事務所でアニさんに挨拶して帰ろう
この物語はフィクションです。
央海歴896年1月1日
11時40分 ヴィザン・ヘロー地区
あの後レッカさんから明日の9時に、花屋に来る様に言われた。
改めて企画書の内容を説明する機会をくれるとの事だ。はぁマジでありがたい。
これで予定では明日も200ドロ(約2万8千円)は稼げる見込みだ。
オイラは二つ返事で引き受けて混浴大浴場を出た。レッカさんもこれから花屋に戻って営業を続けるとの事だ。
オイラは一旦隣の事務所に帰って、アニさんに挨拶をして自宅に帰る。
「オオッ、ダッチ。丁度良い所に来てくれた。お前リーチ麻雀の下級持ってたよな?。」
「あっ、はい。下級持ってます。2年前に取りましたから。」
「良し。お前。1半荘俺と一緒に打ってくれ。報酬は出す、40ドロ(約5,600円)だ。」
「はぁっ、それなら打ちますけど・・・。何かあったんすか?。」
「移動しながら話すから、こっから東に200mの雀荘『ピンピンコロリ』に行くぞ。」
「・・・、スゲェ名前の店ですね、苦しまずにタヒねそうな店名ですね。」
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11時50分 同
「これからリーチ麻雀打つ方はなぁ、ダリヨ様って言うんだけど。
激下手でな・・・、下手の横好きっていうか。大物手が自分に入ると、他家の河とか待ち予想とか吹っ飛ぶ人でな。」
「はぁ、ダリヨ様は熱くなるお方なんですね。」
「だからなぁ、目下の者は打つ時に加減してなぁ。
ダマ聴牌してる時に、ダリヨ様から当たり牌出てもスルーしたり。
余りにもアカラサマに差し込みしたりして、何とかゲームを成立させてたんだ。」
「はい。まぁそれならダリヨ様が激下手でも、何とかなりますね確かに。」
「だがなぁ~、、、ある時に余計な事言っちゃう人がいてなぁ。
ダリヨ様に全部バラシてしまったんだよ。洗いざらい全部。
目下の者は忖度接待麻雀してるって事をよぅ。」
「そしたらダリヨ様が怒り狂ってなぁ。大好きなリーチ麻雀をもう打たないって言いだしてな。
でもなぁ、そうするとダリヨ様のストレスが凄くてなぁ。
せっかく50M後半の魔力があるにも関わらず、『掘り搾り』にまで影響が出始めたんだよ。」
「・・・、何と言うか難儀なお方ですねぇ。」
「だからさぁ、ダリヨ様のマネージャーさんから俺に依頼が有ってだな。
ガチでリーチ麻雀打って、ダリヨ様をボコボコにしてくれってよ。
ダリヨ様は負けても良いんだよ。リーチ麻雀打ってるのが楽しいんだから。
勝負その物に勝っても負けても、打てれば満足なんだよ。」
「という事はですよ。オイラは真っ当に勝ちに行くリーチ麻雀打てばいいんですか?。」
「そうそう、ダッチ。その通りだよ。店の場所代とかはマネージャーさんが既に払ってくれているから。
俺もお前も普通に打てば良い。下手に忖度接待麻雀なんか打つと、ダリヨ様に勘付かれるからな。普通でいいんだよ。」




