第18話 相棒をゲット
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早速おれは新しい衣装に着替えてみた。この衣装は真っ黒の生地に襟や袖に金色の刺繍が施されている。ジャケットもスーツもブーツも全てが漆黒だ。そして所々に金の刺繍が入っていてそれがまたカッコいいと思う。
生地も凄くいい物だ。それにこの胸の金の刺繍も気に入った。これはきっとユニコーンかな。
そして今度はうっすらと輝く赤いグローブにも手を通す。指だけ出るタイプで俺の手にピッタリだ。なぜか装着すると輝きが収まった。付け心地は悪くない。
よし、俺に全部ピッタリだ。でもこれだと正に悪の魔術師みたいにみえるな。まあ、俺は正義の味方でも何でもないから別にいいけどさ。
「あとはこの魔剣レーヴァテインだ。このグローブを着けてるから鞘から抜いても大丈夫だろ」
このグローブは掴んだ物の力を封じこめることができるそうだ。
この魔剣は力を吸い取るらしいからな。迂闊に素手で鞘から抜いたら死ぬ可能性もある。
「よし、じゃあ、いくぞ」
俺は魔剣レーヴァテインを右手に持ち鞘から引き抜いた。
「おおお、なんて不恰好な剣だよ、まさに溶岩が流れ出るようだぞ」
美しい剣、とはとてもじゃないが言えないような形状をしている。まさに魔剣なんだろうな。でも、力を抑えるこのグローブで掴んでいるのにそれでも凄まじい力を感じるな。
《・・・・・・・!》
「? なんだ?」
《・・・・・・・!》
「なんだ? 誰かいるのか?」
《・・・・・・・!》
「おかしいな、周りには誰もいないけど……」
俺は注意深く辺りを確認した。やはり誰もいない。何かがいても俺には【気配】のスキルがあるからな……。!? まさか、え? これって【気配】のスキルが発動してる?
「この魔剣の…………気配? 試しに【心眼】スキルでも発動してみるか」
《おい!! このくそガキ!! よくもひよっこの分際で俺様を起こしやがったな!!》
「「おお! なんだ!? 魔剣が喋ってる??」」
《てめー、ふざけんな。おめーが俺様を起こしたんだろが! しかもなんだそのグローブは!? そのグローブで俺様の力を抑え込んでるいるな!?》
「すごい、【心眼】のスキルだと武器や物が考えていることまで解るのか?」
《この阿呆! そんなわけあるかい! 俺様は特別なんだよ! その前にお前のようなひよっこが【心眼】を持ってるなんてなどういう分けだ? そのスキルは特別なんだぜ?》
「流石は伝説の魔剣だ、性格も悪いと来たもんだ。でも俺の持つ【心眼】のスキルがあったから話せているようだな」
《おいコラ! なんで【心眼】持ってるか聞いとるやろ!? 答えんかい!》
「うわあ、なんでこんなキャラなんだ。実は超絶美女の魔剣でしたってのが求められる当然の流れなのに」
《おい、ガキィ!! シカトしてんじゃねーぞこらぁ!! 【心眼】どうしたって聞いてるだろ!?》
「はあ? 【心眼】? これなら貰ったんだ。それで何? 何なの?」
《誰がくれるんじゃボケ! ふん、まあいい。おいガキ、グローブ外せや》
「いやだ。俺を殺す気だな? お前、そんなだから誰にも使って貰えないんだぞ」
《ふざけんなガキィいいい! 俺様は使われんのが大っ嫌いなんだよ!》
「はあ? 俺だってホントは聖剣エクスカリバーの方がよかったんだよ!」
《!!》
「な、なんだよ。どうしたんだ? 急に黙って。俺、気に障ること言ったか?」
《どいつもこいつも聖剣聖剣って言いおって。俺様が魔剣で何が悪いんじゃあ!!》
「…………は? それ気にしてんの?」
《!! …………悪いか? 気にしちゃ悪いんかこらぁあ!!》
「そんなこと言われるのがいやなら、なんでお前を使う奴を殺すんだよ?」
《俺様はそういう能力なんだよ! 俺様を使えば力を貰う、ギブアンドテイクってやつだ!》
「そうか、それで使った奴は死ぬから使い手がいないわけだ。当然死ぬなら使わないからな」
《ふん、どいつもこいつも弱いんじゃ。俺様をまともに使うならレベル300は必要だぜ。ひよっこが使おうとするからあっという間に死んじまうんだ》
「ええ!? それじゃ誰も使えないよ。でもお前が呪われてるとかじゃ全然ないんだな」
《ふんっ。俺様を鞘に戻せ。また寝るわい》
「待ってくれ、俺が、俺がお前を聖剣レーヴァテインにしてやるよ」
《!!!》
《おいっ!! 適当なこと言ってんじゃねーぞひよっこが!!》
「だから俺に力を貸してくれ。俺は聖剣エクスカリバーとお前、聖剣レーヴァテインの二刀流で世界をゲットする!!」
《はあぁああ!?? 何言ってやがんだよ、おめえぇえは!!》
「マジだよ。俺は聖剣エクスカリバーも欲しいんだ。使い手はもういるらしいけど俺が奪う。お前は俺が世界を救えば魔剣レーヴァテインじゃない、聖剣レーヴァテインになれるんだ」
《……半端な覚悟で言ってんなら直ぐに俺様の前から消えな。今なら許してやる》
「もちろん本気だ。今世界は危険な状態らしいぞ。チャンスじゃないか? 俺は聖剣二刀流でモテたい。それが理由だ。そのために俺はこの世界を生きている。世界を救うのが目的じゃない、モテるためだ」
《けっけっけ。少しはおもしれーこと言うじゃねーか。いいぜ、死ぬ覚悟はできてんだろうな? 俺様を使えばお前は死ぬぜ? だが、そのグローブをしてれば俺様の本当の力は使えない。それでもやるか?》
「ああ、今日から頼むぜ、相棒!」
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