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17話 ハハハハハハハハハハハハハハハハ!!

どくんと心臓の音が聴こえた気がした。

 動くはずのない体が動いた。相手は動けない私に向かって全力で大剣を振り下ろしている。

 それを左に少し避け、下ろされる大剣をコンッと軽く叩く。全力を振り下ろしだからか少し前につんのめる。

 そこを片手剣を首へと斬りつける。

「このっ!?クソ女神ぃいいいい!!」

 叫びをあげる黒騎士が吹っ飛んで壁にめり込む。斬り落とせなかったか。

 申請が通ったと言っていたから。多分完全にスキルを使えると思ったのだろう。流石に強すぎるから制限ありの解放なのかな?


 スキル獲得のアナウンスが視界にでかでかと表示される。【理想の反撃】というスキルだ。効果は後で見よう今は邪魔。

 手でアナウンスを払い剣を向ける流石に今のでは終わらない。


 『ちょっと!?何どうしたの?』

精神世界…………私の中で興奮しているクノンを担ぎみんなでメインルームの奥へと走る。


 扉を開けるとでかい穴がありそこに私たちはきららジャンプをして落ちていく。クノンを中心に4人手を繋ぎクルクル回りながら落ちる。


 『え?なにこれどういう状況?』

 この穴ねよく分からないんだけどここに落ちるとね、ものすごく集中出来て動きもね軽くなるんだよね。だから本気でヤる時はここに飛び込むようにしている。私は深層心理とかそういう深い所と繋がってると思うんだよね。


 いつまでも底につかないすごい勢いで落ちているのに。そんな穴でのんびりクノンと会話をしながら現実……いやゲームの中だから現実では無いけど意識を集中する。


「ハハハハハハハハハハハハハハハハ!!」


 体が熱い。体中に回る廻る魔力を感じる。ぼんやりじゃなく。なんとなくじゃなく。はっきりと感じた。

 私の魔力は透明で真っ直ぐブレない綺麗な魔力だった。


 崩れる壁の中から黒騎士が這い出てくる。

「急にどうした?狂ったか?」

 笑い続ける私にドン引きの黒騎士を無視した。

 今は自分に集中したい。

 有意識さんが周りの情報を遮断してくれた。


 魔力がものすごい勢いで体中を廻っている。

 それを意識して手のひらに集めるように操作をする。

 出来た。見た目は何もないのに、手のひらには物凄い魔力の塊がある。

 消費MPは0?なぜだ?と思ったけど原因はすぐにわかった。この塊もまた集まっているだけで廻る魔力の中に含まれている。まだ繋がっているということ。これもまだ身体強化の範疇という事なのだろう。

 ひとまず消し方がまだ分からないので攻撃して来ている黒騎士にぶつけてみた。避けよとしていたが動きが遅く簡単に当てることが出来た。おっそーいー!!


 また壁にめり込んだ黒騎士に次は魔法を放ってみる。

 ファイアーボールだ。スキルではなく魔法で放ってみる。

 丸い炎、手のひらから高速で打ち出される砲撃のイメージ。


 頭ぐらいの大きさの炎が黒騎士に命中。そこそこダメージがありそうだ。


「よし行けそうだ。」

 魔力も確認できてある程度動けてはいる。ここからが本番だ私の出せる全力でこの黒騎士を殺す。


「フルスロットルで行くよ」


 視界が広がっていき視界の端が黒くなり余計な情報を入れない。黒騎士がより認識しやすくなる。


 背後に無数に空間が裂け、そこから私の持っいる武器達がスっと出てくる。

 え?なにこれ?AUOじゃん!?


 私の意識してないことでなんかすっごいことしているけどあたかも私がやっているように見せる。

 持っている片手剣を指揮棒のように振り言う。


「ファンネル」

 

 武器達が黒騎士に一斉に襲いかかる。

 

「な、なんだよこれ」


 だが襲いかかるのは武器達じゃなかった。無数にファイアーボールも追従して攻撃している。


 えぇ~ちょっと無意識さんこれやりすぎなんじゃあなーい?

 今の私たちが張り切りすぎてやばい。いや私の出来ないことは出来ないから。やれはするんだろうけどよ?今できないことをやらないで欲しいかな!?


「手数はすごいがダメージは低いな!これだけの魔力操作をしているのなら動けまい!」

 武器と、ファイアーボールを無視して私を直接狙う見たいだ。私に向かってもう突進してくる。流石にあれらはコンボスターとか私のパッシブは乗らないみたいだ。

 神ノ目で見たHPでは私が投げているナイフでは約6000。武器は10 。ファイアーボールは56減っていた。

 無意識さんの攻撃は脅威にならないと判断した黒騎士がなにかスキルを発動した。有意識さんでも拾えなかった見たいなのでなにかは分からない。

 それをスレスレで避けた私は普通に片手剣で斬り返した。


「え?動けるのか?この数の魔力操作をやりながら……?」

 ここからは私も戦闘に参加しよう。

 私の攻撃に合わせるように武器達とファイアーボールが調整しながら援護攻撃をしてくれる。

 黒騎士は無視したいのだろうがいやらしい援護攻撃に明らかにムカついていて攻撃が単調になってきている。

 私の片手剣が炎を纏った。びっくりしたが無視して剣を振るう。


「エンチャントか!?俺のを見て真似たか!」

武器を刀2本に持ち変えて追撃。

 炎をまとった刀を振るう度に少し炎が広がる。

ヒノカミカグラ~

 私はテンションが上がった。

 というかまんますぎて笑えない。


「クソ……ウザすぎる」


 私が距離を取り、向こうが追う。それらを武器達が囲んで攻撃。向こうのリジェネが追いつかないペースでダメージを与えれてるので変なリスクは追わなくていい。そう私は逃げるだけでいいのだ。


「なんでこんな狂ってるのに冷静なんだよ……」


 狂ったように笑い続けて逃げ回る私にドン引きしている黒騎士に私は左右に体を小刻みに素早く動かした。


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