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十一話 兵庫県警察本部と病院と桃太郎

赤穂から兵庫県警察本部までGoogleマップで検索して、現実に忠実に書きました。

兵庫県警察本部に車で向かう柴、もちろん一緒に桃太郎も同行している。


「この“くるま”とは、本当に早いのう」

パトカーでの移動を楽しんでいる桃太郎。


「何を呑気(のんき)な事を……」

大森林(ジャングル)に入っても、恐ろしい怪物が居る事以外、得られる情報が無かったのを、上司への報告しなければならず、気が重い柴。


「この【従属】の【魔法】の事も説明しなきゃならないけど、冗談だと思われるだろうし……」

考えれば考えるだけ気が重くなっていく柴。


「本当にね……大変だよね……」

それに同意をする竹仲。


大森林(ジャングル)の内部の状況を一緒に説明して貰う為に、任意同行して貰ったのだ。


「そもそも、【魔法】の名前が【きびだんご】ってなによ……」

と、小さな声で呟き、桃太郎を睨む柴。


「ん?何がじゃ?」

と、応じる桃太郎。


「はぁ……………」

大きく柴はため息を吐く。




移動を始めて二時間程で兵庫県警察本部に着いた。


「さあ、行くわよ」

と、桃太郎に移動を促す柴。


(あるじ)にその態度はおかしかろう」

と、不満を示す桃太郎。


「まあまあ、桃太郎さん 一緒に行きましょう」

と、桃太郎を(なだ)めて一緒に移動する竹仲。




ある部屋の前で、柴は立ち止まった。

部屋の扉の横には、大きく看板が貼ってある。


[岡山県周辺異常事態対策室]


コンコン


柴は扉を叩き


「失礼します。柴です」


「お?どうだった?」

一人の男が柴に聞いてきた。


「ジャングル周辺での事ですが……」

と、柴。


「おう?」

と、男。


「見た事も無い巨大な(けもの)が大量に現れたり、桃太郎と自称する者が現れたり、ジャングルの中では、鬼にも襲われました」

と、ざっくりと説明をする柴。


「はぁ???」

呆れた声を出す男。


「簡単に説明をすると、先程の様な内容になります。巨大な(けもの)は、死骸を写真に撮ってあります。自称 桃太郎は、同行して連れて来ました」

そう言って桃太郎を紹介する柴。


「あ、初めまして。警視の堤です」

と、男。


(わし)は桃太郎じゃ」

と、桃太郎。


「そして、証人として、ジャングルで遭難されていたジャーナリストの竹仲さんもお連れしました」

と、竹仲も紹介する柴。


「ヨロシク」

と、手を差し出す堤警視。


「宜しくお願いします」

と、渋い良い声で握手して応える竹仲。


「で、竹仲さん うちの柴の言った事は本当ですか?」

と、単刀直入に聞く堤。


「はい。全部 事実です。私はあのジャングルで死に掛けましたから、自信を持って言えます」

そう誇らしげな竹仲。


「巨大な(けもの)も?」

と、堤。


「はい」

と、竹仲。


「桃太郎も冗談ではなく?」

と、堤。


「はい。冗談では無く、その強さも御伽話の様でした」

と、竹仲。


「鬼が出たのも?」

と、堤。


「はい。襲われました」

と、竹仲。


「鬼ですよ?鬼。いやいや、ありえないでしょう」

そう言って否定する堤。


「これ、その鬼の写真です」

そう言って、竹仲が自分で撮った写真をカメラの液晶を使って見せる。


「えっ!?ごっ……合成ですよね?」

と、堤。


「いいえ、事実です」

と、竹仲。


「こちらが巨大な(けもの)の写真です」

と、自衛隊や警察官を襲った巨大な(けもの)の群れの死骸を撮った写真を見せる柴。


「いやいやいやいやいやいやいやいや、ありえないでしょう!?」

堤は写真に写っている物が信じられない。


「こちらの桃太郎さんは、“ジャングルの中の出身”との事だったので、どちらにお住まいなのか同行しましたが、何度も怪物に襲われて、何度も死に掛けました」

そう告げる柴。


「本当に!?」


黙って考え込む堤 真司警視。


「冗談じゃ無いんだな?」

と、柴に問い掛ける堤。


「はい。冗談では言えません」

そう答える柴。


「そんな所なのか……」

眉間にシワを寄せる堤。


「しかも、私はこの桃太郎さんの家来に【魔法】を使ってされました」

そう報告する柴。


「はぁ?家来?魔法?はぁ?」

怒り気味で困惑する堤。


「この(あざ)が証拠です」

と、首の従属の印を見せる柴。


「なんだそりゃ!?」

それを見て驚く堤。


「【きびだんご】とか言う従属の【魔法】により着けられてしまいました」

と、報告する柴。


「それは取れないのか?」

そう問う堤。


「はい。全く取れませんし、これにより桃太郎に命令されると、強制的に従わされます」

そう伝える柴。


「はぁ?そんな事があるのか!?」

(いぶか)しげに聞く堤。


「はい……」

柴は苦々しげに答える。


「よし!お前はその首を病院で検査して貰え」

そう柴に命令する堤。


「後 その桃太郎さんと竹仲さんも病院で検査して貰え、そして結果を報告しろ」

そう柴に指示する堤。


「えっ!?この二人を……ですか?桃太郎さんも!?」

と、困惑する柴。


「そうだ。二人も一緒に検査して貰え。頭の中もな」

そう答える堤。


「解りました。では行ってきます」

そう応じる柴。


「おう、いってらっしゃい」

と、堤。


「じゃあ、聞いてた様に行きましょう」

と、二人に移動を促す柴。


「『びょういん』とはなんじゃ?」

と、柴に問う桃太郎。


「良い所よ」

と、適当に返事をする柴。


「じゃあまだ一緒に行きましょう」

と、桃太郎を(なだ)める竹仲。




「さ、また車に乗って移動よ」

と、三人でパトカーに移動する柴。



パトカーに三人で乗り込み


「じゃあ、行きますよ」

と、二人に声を掛ける柴。








病院に着いて、受付で事情を説明する柴。

受付の人間が慌てている。

急いで医師に報告をしていた。


「そりゃ……【魔法】と言われても……ね……」

と、ボソリと呟く柴。


「ここは何なのだ?こんなに人が沢山で…変な匂いもするぞ!」

興奮気味の桃太郎。


「検査かぁ……緊張するなぁ……」

と、竹仲。



白い院内の中で、若武者と一緒に椅子に座って待つ三人は、異様な雰囲気となっていて、注目の的となっている。

特に若武者姿の桃太郎は、その格好と同時に、その美貌でも女性の目を引いている。

三人は受付の人間に呼ばれるまで、周囲をざわつかせながら、受付近くの椅子に座って待つのだった。

警視の堤 真司さん登場。

この方もあまり出さない予定です。

モデルは、兵庫県出身の某俳優さんです。

堤さんの演技を想像しながら、話を書きました。

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