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それぞれの思惑・・・

村中プロジェクトリーダーが予算を読み解く・・・


※次話は明日の7:00に更新予定です!

「村中プロジェクトリーダー、予想通りに事が進みましたね。」



そういって俺の傍に来たのは秘書兼アシスタントの野々宮だ。


「な、俺の言った通りになっただろう。」


今、会議室にいるのは2人だけである。



「本当に・・・あんなに宮本所長が出てくるとは思いませんでした。」


「出てくるに決まってるじゃん!

 あの古狸なら絶対に仕掛けてくると思ってたよ。」


「それならいっそ切ってしまえば良かったのでは?」


「そうも言ってられないでしょう?

 切ろうものなら、周りから何を言われるか・・・。」


「ですが、あの時、柊君が言うように旗振り役が

 大勢いるとうまくいかない気がしますけど。」


「そりゃ~うまくいかないだろうね。」


「そ、それなら!!」


「ただ、まあそこはそれぞれ部長がいるんだから

 そいつらがうまくやってくれるだろうね。」


「・・・やれるんですかね?あの宮本所長相手に・・・。」


「うまくやるよ。」


そう言って、俺は一枚の紙を野々宮に見せる。



「え?これ・・・どういうことですか?」


「どういうことって、そういうこととしか言えないけど。」


「だって、この見せてもらった予算案ですが、

 ディスプレイ事業部は1億2000万円はわかりますけど・・・


 照明事業部は0円って!?


 それに中央研究所が・・・


 8億8000万円ってどういうことですか?」



「こいつらも古狸ってことだよ・・・。」


「・・・。」


「分かんない?」


「・・・はい。」


「まずは照明事業部の0円はこっちの予算は一切出てないんだから、

 照明事業部が開発した技術とかはプロジェクトととは、

 共有しないって言ってるようなもんだよ。」


「え!?ですけど、そんな事って出来るんですか!?」


「たぶん、あいつらは有機ELを製造してきても、

 中身の開示はしてこないんじゃないかな?」


「・・・協力するような態度じゃないですね。」


「まあ、宮本所長の行動を読んで、手を打ってきたんでしょう。

 上がった技術で特許も独自で出したりするつもりだろうね・・・。

 ここで共有しようものならあの古狸が絶対に何かを言っていくるしな~。」


「それじゃあ、ディスプレイ事業部は?」


「こっちは何と試作を一回するごとに1000万円の要求で、

 1年だから12回分を要求してきただけだよ。」


「・・・もしかして言われたモノを作るだけってことですかね?」


「そう。それ以上はしませんよって、

 12回以上は試作はしませんよって言ってるんだよ。」


「すいません・・・

 このプロジェクトがうまく行くようには全く思えないのですが・・・。」


「奇遇だね。俺も全くうまくいく気がしないよ。」


そう言いながら笑う俺に、


「笑い事じゃないですよ!!」


そうツッコミを入れる野々宮の声が会議室に響くのであった。



気づいた点は追加・修正していきます。

拙い文章で申し訳ないです。

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