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君と紡ぐプレイリスト  作者:
一曲目
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1/9

イントロ

初投稿よろしくお願いします!

スマホの中に、昔から残っているプレイリストがある。

名前は『君と紡ぐプレイリスト』。

そこに並ぶ曲たちは僕らのあの頃を思い出させる。

今日も僕は再生ボタンを押す。


プレイリストの一曲目は Mr.Childrenの「終わりなき旅」。

彼女が「最初はこれでしょ」と言って追加した曲だ。当時の僕には彼女がこれを選んだ理由がよくわからなかった。でも今ならなんとなくわかる気がする。




僕と彼女が初めて出会ったのは高校の入学式の日だった。その日は文句なしの快晴で新たなスタートにはうってつけの天気だった。


「同じ中学からここに進学したのがお前でよかったぜ、奏斗かなと

「ん?なんか言ったか正樹まさき?」

正樹はため息をした後少し怒ったかのような顔をして続ける。

「お前なぁ、そうやっていつもイヤホンつけてるから人の話を聞き逃すんだぞ」

「すまんすまん。で、なんか言ったか?」

「なんでもねぇよ。それよりほらついたぞ。『青葉ヶ丘(あおばがおか)高校』」

「去年も高校見学で来たけどやっぱりでかいな」

俺たちの中学も大きいほうだったがそれが霞むほど大きな建物が目の前にあった。圧倒されて足が止まってしまうほどには。

「何ボーっとしてんだ。先に玄関行ってクラス割見てるからな」

「ん?ああ、わかった。すぐに追いつく」



学校に気を取られていると、突然後ろから何かがぶつかってきて、その衝撃でイヤホンが外れてしまった。何がぶつかったのかと思うと、ぶつかったのは誰が見ても可愛いと思ってしまうような女の子だった。長く綺麗な黒髪に飲み込まれそうなほど深い茶色の目をしている。ここにいて制服を着ているということはこの学校の生徒なのだろう。

「ごめんなさい!音楽に夢中で周りがよく見えていなくて」

彼女も音楽を聴きながら登校していたようだ。

「いやこっちもこんな所に突っ立てて邪魔だった。」

そう言って俺は落としたイヤホンを拾う。

「あれ?こんな曲プレイリストに入ってたっけ?」

耳に飛び込んできたのは少し聴き覚えのある曲。バラードだ。しかしこの曲をプレイリストに入れた覚えはない。どこで聴いたのだろう?テレビ?親の車の中?カラオケ?そんなことを考えていると彼女が声をかけてきた。

「お互いのイヤホン取り違えたみたい。いやーまさか同じイヤホンをつけてたなんて。」

彼女は笑いながら言う。向日葵のように明るく眩しい笑顔だ。こりゃこの子は相当モテるんだろうなと思った。

「はいこれ。アップビートな曲聴くんだね。歌詞ほとんど聴き取れなかったよ。入学式には合わなくない?」

どうやら彼女も俺の聴いていた曲を聴いたようだ。

「どうも。たまたま聴いていただけだよ」

そう返しながら俺は自分のイヤホンを彼女から受け取り、彼女のイヤホンを返す。

「そっちだってバラードじゃないか」

「私もたまたま聴いていただけだよ」

笑いながら目の前の向日葵のような彼女は言う。

「じゃあ、友達が待ってるからそろそろ行くね」

「ああ」

そうして彼女は玄関のほうに消えていった。俺も正樹に追いつくため少し歩幅を大きくして玄関に向かった。










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