取り調べ
それぞれのパトカーの中でセロは顔を真っ赤にしながら頭を抱え、鈴鹿はこれは悪夢だと現実逃避をし、静は刑務所に行ける事で興奮(好奇心)状態で、星羅は何も考えずボーとしていた。
星羅はボーと車の外を見ていると、夜空に大きな影が見えた。
「え!?」大きく目を見開くと、ドラゴンのシルエットをした影が、羽ばたいていたのが見えた。
「ど、ドラゴンがいる!!?」星羅叫んだ。
「何言っているんだ!!そんなの当たり前だろ!」警察官に怒鳴られた。
「え?そうなの?」
「大人しくしてろ!」
「・・・」
「さっさと米国大使館に俺の名前を伝えろ!!」セロは取調室で怒鳴った。
「やったて言っただろうがよ!!ああ!!?」取調官はセロ以上に怒鳴った。
「嘘だ!!そしたら迎えが来るはずだ!!」
「大使館のジョズさんはお前のことなど知らないってよ!!」
「お前の顔は覚えたぞ!ただで済むと思うなよ!!」
「お前こそただで済むと思うなよ!!不法侵入の上、露出によって日本に恥をさらしだ!!」
「くそ・・・ん?」セロは警察の服装を見てある疑問を持った。
「そ、それで・・・気が付いたら、あの場所にいて・・・」鈴鹿も取調室にいた。
「そんな事件ないわ!!」取調官は怒鳴った。
「ヒッ!!す、すいません!え!?無かった!?」
「本当に、覆面の男たちとあの白人の争いに巻き込まれたんだな?」
「・・・」
「うんこ行きたい。トイレ何処?」静も取調室にいた。
「はあ!?その前に事件の事を話いや!!」取調官は怒鳴った。
「一体どうやって屋根裏にはいったんだ!?警備には抜けが無かったはずだ!!」
「ええ!!?漏れる!!」
「知るか!!犯罪者にそんな要求が通じるとでも思っているのか!!?」
「う、うっ・・・うわーん!!帰りたいよ!!」
「泣いて許されるとでも!?」取調官は鈴鹿の下半身から不吉な音が聞こえた。
「うわーん!うんこ漏れた!!」鈴鹿は顔を真っ赤にして泣いた。
「・・・」取調官は口をおきく開けて唖然とした。
数時間後・・・4人は部屋に集まられた。
「うわーん!」静は鈴鹿に抱き付いた。
「うわ!?」鈴鹿は少し驚いた。
「取り調べのおっさんが怖かったよ!!」
「あれ?ズボンが変わっている?」星羅は不思議に思った。
「くそ!なぜ話が通じない!!上の連中は何をしているんだ!!」セロは独り言を言いながら怒鳴った。
「ママに何て話せばいいのやら・・・」鈴鹿は頭を抱えた。
(おかしい、警察なら必ず私に対して、あの事を追求してくるはず・・・それに・・・)星羅は少し頭を降ろして考え込んだ。
「ああ!!疲れた!!皆も疲れたよね!!?」星羅は背伸びをしながら大声で言った。
「ああ!?」セロは般若の人相で星羅を睨みつけた。
「当たり前だよ、色々ありすぎて・・・」と鈴鹿。
「どうしたの?星羅ちゃん?」静は聞いた。
「この世界、私達が住んでいた世界と違うんじゃないのかな?」と星羅。
「ああ!そうだよね!!あまりにも話が通じていないし!」と鈴鹿。
「・・・もしかして、解説要らない?」と星羅。
「まあ・・・展開からするにね・・・」
「へえ~だから、大きなドラゴンが飛んでいたんだね。」と静。
「静ちゃんも見ていたんだね。」
「うん!凄く大きかった!!」
「・・・セロさんはどう思います?この世界について?」
(別世界?いや確かに、あれだけ派手な事故があったのに、警察がそれを把握していないはずはない上、警察官がベレッタを装備していた!日本は時代遅れのリバルバーを使用しているはずなのに・・・はっ!?もしそうだとしたら!?)セロの顔が突然真っ青になった。
「黒い本はどうなった?」
「捕まったとき当然のように取り上げられた」
「どうしたんですか突然!?黒い本て、何か真相に近づけたんですか?」星羅は聞いた。
