今度は社会的に\(^o^)/オワタ
「う、う~ん・・・」星羅は目をこすりながら起き上がった。
「・・・?」周りは自分の手すらも見えないほどの真っ暗で何も見えなかった。
(ここ何処?・・・すくなくとも、いい所ではなさそう・・・体が重い、とりあえず寝るか。)星羅は横に倒れた瞬間、何か固い物にぶつかった。
「痛っ!?」星羅は頭を抑えた。
「何!?誰かいる!?」
「鈴鹿なの?」
「星羅ちゃんか!良かった!!で、ここどこ?」
「暗闇の中。」
「そのまんま・・・」
「トイレ何処?」
「え?静ちゃん?」
「そうだよ!!トイレ知らない?うんこしたいんだけど・・・」
「生存確認より、UNK(訳:うんこ)か・・・」星羅は頭を抱えて言った。
「?」
「まあ、とりあえず・・・生きて・・・いるの私達?」と鈴鹿。
「トイレに行きたいっていう事は、生きているんじゃないの?UNKをする幽霊なんて聞いたことないし。」
「でも・・・思い出したく無いけど・・・確実に死んでいたよね?」鈴鹿は胸を手で抑えた。
「うん、私もお陰で頸動脈切断という貴重な体験を出来たからね。TVドラマで頸動脈を切ると笛の音がするという回があったけど実体験することになるとはね。きっちりお礼をしないとね!」目が笑っていない星羅は親指を立てて首の前で横に振った。
「ねえねえ、そろそろ・・・本気でやばい!脱糞しそう!」静は星羅の体を揺さぶった。
「その辺で野糞してきたらいいと思うよ。誰も見ていないし。」星羅は笑顔で答えた。
「ええ!?真っ暗で怖い!手をつないでくれない?」
「うん、絶対に嫌だ。」
「うう~寂しいよ・・・」静は悲しそうに呻いた。
「・・・まあ、それはともかく、私が意識を失う前に本が光り始めたの。」
「え?本が光る!?どういう事!?」鈴鹿は困惑した。
「さあ?それで気が付いたらここにいた・・・」(あれ?本は何処に行ったんだろう?)星羅は周りを手で探ると、本らしきものに触れた。
「暗くてわからないけど、多分これだね!」と星羅。
「うわ!?何かいる!!」静は突然叫んだ。
「あ?今度は何?」星羅は少しいらいらしながら言った。
「うんこをしようとお尻を出したら、何かに当たったの!」
「本当にしようとしたんだ・・・」(拭く紙もないのに・・・)星羅は驚いた。
「何なのこれ!?生暖かい」静は触りまくった。
「あ、あああ・・・」男の声だった。
「Waht!?」顎を抱えながら起き上がった。
「おお!動いた!」
「・・・Here's where?(訳:ここは何処だ?)」
「It's dark・・・」(訳:真っ暗だ)
「外国人だ!?誰!?」静は驚いた。
「えと・・・Can you speak Japanese?(訳:日本語話せますか?」星羅は英語で聞いた。
「・・・一応な・・・」男は流暢な日本語で言いながら体を探った。
(服はあるが、所持品がないようだな。)
「あの・・・お名前は?」鈴鹿は戸惑いながら聞いた。
「おい!何か道具は持っていないか?」男は質問を無視して聞いた。
「え!?」三人は体を探った。
「あれ!?ない!スマホが無い!?」鈴鹿と星羅は気が付いた。
「本当だ!何もない!もともと何が入っていたのか覚えてないけど、何もない!」と静。
「最悪だね・・・」星羅は床に手を付いた時、何か固い物に当たった。
「だろうな・・・何か心当たりはないか?ここまでの経緯について?」
「・・・意識を失って、気が付いたらここにいました。」星羅は笑顔で言った。
「私は!視界が真っ暗になって気が付いたらここにいました!」と静。
「そうか、分かった、手がかりはないと言う事だな。」(予想通りの役立たずだな)呆れたように言った。
「あ、あの・・・あなたは・・・何者ですか?」鈴鹿はおどおどしながら聞いた。
「・・・ジョン・セロ。アメリカから来た旅行客だ。まったく、友人の家に向かっていたらこのざまだ!」
「それで、何しに日本に来たの!?」と静。
「今、そんな話をしてる場合では、」
「へえ~テロリストはセロさんたちを狙った犯行に見えたけどね!最近の観光客は物騒なようですね!」星羅は笑顔で言った。
「・・・」
「まあ、正確には本を狙った犯行だったんでしょうね。」
「何が言いたいんだ?」
「実際そうでしょ?UNK(訳:うんこ)でも分かるわ。それで、セロさんが気絶した後、その本どうなったか知っていますか?」冷たい目で星羅は言った。
「・・・どうなったんだ?」
「さあ?先に、あなたの正体と、本の正体について教えてくれたら、思い出すかもしれないですね。」笑顔で言った。
「今は言えない。」
「だったら、教えられないね。しかも、旅行者て嘘だよね?」
(せ、星羅ちゃん調子に乗りすぎでしょ!!し、静ちゃん止めてよ!」鈴鹿は少し離れた所で願った。
「そうよ!何で嘘を付くの!?」静も怒鳴り始めた。
(やっぱり・・・私知らない。)鈴鹿は口を開かない事にした。
「言えないものは言えない」
「言えないのならこちらも言わない」星羅は怒鳴った。
「別に本の事は・・・言いたくなければ無理やり吐かせればいい話だからな!!」セロは手の骨を鳴らした。
(やばい・・・!多分、本気で言っている!鈴鹿のせいにしよう!)
「・・・って!こいつが言っていました!」星羅は鈴鹿を指さした。
「・・・はい!?私!?」
「そうだったの!?」静は驚いた。
「うう、そうなのよ!言わないと、心臓を食べるって!脅されて・・・うえーん!うえーん!」星羅は両手で顔を覆った。
「ええ!鈴鹿ちゃん!そんな人だったの!?」
「いやいや!!そんなことしていないし!しかも、うえーんて嘘臭すぎでしょ!!」
「・・・何なんだ?こいつら?」セロはため息をはいた。
「それで本は?」
「実はその本、私が持っていて・・・え?」言いかけた瞬間、床が崩れ落ちた。
「うわー!!」悲鳴を挙げた瞬間、直ぐに地面に激突した。
「!?」セロは落ちる瞬間、ズボンが砕けた床に引っ掛かり破けた。
「痛たたた・・・」星羅は頭を抑えながら目を開けた。
「・・・?」目の前に、カメラを構えて、口を開けて硬直している大勢の人が広がっていた。
「・・・え?」後ろを見ると、瓦礫が小範囲に広がり、その中に、倒れているスーツ姿の男の顔の上に、下半身裸のセロのいちもつが乗っているのが見えた。
「何あれ!?変態がいる!!」と静は叫んだ。
「・・・」星羅は上を向くと、阿部 湊 総理大臣 演説会と書かれた幕が張ってあった。
「ああ・・・」星羅が座り込んだ瞬間、
「動くな!!」数十人の警察やSPが星羅達に罵声を発せながら向かってきた。
「オウ!シエット!!」セロは苦痛の表情を浮かべ、いちもつを抑えながら転がった瞬間、
「この変態野郎が!!」
「グウ!?」SPに顔を蹴られた。
「これテレビカメラ!?映っているの!?」静はカメラを覗き込んだ。
「人生オワタ!!ハハハハ!!」鈴鹿は泣き笑いした。
(ああ・・・寝るか。)星羅は再び倒れて目を瞑った。
数分後手錠を掛けられ、パトカーに連行された。




