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1人目

はじめまして。不定期更新になると思いますが、基本的に1話完結型なので気にしないでください。

今日も、人が狩りに来た。

それは別にかまわない。

この世界は弱肉強食だからだ。

俺だって襲われれば狩る。

いつもは気にしないのだが、彼は俺の縄張りに入ってきた。

だから、忠告しにその人のところまで行った。


『ねぇ、そこの人。』

弘人ひろと

「なんだぁ?」

『ねぇ、そこの人。』

弘人ひろと

「誰だ!」

『ここ、俺の縄張りなんだけど。勝手にはいてこないでよ。死にたいの?』

弘人ひろと

「縄張り?お前も魔物か!出て来い、俺が退治してやる!」


何こいつ。

人がせっかく忠告してあげてるのに…


『おれは別に魔物じゃないよ。でも、魔物の巣窟に無闇に来ちゃだめだよ。それこそ死んじゃうよ。』

弘人ひろと

「姿も見せない奴が信用できるか!」


仕方がないなぁ。俺はずっと木の上にいるのに。


『ここにいるけど?どう見ても人間でしょ。」

弘人ひろと

「びっっくりしたぁ。急に振ってくんな!驚いたじゃないか!」

『ずっとここにいたのに、ひどいなぁ。俺がここにいることもわからないなんて、冒険者失格だね』

弘人ひろと

「なんだと!子供のくせに、生意気言ってるんじゃあ…な…い…?……子供!」

『子供じゃないよ。あまり食べていないだけだから極端に成長が遅いだけだよ。』

弘人ひろと

「そうなのか。いつからここに住んでいるんだ?」

『生まれた時から』

弘人ひろと

「そうなのか。両親は?」

『別にいないよ。ずっと一人だもの。」

弘人ひろと

「大変だな。」

『別に平気だよ。ああ、でも今日はもう遅いから俺んち泊まってけば?」

弘人ひろと

「いいのか?」

『いいよ。あんまり広くないけど、俺が造ったんだ。」


そのあと、久しぶりの来客を楽しんだ。

俺は生まれた時からこの森に棲んでいるが、冒険者にしかあったことがない。

あとは、魔物だけだ。

だが、俺はまだここで暮らしていようと思う。

だって、たまに来る冒険者の話は面白いんだもの。

弘人ひろとは帰ってしまったけど、新しいお客さんは歓迎する。

もちろん、今まで来てくれた人たちもね…

別作品『天才少年は檻の中』もよろしくお願いします。

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