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最弱の荷物持ちは謎のスキル【証券口座】で成り上がる〜配当だけで伝説級の武器もスキルも手に入る〜  作者: k-ing


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105/140

105.錬金術師と大賢者

 それからすぐに王都の復興作業が始まった。冒険者達が王都の復興に携わったこと自分が思ってたよりも前の姿を取り戻しつつあった。


 そして一番すごいのはあの人達だった。


「大賢者様あそこの壁を――」


「あそこだね」

 彼女は何か呪文を唱えると一瞬にして建物の壁を直していた。


「ばあばすごいね」


「これでも勇者と呼ばれていたからね」

 モーリンは魔法を使って王都の復興をしていた。それを見て対抗する者もいた。


「せっかくだからスキル玉と最新家具をつけておいたぞ」

 メジストはモーリンが魔法で基盤を作ったところに生活できるように環境を整えていた。


 2人は俺が倒れた時にローガンとロビンから連絡が届き王都に向かったらしい。倒れてからだと10日もしないうちに王都に来たことが俺としては驚きだ。


 モーリンが秘密の手を使ったと言っていたが何をしたのだろう。住民が言うには大きなドラゴンが王都に現れたと言っていたがそれはないだろう。


 ドラゴンで物語にしかいない魔物だしな。


「やっぱり大賢者様と錬金術師様はすごいな」

 エヴァンは俺の隣で一緒に復興作業をしていた。


 復興資金は逃げることしか考えてなかった全ての貴族達から払われ、その中でも一番資金提供をしていたのは王族だった。


 王族の世継ぎの問題もあるため、エヴァンとプリシラは王族街から出られないように魔法をかけられていたらしい。


 エヴァンは俺の顔を見ると見たこともないような悔しそうな顔をして俺に抱きついてきたのがびっくりだった。


 敵が何者かもわからない状態では冒険者であったとしても仕方ないことだと俺は思っている。


 だからこそ王族が貴族を動かしてすぐに復興することになったのだろう。

 エヴァンも自分なりに出来ることをしていると俺はわかっている。


「あの2人ってそんな呼ばれ方をしているのか?」


「……」

 俺の言葉にエヴァンは驚いた顔をしていた。


「モーリン様とメジスト様は歴代の最強勇者パーティーの一員だぞ?」


「はぁん!?」


「しかも本人達が強い勇者だからな」

 俺はエヴァンの言うことに言葉を失った。スキル玉を作るメジストも見た目が強い魔法を使うモーリンも確かにすごいと思ってはいたがそこまでとは思ってもなかった。


「まぁ、お前もいつか――」


「2人してわしの話をしているのか?」

 そんな中ニヤニヤとしながらメジストが近づいてきた。


「じいじは勇者なのか?」

 俺はエヴァンの話をメジストに確認すると胸を張り得意満面な顔をした。


「わしは最強勇者メジスト様じゃぞ」

 勇者とわかってどこか尊敬できると思ってた俺が馬鹿だった。なんとも言えない姿に俺は恥ずかしくなってきた。


「仕事をサボるんじゃないよ」


「えっ!?」

 急にメジストの頭上が暗くなると空から雷がメジストに目掛けて落ちてきた。さっきまで得意げな顔はなく黒焦げになっていた。


「ウォーレンとエヴァンもサボるんじゃないよ!」


「はい!」

 俺達は急いで自分達の仕事に戻った。


「やっぱり大賢者様は流石です」

 プリシラを中心とニアや獣人の女の子がモーリンを憧れている姿を見て今後の将来が少し心配になった。


 わかったことは勇者の中で一番最強なのはモーリンということだった。

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