29 尻尾
お読み頂きありがとうございます。
お昼に投稿するのを、失敗しました。申し訳ありません。
話は変わって、ブックマーク50人を越えました。やりました。次は目指せ100人です。
今後とも、よろしくお願いいたします。
それでは、失礼します。
ワグネルと俺は脱衣場に戻り、クリーンで水気を取り、服を着た。
すると、隣の部屋から笑い声が聞こえてきた。一際大きな笑い声は美恵だろうな。
「ヒロタカさん向こうはえらく盛り上がっていますね。」
「私たちも戻りましょう」
なんか、嫌な予感がしながらも隣の部屋戻ると、一斉に静かになった。
「ぱぱ、おはよう。」
「親父おはよう」
部屋に入ると、逸樹と勇気が床に座って居た。そして、他の4人も床に座っていた。いや、正確には1人は床に寝転がり、ゴーレムにマッサージをさせていた。誰とは言わないが。
「二人共、おはよう。今日はえらく早いじゃないか。」
時刻は7時前であった。いつもならまだまだ、布団の中なのだが、床でごろ寝だったから、寝付きが悪かったか。
「今日はえらく早いじゃないか。」
「パパ、あったりまえじゃないか、村だよ。村。行くんでしょ。」
勇気がすごい勢いで話しかけてきた。
「俺は、巻き添えだ。」
そう言って、逸樹は肩をすくめた。
「それはそうと、みんなえらく楽しそうだったな。自己紹介は終わったのか?」
「親父、したよ。それよりオリビエさんが狼人族だって、耳付きだよ。尻尾もあるんだって。今わズボンの中に押し込めて有るみたい。」
その言葉に
「そうなのか。今度見せてもらえるのかな。」
「親父、セクハラっぽくないか。」
「私はお風呂で、見たわよ。」
寝っ転がっていた、美恵が言った。
「オリビエさん、尻尾って、ズボンの中に入れて置くものなのですか?」
俺がオリビエさんに聞くと、
「普通は服に穴を開けて、そこから出しておきます。これは奴隷の服だったもので穴を開けるのを許されて居なかったから、仕方なくズボンに押し込めているのです。」
「そうだったの、それならそうと言ってよね。てっきりこういう物だと思ってたわよ。ごめんね。今からズボンに穴開けに行こう。」
そう言って、美恵とオリビエは隣の部屋に移動して行った。
「それにしても、ヒロタカさんにはしっかりした、お子さんが居たんですね。お父さんそっくりですね。」
エルムがそう言ってきた。
「いえいえ、まだまだですよ。逸樹なんてまだ17歳ですから、私達の世界じゃまだ子供ですよ。」
「そうなんですか?こちらの世界ですと15歳から成人ですから。そちらでは何歳から成人ですか?」
「こちらの世界ですと20歳からが成人ですね。」
やっぱり、こっちの世界は15で成人だったか、小説でも大体そうだよな。誰か本当に異世界行って帰ってきてるんじゃないのか?こっちの世界と小説が同じ所多すぎでしょ。
そんな事を考えていたら。ふと見ると逸樹と勇気とウルメラで何かしていた。
「勇気?なにしてる?」
「パパ、知らないの、指スマだよ。」
「あー、いっせーの、か。」
俺らの時代はいっせーのだったのさ。40代ですからね。
「すみませんね。ウルメラさん。」
「いえいえ、私も楽しんでいますから。道具も要らなくて、とても単純でとても楽しいなんて。こっちの世界にはなかったです。」
そんなやり取りをしていて、ワグネルの紹介を忘れていた。
「おーい、二人共、ちょっとこっち見ろ。この人がワグネルさんだ。エルムさんの旦那さんだ。」
「「よろしくおねがいしまーす。」」
「こちらこそよろしくお願いします。」
ワグネルの紹介が終わった時、美恵とオリビエが戻ってきた。
「おかえり、ちゃんと出来た?」
「バッチリよ。ね、オリビエさん。」
「はい、有難うございます。」
そう言った、オリビエのお尻には髪と同じ銀色の尻尾が有った。
「すまない、オリビエ、ちょっと触らせて下さい。」
