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並んで歩く二人の後ろ姿を、遠くから高重が見つめている。
「あの刀……新熊野と言ったか」
ちらりとしか目にすることができなかった。だがあの青白く光る刀身、そして冬王のあのしなやかな動き。
「あるいは、私とやりあったときは手を抜いていたのか? いや違うな」
そんな器用な真似ができるとは思えない。
高重は目を細める。
「何者だ、あの小童」
厄介なことにならなければいいのだが。
また心労の種が増えた気がして、高重は嘆息した。
並んで歩く二人の後ろ姿を、遠くから高重が見つめている。
「あの刀……新熊野と言ったか」
ちらりとしか目にすることができなかった。だがあの青白く光る刀身、そして冬王のあのしなやかな動き。
「あるいは、私とやりあったときは手を抜いていたのか? いや違うな」
そんな器用な真似ができるとは思えない。
高重は目を細める。
「何者だ、あの小童」
厄介なことにならなければいいのだが。
また心労の種が増えた気がして、高重は嘆息した。