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魔獣愛の強い俺が、魔獣たちと仲良くしてたら魔王と呼ばれるようになりました。ちょっと待って! 俺、ただの底辺テイマーなんだけど!!!  作者: 三原みぱぱ
第二章 二人の戦いの幕開け

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第180話 底辺テイマーは皇帝の話を聞く

「ねえ、どうしたら、こんなにサラサラになるの?」


 どうやらアーリアはシェリルのことが気に入ったようで、シェリルの隣に座ると、その長い銀色の髪を触っていた。

 シェリルは別に嫌がる風でもなく、山と積まれた焼き菓子をつまみながら答えた。


「別に何もしてないわよ。よく食べて、よく寝て、ちゃんと毛づくろいすることかしらね」

「毛づくろい?」


 不思議そうな顔をしているアーリアを無視して、シェリルは続けた。


「あとは愛かしら」

「愛?」

「そうよ。だってマックスと出会ってから、ずっと毛も肌も調子が良いもの」

「そうなの。シェリルさんとマックスさんって、恋人同士なのね。素敵」

「アーリアは、そんな人いないの?」


 紅茶を流し込んだ後、アーリアに尋ねるシェリルを睨む視線を感じる。 

 ガラクチオンはアーリアを呼び捨てにしたのを怒っているようだが、アーリアが黙って首を振る。

 その姿をシェリルは勘違いする。


「あら、そうなの。恋は良いわよ。世界が輝くわ。ご飯も美味しくなるし」


 そう言って、シェリルは隣にいる俺に抱きついた。

 俺はアーリアが褒めたシェリルの髪をなでてやると、本題に切り込んだ。


「それで、恋バナをするために別室に移動したんじゃないだろう」


 俺の一言で、空気がピリッと張り詰めるのがわかった。

 アーリアはガラクチオンの顔を見ると、ガラクチオンは真剣な顔でうなづいた。


「これから話をすることは他言無用でお願いします」

「分かっている。一国の王の内緒話を言いふらすほど命知らずじゃない」

「それではマックスさんを信じて、お話しします。わたしは皇帝ではないのです」


 俺はアーリアの言葉の真偽確かめるために、ガラクチオンの顔を見た。

 ガラクチオンはただ、じっとアーリアの言葉を待っているだけで、どちらとも取れなかった。

 仕方がないので、俺は直接確認することにする。


「それは影武者と言う意味か?」

「あっ! すみません。そう言う意味ではないのです。元々、わたしは帝王になる予定ではなかったのです。わたしは妾の子なのです。その上、女なのでまず、継承権が回ってくることは無いはずだったのです」

「でも、実際にはアーリア様が皇帝になったのですよね」

「ええ、お父様……前帝王が亡くなったあと、わたし以外の五人での継承者争いが起こりました。それはもう、目を覆うばかりの醜い争いでした。暗殺、謀殺、共謀、裏切り。その結果、お兄様たちは全て亡くなってしまいました」


 継承者争いはよく聞く話だが、勝者無き争いになったのか。

 それで、継承者争いにかかわらず、ただ嵐が去るのをじっと待ったアーリアに継承権が回って来たと言うことか。


「しかし、よく巻き込まれなかったな」

「巻き込まれるも何も、去年までわたし自身、皇帝陛下の娘だと知らなかったのです。それまでは母と二人で普通の生活をしていましたから」

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