表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
境界線の向こう側  作者: 柚子
39/74

【39】

灼熱の夏ーー


ギラギラ照りつく太陽、熱気に包まれた風。

ここはファイア国。年中真夏日に近い気温を保つ常夏の国だ。

灼けつく日差しは体力を奪う。例の気温調整機能が発動するコートが無ければ倒れていたかもしれない。


《紅蓮、やっと来れたね。遅くなってゴメン》

[謝るな。我は洋子の内に秘める炎で充分だが?]

《……秘める炎って?》

[交尾中に発する情熱の事だ]

《こっこっ交尾って!》

耳まで真っ赤に染まる洋子に

[照れるうちは幼いわね]

瑠璃は容赦ない一言を浴びせたが、洋子が女性として急成長を遂げたのが嬉しくて仕方ないのだ。

[素直になれないのは瑠璃もだがな]

紅蓮が独り言のように呟いたが誰の耳にも届かなかった。


ギルド“鳳凰の翼”の本部はファイア国にある。一度訪れるよう各国受付嬢のアイリスにもラズベリーにも念を押されていた。


正門に到着すると、鳳凰が華麗に舞う姿の石像が出迎えてくれた。どのギルドよりも規模が大きい。建物の中もゆったりしていた。

掲示板を見ると、真夜中〜早朝迄や夕方〜夜迄等不規則な時間帯の依頼が目立つ。日中は暑くて避ける人が多いのかもしれない。また依頼内容も魔導器作成補助や建築物建設や治療師助手、デザイナー補佐や弟子見習い等、多種多様にあった。


ファイア国の文化はどの国よりも最先端だと聞く。一般に普及されている魔導器や道具類を始め、文化や芸術や建築等どの視点で見ても秀でている。これは科学ではなく魔法が発達したからだと言われているし、各専門家の技術と魔法が融合したからだと言う研究者もいる。


「初めまして。受付担当のアスランと申します。ギルドカードのご提示をお願い致します」


* * * * * *


名前:ヨウコ・サトウ

ランク:A(???)

職業:冒険者 Lv.43(魔導師 Lv.MAX)

装備:双龍の腕環・夜月の剣・朝陽の刀・天翼の首環・大地の首環・風舞の耳環・月影の指環・博識の白梟

HP(生命力)220000/250000

MP(魔力) 280000/280000

スキル:感知・言語翻訳・採取・威嚇・回避・変幻・幻覚・幸運・剣術・薬術・ボックス・霊笛・探知・発掘

魔法:Weather

称号:魔法陣術師・五色を纏う黒魔女・森の守護者


* * * * * *


>>うーん。増えてる。括弧内の?ってバグ!?相変わらず不透明だわ。


「ヨウコ・サトウさん、奥の部屋へどうぞ。到着次第相談があると、長がお待ちです」

>>長って?受付嬢の長?ギルドの長?先約は全く無いんだけど。


「失礼致します。ヨウコ・サトウさんをお連れしました」

アスランは一礼して受付へと戻っていく。ギルド長のデスクはあるけど、誰もいない。

するとーー

「ようこそ、ファイア国へ」

デスクの上に置かれた猫のぬいぐるみが喋った。


>>一筋縄ではいかないかも。

自身の直感が外れない洋子は、内心ため息を落とした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