第12話 緑の勇者と新たな目標
祝)本編の日間(時間帯)ランクイン
本編のランクインを記念して先行投稿しました。(9月以降投稿予定のエピソードです)
ここはグランホーク王国の緑の勇者様に用意された私室です。
蘭:
攻略の幼女さんが凄く強かったことが分かったわ。
あの強さならソロでランクSを攻略出来るような実力があると思って間違いないかしら。
ディーネ:
攻略の幼女さん以外のソロ冒険者さんが同等の力を持っていたとしてもランクSを攻略出来るのか。
それとも攻略の幼女さんだからランクSを攻略出来たのかは誰も分からないと思いますよ。
キャロル:
あの最後のは何だったのですか?
聖女の結界を斬り裂いたように見えたのですが・・・
ディーネ:
おそらくは、天源流という剣術の流派の技でしょうね。
その中には斬れない物など存在しないという言われる技があるそうですよ。
私たちが使う魔法も斬り捨てるそうなので、熟練の使い手さんなら聖女様の結界を斬れるのかもしれませんからね。
蘭:
それでも、あの【神緑】と聖女キャロルさんの結界を斬り抜けられるとは思ってもいませんでした。
キャロル:
そうですわ。あの場面では緑の勇者様が攻略の幼女さんに勝つと私も信じていましたから・・・
ディーネ:
私もあの場面は何が起きたのかさえ見えませんでしたからね。
蘭:
魔剣のディーネと呼ばれるあなたでも見えなかったというのですか。
それでは私では防ぎようがありません。
ディーネ:
それで緑の勇者様は今後の予定はどうされる予定ですか?
蘭:
高ランクの冒険者パーティーの力を借りないで私たちだけでダンジョンを攻略してみようかと考えていますの。
グランドツール共和国の獣人領のラオネの町で得た「勇者の剣と勇者の盾」の件も気になっているので、最難関ダンジョンとやらを探して勇者の剣と勇者の盾を見つけ出そうと思います。
ディーネ:
それでは色々と準備が必要になりますね。
ダンジョン探索に向けて、斥候や案内役を雇う必要がありそうですが、聖女キャロル様の方で伝手はありますか?
または、ご要望はありますか?
もしなければ、賢者の一族かランクSのある国の青の勇者様を慕う会に手配を依頼したいと思います。
キャロル:
私の方からは何もありませんわ。
アズアン聖神国内であれば要請すれば、どなたかを手配して貰えると思いますが、他国となるとさすがに厳しいと言わないといけませんの。
ディーネ:
それで何処にあるランクSに挑戦する予定でしょうか。
アズアン聖神国にしますか? グランホーク王国にしますか?
蘭:
えっ。ここグランホーク王国にもランクSのダンジョンがあるんですか?
ディーネ:
はい。グランホーク王国にもランクSはありますし、アズアン聖神国にもランクSはあります。
各国に一つが二つぐらいはランクSがあると聞いています。
ランクSがない所もあるそうですが、ダンジョンがない国はないそうです。
蘭:
それはディーネさんが知らない国は分からないって意味で捉えても大丈夫な話ですか?
ディーネ:
はい。私も全ての事情を知っている訳ではありませんからね。
知らない所や知らない事はたくさんあります。
グランホーク王国にあるランクSに挑戦されるなら、魔王の一族の方に協力を依頼します。
蘭:
魔王の一族の方というと私とキャロルさんのレベルアップの協力して貰えた方々ですよね。
ランクSの攻略にも協力して貰えそうなの?
ディーネ:
はい。その認識であっています。
レベルアップの時に協力して貰えた方々です。
ランクSの攻略に向けて、アタッカー一人、魔法職一人、斥候一人の計三名を加えるということで宜しいでしょうか?
蘭:
斥候は遊撃も出来ると助かるわね。
罠の探知や罠を外すだけしか出来ないような人では厳しいと思うわ。
それと魔法職はディーネさんは必要と思いますか?
ディーネ:
魔法職は必要と思います。
私も魔法は使えますが、私だけでは厳しい場面があるかもしれません。
そうならないようにするという意味で魔法職は居ても良いと思います。
蘭:
数の暴力には勝てないって意味で必要ってことだよね。
それなら、私のスキルで良いのではないかしら。
ディーネ:
緑の勇者様がそれで良いと思われるなら、それでも構わないと思います。
蘭:
男性より女性を優先して選んで欲しいわ。
どうしても、女性が集らないなら男性であっても仕方ありませんが・・・出来るのであれば女性であることも優先して貰えると助かるわね。
ディーネ:
その辺は考えて貰えると思います。
実力のある者が選ばれる国と違って、青の勇者様を慕う会はSランク冒険者と同等の実力者ですからね。
集るまでに時間はかかると思いますが、女性ばかりを集めることも可能と思います。
蘭:
そう言えば、Sランク冒険者って最初の私と同行するメンバーに選ばれなかったのはどうしてかしら。
最初から実力者を選んで貰えていたら・・・こんなタイミングで新たなメンバー募集するなんてことにはならなかったはずなのに。
ディーネ:
おそらくですが、Sランク冒険者が応じなかったのではないでしょうか。
もちろん、連絡が取れなかったというのも含まれますよ。
基本的にはSランク冒険者パーティーはランクSの深い階層に滞在していることが多いのです。
地上に戻るには転移の魔法陣のある階層まで行けなければならない訳ですが、直ぐに行けるという訳ではありません。
緑の勇者様がランクSに挑戦すると言った時でも集まるまでに約一ヶ月~二ヵ月ぐらいかかっています。
蘭:
えっ。パルチ山のランクSに挑戦する時でも約一ヶ月~二ヵ月もかかったの?
人数が多かったから時間がかかったのだと思っていたけど、そうれだけではなかったようね。
ディーネ:
はい。その通りです。
ランクSの攻略という行為は私たちだけで完了するような出来事ではありません。
食料や物資などの準備や配送なども含めるとかなりの大所帯となります。
蘭:
攻略の幼女さんがソロで攻略出来たのはどうしてかしら?
ディーネ:
ソロだからでしょうね。
私たちがパーティーで移動するよりも断然早い移動時間でダンジョン内を移動出来ます。
ランクSは、上層の一階層は一時間ぐらいで移動し上層だけだと二日もあれば攻略出来ると言います。
蘭:
えっ。ランクSの上層ってそんな短期間で攻略出来るの?
確か、私たちが挑戦した時は約三十人ぐらいのパーティーだったから、一階層の移動に一日か半日ぐらい必要でしたよね?
キャロル:
はい。確かそんな感じだったと思いますわ。
私たちはグランホーク王国にあるランクSの情報を集めるのと新たなメンバーを加えて、ランクSの後略を目指せるように準備を始めます。
最難関ダンジョンの最奥にあるという勇者の剣と勇者の盾を見つけ出す為に・・・
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