俺がお願いすると、
「はい、良いですよ。強く握られると痛いので、優しくお願いします。」
俺が触ろうとすると、美恵が
「ヒロヒロ、なんかやらしい。」
「いや、そんなんじゃ、」
「親父、エロいぞ。」
逸樹まで加勢してきた。この勢いだと勇気まで来そうなので、
「はい、はい、分かりましたよ。触りませんよ。私が悪うございました。」
後で、絶対触ってやるんだ。と、考えていたら、
「パパ、絶対後で触るでしょ。顔にでてるよ。」
って、勇気に笑われた。
そろそろ、いいタイミングかな。
「じゃ、そろそろ、村に移動しますか?」
みんな異論はなさそうなので村に行くことに決めた。
「じゃ、どうしようかな。とりあえず、外に出てもらおうかな。」
「やったー、出発だー。」
勇気のテンションが上がってきた。
みんな揃って外に出た。
「えっと、すみません。門の外までお願いします。」
そう言うと門の外まで出てくれた。そして俺は、門ごと【アイテムボックス】に収納した。
家族以外の4人の顔が一斉にこっちを向いた。
「ヒロタカさん、家まで収納出来るのですね。驚きました。」
ワグネルが驚いていた。
そして、俺は【マップ】でアカチーの村を確認した。
「ワグネルさん、ちょっと聞きたいのですが、アカチーの村に行くのに、直接、村の前に【転移】するのは良いのですか?」
ワグネルは少し考え、
「止めときましょう。村から少し離れた所にお願いします。」
そう言うと、俺は【マップ】をワグネルに見えるようにして、見せた。
「ココらへんで良いですかね。」
そう言って、可視化した【マップ】を指差すと、
「あー、【マップ】もですか。」
ワグネルはやっぱり【マップ】を持ってたんですねって顔で
「良いですよ。そのあたりだと余り人が居ませんので。」
実は人が居ないのは探知と連動しているので分かっては居たのであった。
「みなさん、準備は良いですか?」
「なんの、準備やねん。早くしてよ」
逸樹、ツッコミありがとう。
「ハイハイ、じゃ、行きます。」
俺は【転移】を使って目的の場所に着いた。けど、まだ、森の中だ。
2回目だとみんな落ち着いたもんだ。
「パパ、まだ森だよ。」
「えっとね、勇気君。みんながいっぺんに村の前に【転移】したら村の人がびっくりするでしょ、だから、ちょっと離れた所に出てきたのよ。私もここは見覚えが有るから分かるの。後500メートルぐらいで村ですよ。我慢してね。」
ウルメラが勇気に説明してくれた。それを聞いていた。美恵が
「オーノー、500メートル、結構あるなー、歩くのか。んー、逸樹、フォガーだして。」
「マジか、おふくろ。出すけどさ。【召喚】フォガー」
すると、逸樹の近くにフォレストタイガーのフォガーが出てきた。
家族以外の4人は一瞬ドキッとしていた。
「サンキュー、逸樹。」
そう言うと、美恵はフォガーの背中に跨り乗った。
「よし、レッツゴー」
「三匹。」
フォガーにまたがった、美恵はまさかり担いだなんたらみたいだな、と、思っていると、
「ヒロヒロ、私の事、桃○郎みたいって思ったでしょ。」
俺は、頭を掻きながら、小声で美恵に、
「多分、それは金○郎だと思うんだけど。」
「まっ、そうとも言うわね。」
美恵は素知らぬ顔で先を進んでいく。
「それじゃ、皆さん歩きましょうか。」
何故か美恵が先陣を切っている。いいのか?
しばらく歩くと
「パパー、見えてきた。村だ。おー、門が有る。スゲー。なんか人もいる。」
そこには高い塀に囲まれた村が有った
「美恵、フォガーから降りろ。そして、逸樹、フォガーを戻せ。」
「了解。」
逸樹は、美恵が降りると、フォガーを戻した。
「じゃ、ワグネルさん。ここからは私達はわからないのでお願いします。」
「ハイ、分かりました。」
そう言って、一行はワグネルを先頭に村に向かった。




