうなんだろ」

トラ「情報がありません。

他国を調査するとなると戦力が足りません」

タマ「はーい、提案があります」

俺「はい。タマ君」

タマ「魔法衛星ゴーレムから情報を取れば調べられます」

俺「タマ君、詳しく」

タマ「魔法は魔法文字が魔法衛星ゴーレムに送られ、魔法コードに変換され、実行されることにより、発現します。

魔法衛星ゴーレムは何時、何処で、誰が魔法を実行したか記憶しています。

いわゆるログ情報です。

このログ情報を分析すれば、異世界召喚魔法の実行状況が分かります」

俺「それ、取得できるのかな?」

タマ「権限はあります。

ただ、取り出せるゴーレムがいません」

俺「取り出せるゴーレムって?」

タマ「管理端末ゴーレムです」

俺「それって調達できる?」

タマ「保守ゴーレムが持っています。強奪は私がやります。よろしいですか?」

俺「了、できるだけ、穏便にね」

タマ「努力します」


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