9話 初めての死それはあまりにもリアルだった
9話 初めての死それはあまりにもリアルだった
霧を抜けた先には3体のモンスター、狼、イノシシ、クマがいた。でっか~い説明不要!
え?3体とやるの?ソロで?どっしよう?
ひとまず神ノ目でステータスを見よう。
「【神ノ目】……動かない?」
獣王 レベル100 HPが1万手前という目の前が真っ黒になるステータスだった。
「え?1万てことは 10の×10が100だから……1000!?」
今から私は一体に付き1000回攻撃を当てないといけないらしい。それが×3体。時間がかかりすぎる。てかなぜこいつらは動かないんだ?
「まぁ動かないならそれでいい先制攻撃は私が貰ったぁぁぁぁっ!【急所突き】っっ!」
動く気配のない獣王……狼に自在槍を放った。絶対足速くてうざったい動きをするはずだ。
自在槍は狼に自分自身はイノシシに動こうとした時狼が遠吠えをした。凄まじい音圧で自在槍が飛ばされ私の鼓膜が破れ世界は静寂に包まれた。
ただそれは副効果で本命はプレイヤーのスタンだった
「動けない!?三半規管のダメージじゃあ無くてシステム処理的なスタン?」
音による怯みやら三半規管でのダメージによる凄まじい目眩とかなら慣れているからそのまま動けはする。
ただ今回は目は回っておらずやられたのは鼓膜だけ。このスタンは相手の咆哮の効果なのだろう。
「くそっ...動けっ!動いてくれっっ!」
いくら体を動かそうとしてもその場から動けない。1歩足を出した状態。動ければすぐに相手の距離を詰めれるのに。と無理やり動かそうとしていたら視界の端でクマが腕をすくうように振り上げた。
目に見えない斬撃。風属性でよくあるもので今回クマがやったのは横並びに三本の爪みたいな攻撃。うっすらと空間が歪んで見えるから一様躱すことは出来る攻撃なのだろう。だが今現在スタンを食らっているので避けることはできない。ぐわぁぁぁ。
私は三枚おろしにされて死んだ。
だがただそのままリスポーンでは無くぼてっと地面に倒れ少し意識がある。痛みは無い。キレイに斬られたからだろうか?いや関係ないか?でも斬られたこと気づかずに動いてたが実は死んでいた見たいな漫画の様な感じだろう。瞬きしてうっすら意識が遠のいていく。走馬灯とかは流れずただただ目の前にいる獣王達を見上げる。あぁこれが死……なのか変にリアルだ。HP無くなったならすぐにリスポーンさせてくれればいいのに。
変にリアルな死に私の思考は少し混乱しているらしい。今無性に死にたくないと思ってしまった。遠のく意識の中その後のことを考えたらいいのに今どうやって生き残るかを考えてしまっている。死にたくない。あぁそっか。死ぬことは初めてだ。リアルで死ぬわけにはいかない。死んだら終わりだから。慣れることはできない。
つまり今は敏感に死を感じてしまっているのだろう。私は初めての事には敏感に感じてしまうからな。死にたくない。私にはまだやらなきゃ行かないことがある。まだ死ぬわけには………………とクマが何故か悲しそうな顔をして近づいてくる。
「あっ……」
そして私の頭を踏み潰した。
なにこれ?
2層でのリスポーン地点を更新していないので、私は今1層の噴水にリスポーンした。そして昨日踏んずけたプレイヤーぽいやつもまたリスポーンしてきていた。
無駄にリアルな死に方をしてしまった私は今足が震えて立てない状況です助けてぐださい。思考は大丈夫なのに体が全力で行動を拒否している。
慣れるために死にまくらないといけないのに。
無理やり立とうと悶えてる私に話しかけてくる人がいた。奇跡!このチャンスを物にしないと私の冒険書はここで完結してしまう!
