5,6,7人目
複数の人間が、俺の縄張りの中に入ってきた。
いつも通り忠告に向かう。
だが、いつもと様子が違う。
あいつ等は多分騎士だな。鎧に紋章がついている。
「おい、見つかったか?」
「いや、こっちにはいなさそうだ。」
「あのガキ、どこに逃げやがった?」
3人組の男達が誰かを捜している。
『ねぇ、騎士のお兄さん達。誰を捜しているの?』
「あ″あ″?そりゃ決まってんだろうが。魔族のガキだよ!」
「って、おい!誰だ?!」
『あ、やっと気づいた?それで、魔族の子供って?』
「こっちの質問に答えろ!」
『はあ、しょうがないな。俺はここら一帯の縄張りの主だよ。』
「ってことは、お前魔物か?」
『失礼だな。魔物がはなせる訳ないでしょ。俺は人間だよ。』
『こっちは答えたんだし、質問に答えてよ。』
「ああ、魔族と人間の間に子供ができていたんだよ。それで、魔族を討伐しようとしたら逃げられて、こっちの方にいくのが見えたんだ。だから探してるんだよ。知らないか?」
『うーん、知らないね。魔族にはあってないし、俺の縄張りにはきてないと思うよ。』
「そうか、協力感謝する。おい、引き上げるぞ!」
それって、あの子供のことかな?
教えてあげないけどね。