第三十話 巨大獣ボルゴガ 火山の爆発を食い止めろ 8
話に火山が出て来てないと言われたので指摘箇所を追加しました。
地震の元を踏み潰せ、火山の爆発食い止めろ。
「毎度新幹線にご乗車いただきありがとうございマース!」
この声は、面白外人悪役に定評な聞き覚えのある声が車内放送から聞こえてきた。
「次の停車駅はージゴクー、ジゴクー、タノシイジゴクデース! ブレイン新幹線はこれよりジゴクへ参りマース! ハハハハハー、この新幹線、スピードが200キロを下回ると……ドカーン! デース!」
マジかよ! アイツ、コレはシャレにならないぞ!
そして俺達以外の乗客の七三分けで眼鏡を付けて新聞を読んでいたサラリーマン達がいきなりブレインロイドに姿を変えて襲って来た!
「ハハハハハー、中に誰がいるかと思えば、さんざんニエユを飲ませてくれたダバール星人の皆さんじゃないデスカー! さあこのジゴク行き新幹線是非とも楽しんでくだサーイ!」
俺達はブレインロイドの集団に取り囲まれていた。
この中で戦闘能力の無いのは俺と少女になってしまったアクラデスだ。
仕方ない、せめて俺はこのアクラデスを守ってあげよう。
「マーヤ、本気を出して良いぞ!」
「本当ですか! ご主人様、それじゃあマーヤいきまーす!」
「フン、食後の運動には物足りんかもな!」
「わたくし、一応戦闘訓練はたしなんでおりますから、この程度相手にもなりませんわ! ブキミーダ様、わたくしがお守り致しますから安心してくださいませ」
流石はダバール星最強集団だ。
マーヤちゃんは本来マーダーロイドで、バルガル将軍は一騎当千の力を持つ、また、ミザーリンも諜報官とはいえ戦闘訓練のスペシャリストであるので、ザコロボットのブレインロイド程度では相手にもならない。
この三人のおかげでブレインロイド衆はあっという間にスクラップのテツクズになってしまった。
「ガッデム! デスが、このブレイン新幹線、時速200キロを下回ったらドカーンなのデース!」
マジでそれどうするんだよ、こんな時に限ってイチナナはここに来るわけが無いし……何故なら今頃イチナナはアインアハトとの死闘で傷つき、修復作業で動けない状態だと本編を見ているから俺には分かっている。
だからってガッダイン5が来るまでこのスピードで走り続けたらそのまま別の新幹線に激突して終わりだ。
マーヤちゃんが馬鹿力でドアをこじ開ける事が出来ても、凄いスピードで走っている新幹線から飛び降りるなんて自殺行為でしかない。
――マジでどうすればいいんだー!!!――
だが、意外な救援がこの後で駆けつける事になった。
空を飛びながら新幹線に並走してきたのは……アレは巨大獣ボルゴガ!?
――巨大獣ボルゴガ――
全長52メートル、重量1100トン
足の無いフロートタイプの巨大獣で、アクラデスが設計した。
重力を使い攻撃をする事が可能で、手から発した重力波で物体を空中に持ち上げたり落としたりできる。
アクラデスが海底地脈の溶岩流を使い、地震を起こさせる為に設計した巨大獣で、太平洋の大陸棚の岩石を次々と空中に持ち上げ、地脈をいじる事で大地震や火山の爆発を起こそうとする。
温泉地での地震多発に違和感を感じたガッダインチームによって熱海近海で地震を起こして火山を爆発させようとしていた所を攻撃され、空中に投げ出されて超電磁ストームを喰らい、超電磁クロスフィニッシュでとどめを刺された。
――つまり、この機体は俺が作った物では無くアクラデスが用意した巨大獣だったわけだ。
だが一体誰が乗っているのだろうか??
「ひどいですわ! わたしだけ除け者でみんなで旅行なんて!!」
あ、あの声は……エリーザ様!?
どうやらアクラデスに軟禁されていたはずのエリーザ様は奇岩島基地の異変を感じて部屋から脱出、その後で俺達が熱海旅行に出たのを知って巨大獣ボルゴガで追いかけて来たってところか。
地獄に仏というべきだろうが、今の彼女は怒髪天を突く状態だ。
どうにか助けてもらった後、龍也と会わせる事で機嫌を直してもらおう。
それよりあの巨大獣ボルゴガでこの新幹線マシーンから俺達を助けてもらわないと!!




