お前ええ加減にせえよ
この物語はフィクションです。
央海歴896年1月1日
9時00分 ヴィザン・ヘロー地区
「アタシに何やらそうってんだ、コラ。お前。お前だよ。
何なんだよこの企画書はよぅ。こんなん激薄カラー本でもやらねぇよ。
これやって客は何に喜ぶんだよぅ。そもそもアタシは風俗嬢じゃぁねえんだよ!。」
「レッカさん。そうですよねぇ。分かりますよ~。花屋を営業しているアナタに持ってくる話じゃない。
はい、このダッチも分かっておりますよ~。
ですがねぇ~、そのっ、言いにくいんですが。
花屋の経営だけではアナタを含め同居人12人の生活は苦しいんじゃないですか?。」
「お、お前ェェェ、アタシの足元見て言いに来たのかい!。」
「う~ん、そのぅ、同居している方には身体の不自由なお年寄りも3人いますし。
直近の一期(半年)・1年は良いとしてですねぇ。
何かあったら直ぐにカツカツ生活突入は目に見えているかと。
貯金とかも同居人全員でですねぇ~、勝手な想像ながら1万ドロ(約140万円)前後ですかねぇ~。」
「ところでこの企画書なんですが、拘束時間は短い(1日に約150分)。
肉体労働は軽程度。
特別な技能不要。報酬は1日で700ドロ(約9万8千円)最低保証。
更にはお客様の次回リピート予約・他者紹介特典でのインセンティブ(出来高払い)付き。
良いお話だと思うんですよぅぅ~~、ねぇっチョット、チョットだけお考え頂けませんでしょうかぁ~。」
「帰れ、この屑。失せろ。
てめェ、失せろって言っているのが聞こえねえのかぁぁぁあ(; ・`д・´)。」
レッカさんは店の奥に引っ込んだかと思うと、手に何かを持って走って来た。
「おらぁぁ、帰れ、帰れよ。この野郎!!。」
塩を右手に握り込んでオイラの顔面に投げつける。
「ああっ、目に、目にTッツ、イデデェェェ!。」
「この野郎。まだ帰らねえのかよ。このう。喰らえッツッ(´゜д゜`)。」
続けて白鳥式殺人エルボー(右)をオイラのアゴ目掛けて振り抜いて来た。
「あっ、あぶねぇΣ(゜Д゜;≡;゜д゜)。レッ、レッカさん。それは洒落に成らない奴ですよ!。」
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9時20分 同
スッタモンダの挙句にレッカさんの花屋を追い出された。
「(・д・)チッッ、くしょうーー。あの女ゼッテェお姫様じゃないよ。
何なんだよあの直接攻撃の暴力はよぅ。
粗いんだよオイラを追い返すにしても、もっとスマートな方法とかあるだろうがぁ。」
「ぬぅ、この塩。オイラの実家で使ってた激安粗塩だ・・・。
マジで金無いんだなレッカさんの家。こんなマズイ塩を使わざるを得ないのかよ。」
流石にあれ以上粘るとレッカさんに魔法攻撃を受けそうだったので、今回は大人しく引き下がる。
さてと、今回のオイラはレッカさんへの提案だけで良いって言うから、この仕事を引き受けた。
ギャラも事の成否に関係なく、提案を明確に告げてレッカさんが内容を完全に理解したら、成功扱いで支払われる。
監視役が一部始終を見ていたはずだが、果たして満額のギャラは出るんだろうか、早速事務所に帰ろう。
ただその前に激安粗塩で全身塩塗れだ。
早う風呂に入りたいが・・・、先ずは事務所でギャラだ。




