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仮面インコ

一行は洞窟の少し広まった場所で休む事になった。


ハイが水で作ったテントを人数分用意してくれる。ご親切に外からは曇りガラスの様に見えなくなっていてプライバシーはばっちり守られている。


「さすが姉さん!どっかのおかまとは違うぜ」


シャンがそう言いながら、アネスの方を見る。


「ぐっ!!!!!!」


こめかみに青筋を立ててアネスは耐えている。


「こらこら、喧嘩すんな。今日の立ち番はシャンな、おやすみ!」


そう言って翔はテントに入っていく。


全員がテントに入って休むと、退屈そうにインコがうろうろ歩いている。


「誇り高き私がなぜ立ち番なんぞを・・・」


ぶつぶつ文句を言っている。


不意に眼前に巨大な物体が出現した。


それは立派な髭を蓄えた男の巨人であった。イルカに狂暴な牙がたくさん生えた変な生き物に跨がり、少し宙に浮いている。


男が口を開いた。


「二ャ・・・・・・の僕か・・・・」


「何者だ、おっさん」


「我が名はノー・・・、貴様らを葬る者だ」


「知らねえなー、おーいみんな!!!!変なのがきたぞ!!!!」


テントの住人達は熟睡しているのか、何の返事もない。


インコは不機嫌に舌打ちする。


「ちっ!!屑どもが・・・」


「まずは、お前からだ、鳥・・・」


巨人は手に持った三ツ又の槍で突いてきた。


インコは素早く横に飛んでかわすと


「ちっ、面倒くせぇなぁ」


まるまるのお腹にベルトを巻き、手にはドーナッツの様な物体を持って構え、ベルトにかざす。


「変身!!!!!!」


「セキセイ!オカメ!ヨウム!」

「セキカウム!!!!」


ドーナッツから変身ソングが流れる。


なんかいろんなインコが混じった鳥ができあがった。


「歌は気にするな」


シャンはそう呟くと


「仮面インコダブルキック!!!」


ノー・・・に向けて豪快に鳥足でキックを放つ!


「ぐはあっ!!!!!!!!!!!」


まともに蹴りを喰らった巨人は血へどを吐きながら、イルカと一緒に消えていった。


インコは変身を解くと、その場でふて寝する事にした。


邪魔くさいのでこの日の事は誰にも話さなかった。




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