370.地下遺跡と研究室の正体
370.地下遺跡と研究室の正体
それから1週間後、リョウは研究チームを引き連れて、遺跡地下の研究室に戻ってきた。
メンバーは、ライアン博士を筆頭に、張博士やエバート医師率いる研究者チーム、
シャミル、リアン、ジーク、トーステン、ゲオルグ、ワジム、ミーナと生産ギルドメンバー数名が参加することなった。
一同は遺跡の入口にキャンプを張り、
リョウはキャンプに必要な物資を出し、生産ギルドメンバーによって、
キャンプを設営する。
その間に、他のメンバーは遺跡の地下に入り、リョウは、地下の町などを、その都度案内する。
そして、井戸の途中の通路から、最終目的地の研究所に案内する。
しばらくして、キャンプ設営が終わった生産ギルドメンバーと合流して、
ここに蔵書されている本のデジタル化を依頼することにした。
リョウはそのための複数台のPCや高精度デジタルカメラ、スキャナーを出す。
リョウはワジムに、
リョウ「ここに電気と簡単なトロッコがあった方が良いな。
機材は出すので、工事をお願いできないか?」
と依頼する。
しばらくは、満充電のバッテリーでPC等の機材を動かすが、
外の発電機から電線を引いてくることにする。
本の調査はライアン博士たちに任せることにして、
リョウは1つやっておかなければ、と思っていたことがあった。
リョウ「ちょっとこの場所を測量したい。サポートしてくれないか?」
ワジム「わかった。」
リョウとワジムは地上に出てきて、リョウが出した小型のヘリで、一旦リリネアの屋敷に戻り、
次元転送機でこの場所に戻る。
そして、この場所の座標を記録し、過去のリンデルのあった時代へ転送する。
すると、この遺跡のあった場所が、リンデルの町の近くであることが分かった。
その事実をリョウは確認し、現代へ戻る。
次元転送機をキャンプの近くに止め、遮蔽をした後、キャンプに行き、
そこにいたリアンにその事実を話す。
リアン「すると、この遺跡は、リンデル魔法大学の施設の可能性が高いという訳ね。」
リョウ「俺は、ほぼ確定だと見ている。」
その時、地下から生産ギルドメンバーの1人が出てきて、
リョウを見つけ、シャミルが地下で呼んでいる旨、声をかけてくる。
リョウは、リアン、ワジムとともに、再び地価の研究室へ向かった。
リョウは研究室に入ると、シャミルが見つけ、声をかけてきた。
シャミル「リョウ、覚えておるか?
リンデルの精霊樹から魔力を回収する装置、
ここのライトを点灯する魔石やポンプ、ほぼ同等の構造で、
動力は魔力じゃ。
魔力があれば、今でも動くと思うぞ。」
リアン「そうなんですか?」
シャミル「ああ、ここの蔵書に、その魔力を得られる植物の研究や、他の動力源を模索する研究結果があってな、
どうやら、あの精霊樹が枯れてから、ここでそれらの研究が進められていた様じゃな。」
リョウ「ということは、あの入り口付近の地下の町は…。」
シャミル「精霊樹が枯れて、木々が枯れてから、リンデルの住人がここに住んでいた、ということじゃな。」
その時、ライアン博士が大きな声で、
ライアン「ここの研究所の日誌が見つかったぞ!」
と大きな声を上げる。
リョウやリアンたちは、一旦ライアン博士たちの所に集まり、
その日誌を読むことにした。




