372. 新たな通路
372. 新たな通路
リョウ「…、過去に何があったか、わかったが、ブラックドラゴンがどこからやってきているか、
分からないな。」
ジーク「そうだな。」
トーステンが思いついたように話す。
トーステン「大きな伝染病が発生した時、ワクチンを開発しようとすると思うんだが、
ここでの研究で、そのワクチンがどこまで開発されていたか、
それが、ここでの捜索のポイントだな。」
ゲオルグ「そうですね。」
リョウ「それでは、こうしましょう。
PCに取り込んだ本の仕分けとして、
①日記などのここで起こったこと、
②研究成果が書かれた物、
③研究設備に関する内容、
④ブラックドラゴンに関する物、
⑤魔導関係に関する物
⑥それ以外の物
を区別してデータをまずは分けましょう。」
それから、各自分かれて、
本の解析をするもの、本を取りこみ、仕分けする物、
設備の解析をするものに分かれた。
1時間ほどしたころ、本の内容を確認していたリョウに、シャミルが声をかけてきた。
シャミル「ちょっと気になるところがあるので、来てくれぬか。」
リョウはシャミルに連れられ、ある壁の前までくる。
シャミル「ここ、ひびがあって、水が少し流れておるが、この水がかなりの魔素を帯びているのじゃ。」
リョウ「それはどういうこと?シャミル。」
シャミル「この魔素と水がどこから来ているかってことじゃ。」
リョウ「他にも魔素を帯びた水がしみ出している所は無いのか?」
シャミル「ここだけじゃ。」
リョウ「では、少し削岩機で掘ってみるか。」
ワジムはリョウにお願いされ、リョウが出した削岩機を使い、
この魔素を帯びった水がしみ出した壁を掘り始めた。
しばらくすると、壁の向こうから空洞が現れ、そこには地底の小川が流れていた。
小川の流れている脇には、人が通れる歩道の様なスペースがある。
ワジム「がれかが作った様な通路じゃな。」
リョウ「この小川の上流に行ってみよう。」
話し合いの結果、リョウ、シャミル、リアン、ワジム、トーステンの5人で、
小川の上流を探索することにした。
5人は一列になり、小川脇の通路を歩いて行く。
先頭のリョウは、ヘッドライトで、通路の先を照らす。
リョウ「まだ先が続くな。結構な距離がありそうだ。」
やがて、小川脇の通路がなくなる。
リョウ「さてこれからどうするか。」




