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ニヤの夢

水で出来たテントの中で、ニヤは夢を見ていた。


夢というよりは遠い記憶と言った方が正しいか。


ニヤの姿は今の美しい少女とはほど遠い、頭部が巨大な一本の触手でできた、三本足の不気味な化物だった。


相対するのは全身が燃え盛る火の玉の様なこちらも化物だった。


ニヤはその焔と壮絶な死闘を繰り広げ、最後に喰った。


焔の名は確か「クト・・」と言った。


ニヤは夢の中で納得した。


自分が焔を使えるのはこいつを身体に取り込んでいるからだと。


焔の力を使うときに名状し難き恨嗟を感じるのも、そのせいか。


はっ、として体を起こすと全身が汗だくであった。


ショーツだけを履いた美しい白い肌を布で拭うといつものドレスに着替える。


ニヤ自身、自分が何者なのかわからない。


わかっている事はノー・・・やハス・・に殺られる前にやるという事だけだ。


そして、自分は翔と・・・・・


シャンが外から呼んでいる、もういかねば。

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