「・・・」セロは無言だった。
「ねえねえ、私たちどうなっっちゃうんだろう?」静は聞いてきた。
「え?」
「前に逮捕された時は、何やかんやで家に帰れたけど、今度は帰る家もないし・・・」と静。
(え?前に逮捕?)星羅は疑問に思った。
「・・・あああ!!家に帰れないどころか、一生刑務所から出られないわ!警察は私達の事を一切信用している様子は無いし・・・」鈴鹿は頭を抱えた。
「仮に信用したとしても、私達は宇宙人と言う事になるからね。笑えないわね。」と笑顔の星羅。
「人体実験に拷問とかだね。」と静。
「詰んだ!!人生オワタ!」鈴鹿は叫んだ。
「・・・それを知ったセロさんは、本を求めたと、ひょっとしてあの本が聖書かなにかと思っているの?」星羅は鈴鹿をたしなめると会話に一切反応してこなかったセロに向かって言った。
「黒い本について知っていることを教えて」
「ああ!?何のことだ?」
「黒い本のことを知っているのに話さない!今でもとぼけようとする態度から、本を使って自分だけでも助かろうとする考えなのね!だいたい私たちは巻き込まれただけであなたとは何の関係もないし、隠す必要もないでしょ!」星羅は怒鳴った。
「え?」鈴鹿は首を傾げた。
「この世界に来たのは本が光ったことが原因、あなたたちは意識がなかったからわからなかっただろうけど、もう一度本が光れば元の世界に戻れるかもしれないからね!」星羅はセロに人差し指を立てながら睨みつけた。
「そうだったの!」静はおどろいた。
「ああ!?ふざけるなよ!!俺はただ、皆で帰えれるように・・・」セロは怒鳴った。
「はあ!!?少なくとも私にはあんたが旅行者だなんて嘘を付いているようにしか見えないわ!そもそもあんた達がいなければ私達は巻き込まれずに済んだのに!!」星羅はセロ以上に怒鳴った。
「それで・・・そうするんだ?怒ってもなにもでてこないぞ」セロはニヤニヤして答えた。
「え?どうするって・・・」
「仮にそうだとしたら、お前らに何が出来る?」
「・・・ハッ!?」静以外の二人は真っ青になった。
「・・・黒い本を持ってきてほしい!!その代わり、事件の真相を全て話す!!」セロは警官がいると思われる方向へ向かって叫んだ。
すると警官からしばらく待てという返事があった。
数分後----------
「ジョン・セロ来い!」警察官が言った。
「本とはこれのことか」警官は牢越しに黒い本をみせた。
「いや!警察官さん!ちょっと待ってください。この男は信用できないわ!私なら正直に真相を話すことが出来ます!だから!本を、一時的でもいいですから、私に返してください!あの本がないと説明できません。お願いします!!」星羅は土下座をした。
「おお!美しい土下座!」静は感心した。
「え!?」警察官は戸惑った。
「いや!この女は信用できない!こいつらは、過去にある犯罪を犯している!」
セロは言った。
「!?」星羅は胸が弾んだ。
「な、何!?」鈴鹿達は戸惑った。
「ええ!仲間割れかい?」警察官も戸惑った。
「詳しい話はあとでする。」とセロ。
「・・・へえ、自分が助かるためには嘘でもなんでもつくか。」ため息をしながら星羅。
「あの本を運ぶために、俺らはな!あの地域にいる住民を全て調べたんだ!」セロはニヤニヤしながらい言った。
「!?」星羅は一瞬顔が強張った。
「だから、分かるんだよ!」
「だ、だから何!?仮に私達が犯罪者だったとしても、証言だけでは証拠が少ないわ!」星羅は怒鳴った。
「ほざいてろ!呼ばれたのは俺だからな!」セロは勝ち誇ったかのように扉の方に歩いた。
(素人を騙すのはちょろいもんだ!)
警官が鍵をあけようとした時
大きな爆発音と共に、建物が揺れ、電気が落ちた。
「な、なに!?」鈴鹿達が驚いた同時に、激しい銃声音が外から聞こえて来た。




