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第19話 魔剣の加護をゲット

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「俺はエノムだ。魔眼術師エノム、これからよろしくな」

《おう、俺様は魔剣レーヴァテインと言われとる。簡単に死ぬんじゃねーぞ? お前に死なれたら話せる奴がいなくなるからな》


「うん、もちろんだ。じゃあ、これからはお前をレーヴァって呼ぶよ、長いから」

《ふん、好きにしろ。だが、俺様は何もできないからな。変な期待はするなよ》


「わかってるって。俺、これでもスライムロードやオークを一人で倒したんだよ? 簡単には死なないって」

《おめえ…………。まぁ、頑張れよ。世界救うまで何千年掛かるか知らねえけどな》


「じゃあ、もう行くかな。ちなみに鞘にレーヴァを戻すとどうなるの?」

《この鞘もそのグローブと同じく俺様を抑える力を持ってるからな。しかもそのグローブよりも抑えるだけなら力は上だ。だから鞘に戻せば俺は何もできないから寝る。ひたすら寝るだけだ》


「そっか。じゃあ、戻すよ?」

《待て、お前に良いものをやる。俺様の加護だ》


「なんだそれ? 加護? 貰えるんなら貰うけど」

《契約成立だな。これで俺様とお前は繋がった。泣いて喜ぶぜ? 俺様に出来るのはこれだけだがな》


「なんだよ、なんだかんだ言って力貸してくれんるじゃないか」

《ふむ、【分析】か。まあ【鑑定】みたいなもんだな。じゃあ後でステータス確認しておけよ》


「わかった。じゃあ何かあれば起こすからね」


 俺は早速レーヴァを鞘に戻し【分析】で自分のステータスを確認してみた。


「ステータスオープン!」


名前 : エノム[ (えのき) (なごむ)

年齢 :  17 

LV :  12

種族 : 人間

職業 : 魔眼術師

ユニーク : デビルアナライズ

【心眼】【分析】【ラーニング】

スキル:【気配】【神速】【  】【  】 【  】   

    【  】【  】【  】【  】 【  】

   

加護 : 魔剣の加護

称号 :【童貞】【魔剣に選ばれし者】


「!!!!!」


「うわあああぁぁぁ!!! 待って!! なんだこれええぇぇ!!??」


 ひ、ひどい!! 酷過ぎるぞ!! これは酷すぎるんじゃないかああ!!?? 俺の秘密が2つも暴露されてるぞ!! [榎 和]に【童貞】 これはあんまりだあああ!!


「しかも称号ってふざけんな! あっ、俺の年齢も出てる! 3つじゃないか!!」



 【分析】この情報を非表示にしますか? 【鑑定・全】された場合は表示されます。


「おお!? できるのか、もちろん隠して! 速く! 今すぐに! 気分悪い!! こういうのもういいから!!」


 【分析】 [榎 和][17] 【童貞】 を非表示にしました


「くっ、信じられない。こんなトラップがあったなんて。しかもなんでこんな正確に【分析】出来る様になってるんだ? しかもスキルの【  】が5個から10個に増えてるじゃないか」


「レーヴァが泣いて喜ぶって言ってた加護のせいか? 確かに泣いたけどな!!」


 

 魔剣の加護:全ての能力値が2倍になる

       スキル性能が上昇する

       スキルが略奪されない

       聖属性からのダメージが5倍になる

       光属性からのダメージが2倍になる


「おおっ、凄いのは凄いけど残念なのは凄く残念だ!!」


 なるほど、これが理由で【分析】の性能が上がってたのか。くっそう、これはずっと秘密にしておくつもりだったのに。まあいいや、もう削除したからな。何時までもクヨクヨしてても始まらないしな。


「それにスキル略奪ってなんだよ? スキルを盗める奴がいるのかな。いたとしたらとんでもない奴だな」


 しかし、ここに居ても始まらない。一旦地上に出ようか。

 そして俺の着てた服はこの宝箱の中に入れて行こう。

 後の英雄の着ていた服だ。その内きっと価値のある物になるぞ。


「それにしてもこのダンジョンは今となっては全然なんの気配もしないな」


 俺がダンジョンに入ったのは結構前になるがあの頃はコソコソと逃げ回って姿を隠してたっけ。

 あの努力もこうなったらあんまり意味ないな。

 加護一つでこうまで能力が違うなんて。


 いや、あの努力があったからこそ女神アルティシアは俺に贈り物をくれたんだ。確かに俺の努力を見ていたって言ってたぞ。うん、あの努力あってのレーヴァとの出会いだ。そう信じよう。


 と言ってる間に明るくなってきたな。もう出口が近い。

 俺は久しぶりの太陽の光に目を細めゆっくりとダンジョンから出た。

 ああ、久しぶりの地上だ、素晴らしい。やっと出れた、長かったよ。


「でもこれからどうしようか。やっぱり一旦マルスの家に行くか。リーザにも会いたいしな」


 急に俺が行ったら驚かせてしまうかな? 何も言わずに何日も行方不明だからな。まあ、俺のことなんてもう忘れてるかもしれないけどさ。それに普通に飯も食いたい。オークの牙を換金すれば飯が食えるし。

 ここんとこまともな物食べてないから肉が食いたいな。


「ん!?」


 な、なんだ? 向こうから嫌な気配を感じるぞ? それもかなりの数だ。それもヤバいくらい危険な感じの奴もいる。


「これは【気配】のスキルが発動したんだ。 かなり遠いけど魔剣の加護で強化されてるからか? いや、きっとそうだ。向こうで何かが起こってるんだ」


 ま、まさかマイアの言っている魔物じゃないよな? いや、その可能性が一番高いぞ。

 おそらくこの先に隣り街があるんだ!


 マイアならきっとそこに向かったはずだ。両親の仇なんだ、現れたら必ずマイアは倒しに行くはずだ。


 しかしこれはチャンスだな。まさに俺の新しい力を試す絶好の機会だ。

 よし、レーヴァを起こして手を貸して貰おう。俺はレーヴァを鞘から引き抜いた。


《なんじゃ、エノム。もう俺様に用なんか? まだ寝てもいなかったわい》


「早速で悪いけど力を貸してくれ、レーヴァ。向こうで嫌な気配を感じるんだ」


《なんじゃと?》


「頼む、レーヴァ。仲間が危ないんだ。急いで行かないと」


《…………やめとけや。俺様を封印して勝てる相手じゃねーなこりゃあ。多分戦えば死ぬぞ?》


「ええ!? ど、どういうことだよ、レーヴァ!」



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