第12章『逆転』
そこからは戦えば戦うほど僕らが優勢になっていった。
「なんだのぅ!」
ダリアタルは飛ぶことすらできない。
実は飛ぶのにもかなりの魔力を消費して、ほとんどの魔法使いが飛ぶことはできない。そりゃ1/10の強さで飛べるはずがない。
今のダリアタルの強さは、少し強い魔法使い程度。
そんな相手に、僕らが負けるはずがない!
「勝ったね!」
僕は、何回も何回も、斬る。
僕らが斬っているから、ダリアタルの黒いローブは青い血で濡れてしまっていて、ぼたぼた青い血が垂れてきている。
「こいつ不死身かよ……!」
これだけ血が出ていてば普通はもうとっくに死んでいるはずなんだけど。
相手のhpだけは変えることはできない。
それでもダリアタルは初級魔法を連射する。
ただ、そろそろ魔力が尽きるころかな。
そして数分くらいたったころ。ついに、ダリアタルの魔力は無くなった。
「っっっくだのぅ!」
ただ今はもう、戦い始めてからもう数分経っている。
そろそろ無力化の剣の効果も尽きるころか。
それだったら、無力化の剣が終わる前に倒さないと……!
と思ったその瞬間。
「だのぅ! 急に体が軽くなったのぅ!」
「あっ!」
無力化の剣が切れたんだ!
もうだめだ……!
「いったん逃げるのぅ!」
「逃がすものか!」
ここでタクがダリアタルにとどめの一撃をさした。
そして、そこにはダリアタルの青い血が大量にあった。
死体は不思議と無くなっていたが。
「倒した……のか」
「やった! 倒したわよ! ダリアタルを! 倒したわよ!」
「もう限界だよ。もう弱いモンスターとも戦いたくない」
「そりゃ俺もいっしょだよ」
「私も」
はぁ……本当にダリアタルを倒したんだ……! ぎりぎりだったね。
いったんここのすぐ近くの町に行って休まないとね。
「ねえねえ、ここから1番近い町ってどこだっけ?」
「王城の都じゃねえか?」
「王城の都!?」
王城の都というのは、この王国の王城がある所。この王国で1番大きくて充実している町。
「もうそんなところまで来たのねー」
「本当だね!」
「たぶんここから何時間か歩けばつくんじゃないか?」
「その前に少し休んでからじゃダメ?」
「ダメに決まってんだろ」
「そうよ! 早く行くわよ」
「えぇ……」
僕らは休む間もなく、再びてくてくと歩き出したのだった。
今回はひと段落つきましたね。
これでまたガトくんたちの旅が始まります。
前回は王城の都が王都という名前でしたが変わりました。
前回のを読んでいた方は知っていると思いますが……ネタバレはしませんよ。
それではまた明日! さようなら!