「大丈夫ですか?その、すごい震えて……」
その不死人の両肩をがしっ!と掴んで上目遣いで言った。
「た、助けてぐださい」
諸々私の状況を説明して快く快諾してくれた。
「で、俺は何をすればいいだろうか?一応タンク系のスキルは持ってるから守りながら戦うことは出来るぞ。」
どうやら勘違いをしているらしい共に戦って欲しいのではなくて、私を殺して欲しいのだ。
「ち、違います!わ、私を殺してください!」
そう言うのははっきりと言わないといけないよね。言葉にするの大事。
「え?なんて今言った?」
「私を殺して欲しいんです。あ、でも殺意が無いと行けなくて。私を一層のモンスターの前に放り出して欲しいです。VITが無いのですぐに死ぬと思います。それを50~60回ほどお願いしたいです」
あ、ダメそう。ヤバいやつを見る目になっている。周りもドン引きしているからこいつを逃すともうこのゲームをやれなくなってしまう。仕方ない。
私は彼の首に手を回し、甘くとろけるような声で耳元で囁いた。
「一晩私を好きにしていいですよ♡ちなみにリアルモジュールと言うやつです。」
「わかりましたやりましょう」
ちょろい~♪
VRゲームで切って離せない問題があった。仮想セックスと言うイカれた行為で。下半身に生きる人間達は狂ったようにそれにハマっていた時期があった。快楽などなく一体何が楽しいのかが分からなかったがどこ見渡しても腰をヘコヘコしているプレイヤーしかいなかったのは地獄だったなぁ。でもみんなチョロくて貢がせるのは楽しかった。
そんな事あったなぁと懐かしんでいるが私の体は泣きじゃくって子供みたいにじたばたしていた
「い”や”た”ぁ”ぁ”ぁ”し”に”た”く”な”い”ぃ”ぃ”ぃ”」
「叫ばないで!俺が変な目で見られるだろうが!」
私を抱えて一層のフィールドを走り回りモンスターに向かって私を投付ける。
そのあと彼はリスポーンする私をまた運ぶ為にダッシュで街に帰る。
動けない私は瞬殺される。
それを約80はやっただろうか?通報とかされたり色々あったけど無事私は死を克服した。
「ありがとう。おかげでこのゲームをより楽しめる事が出来ると思います。」
「いえ、ただ今晩は楽しみさせてもらうからな?」
プルプルしている私を抱き抱えながらそういった彼とフレンド交換をした。名前はイクト、全然今からでも良かったのだけど私がデスペナのステータス減少が酷好きて流石に時間を開けることになった。
6時間55分のステータス減少で。全てのステータスがマイナス1000になってしまっている。
てことで1度ログアウトする事にした。せっかくだからこのゲームの仮想セックスについて調べておこう。
~少女時間つぶし中~
一層の宿屋。ただ普通のでは無くてラブホ的な宿屋のベットに座っているイクトの隣に私も座る。
私は今ものすごくワクワクしている。
調べていたらこのゲーム下ネタシリーズなるスキルがあるみたいだ。
そう公式がセックスを公認している。なんならゲームスタイルとしてちゃんと認めている。レイプスキルなるものもあってびっくりした。ほんとに自由なゲームらしい。
「どうだ?俺の獲物は」
「すごく……大きいです……」
~少女交尾中~
結果としては初めの30分はものすごく良かった。リアルでは味わえない快楽を存分に楽しめた。ただそれ以降が慣れてしまいマグロになったしまった。
さすがに申し訳なくなったので私の全てを使い奉仕をしてやった。その結果イクトは自信を損失してしまって燃え尽きている。
「おれ、結構自信あったんだけどな...」
実際こいつは上手かった、スキルも合わさってこの私があそこまで乱れてしまうとは思わなかった。ただまぁ、その私の体質がちょっと特殊すぎただけで。
「実際上手かったよ?自信持ちなって!」
笑顔でバシバシケツを叩く。搾り取られた彼のモノがゆらゆら揺れた。こんな所までリアルに作らなくていいのよ運営さん?
「なんかキャラ変わってる……」
女なんて人によって性格変わるから!誤差誤差!
アリスが特殊なだけで、普通の人なら痛みで悶えてます。




