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珍奇!強制シーメール化事件  作者: モッチー
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第10話②:地球人が完全惨敗した日

pixiv版→https://www.pixiv.net/novel/series/7675147


ハーメルン版→https://syosetu.org/novel/266019/


小説家になろう版→https://ncode.syosetu.com/n5419hd/

Risquemaximumが海中を泳いでいたが、その表情には焦りが浮かんでいた。

急がないと取り返しがつかなくなる。

その思いで海中を泳ぐRisquemaximum。

その先に在ったのは……


その一方、大量のイージス艦を率いて壮絶な母島決戦に名乗りを上げた叩は、謎の夢がもたらす大声と頭痛に耐えながら目の前にいるミンミンゼミとテッポウエビを同時に兼ね備える巨人を見据えていた。

それを見ていた艦長が叩に休憩を促した。

「お前……さっきから様子がおかしいぞ?少し休んだ方が良いんじゃないのか?」

だが、叩は受け入れなかった。

「騙されるな!これは、余計な嘘で地球の発展に必要不可欠な兵器を消し去ろうとする人類の敵の罠だ!」

艦長は理解に苦しんだが、これ以上は士気に関わると思い、無理矢理医務室に連行しようとしたが、

「艦長、このまま指揮官が後ろに下がって前線に全てを押し付ける様では、下の者達に示しが付きませんし、最悪、職務放棄の可能性も出て来ます」

兵器推進善業の一員に変装したダメージヘアー星人に推し切られ、渋々叩をブリッジに残しておいた。

ここが惜しかった。

この段階で、兵器推進善業の一員に変装したダメージヘアー星人の言い分に不信感を懐き、返す言葉を失うくらい問い詰めた方が良かったのに……

無論、その様な事は正体を知っているからこそ出来る芸当で、敵が自分達の味方に変装している事に気付かなければ意味が無いのである。

そして、叩が盛大に命令する。

「攻撃ぃー、開始ぃーーーーー!」

叩の合図と共にMk.41からSM-3ABMが一斉に発射された。

ミンミンゼミとテッポウエビを同時に兼ね備える巨人は無論、あえて全弾喰らった。

その結果、ミンミンゼミとテッポウエビを同時に兼ね備える巨人が突然羽化を始めてしまった。

「何だアイツ!?脱皮しているのか?」

ミンミンゼミとテッポウエビを同時に兼ね備える巨人の更なる強化を察して構える魔法少女達であったが、

「観ろぉーーーーー!効いているぅー!効いているぞぉーーーーー!」

謎の夢による大声と頭痛と戦いながらなのか、いつも以上にハイテンションで自分達の成果を強調する叩。

「このまま怯まずぅー!攻撃をーーー続行ぉーーーーー!」

だが、ミンミンゼミとテッポウエビを同時に兼ね備える巨人の羽化の原因がMk.41から発射されたSM-3ABMである事を正しく理解してしまった松本が、また余計な事をしてしまった。

「いけない!」

なんと、よりによってミンミンゼミとテッポウエビを同時に兼ね備える巨人を庇ってしまったのだ。

巨大怪獣が通常兵器の餌食となって更にパワーアップする事態を防ぐ意味では的確だが、今回は相手が悪かった。

先ずはミンミンゼミとテッポウエビを同時に兼ね備える巨人。

ミンミンゼミとテッポウエビを同時に兼ね備える巨人が両鋏を前に突き出し、パチン!という大きな破裂音と共に強力な衝撃波を放った。

衝撃波を背中でもろに受ける松本。

「グワァ!」

「松本!?」

1人の魔法少女が慌てて松本をキャッチするが、2人共ミンミンゼミとテッポウエビを同時に兼ね備える巨人の鋏に捕まってしまう。

しかも、衝撃波を放った時と魔法少女を捕まえた時の両鋏の形状がまるで違ったのだ。

「まさか!?さっきの攻撃の影響で、鋏の大きさや形状を瞬時に変えられる様になったって言うのか!?」

それだけじゃない!

ミンミンゼミとテッポウエビを同時に兼ね備える巨人は、姿が同一の幻を多数発生させたのだ。

「って、どう考えても、松本達を捕まえた奴が本物だろ!」

だが、魔法少女の攻撃は全て素通りしてしまう。

「何!?」

そう。一見松本達を捕まえていない様に見える方が本物で、松本達の姿を透明にしたのだ。

夏芽がとっさに本物を探そうとするが、叩が再び余計な命令を下した。

「怯むなぁーーーーー!どんどん撃ってぇーー、巨大怪獣を討伐するのに必要なのはぁーーー、兵器のみだと解らせろぉーーーーー!」

兵器推進善業の一員に変装したダメージヘアー星人は、叩の見当違いな命令と、それに伴うミンミンゼミとテッポウエビを同時に兼ね備える巨人の急成長・急強化にほぐ添え笑った。

(ふふふ……逆だよ。我々が送り込む怪獣が、あの妙な術を使う忌々しき女共を成敗する為に必要なのが、今お前達が使っている通常兵器(えいようざい)なのだ)

そして、兵器推進善業の一員に変装したダメージヘアー星人が邪でとてつもないアイデアを提案する。

「叩さん、今なら、魔法少女管理委員会の嘘を暴けます」


兵器推進善業の一員に変装したダメージヘアー星人の優秀さに満足するフケ曹長。

「アイツ……やるではないか?」

その時、今回の戦いに参加した円盤型宇宙船が、あのリアカー青年を発見した。

それに気付いたフケ曹長は、あえて攻撃を中止させた。

「いや待て。あの男の狙いもあの力だと言うのであれば、あ奴に道案内させよう」


円盤型宇宙船群の動きが同一化した事に気付く強田だが、兵器推進善業の猛攻のせいでどんどんパワーアップするミンミンゼミとテッポウエビを同時に兼ね備える巨人の方が気になるので無視しようとした。

だが、

「助けて!」

叩を苦しめていた謎の夢の声が強田の耳に届いたのだ。

「助けて!?今言ったのは誰だ!?」

その間も、兵器推進善業の猛攻のせいでどんどんパワーアップするミンミンゼミとテッポウエビを同時に兼ね備える巨人に苦戦する魔法少女達を見て、彼女達が行ったと勘違いするが、兵器推進善業の猛攻のせいでどんどんパワーアップするミンミンゼミとテッポウエビを同時に兼ね備える巨人に戦いを挑もうとすると、

「助けて!」

「違う!言ったのはあいつらじゃない!あの円盤共に先にいる奴だ!」

あのリアカー青年の許に往かなければいけない気がした強田は、ライラに断りの通信を送った。

「俺は今から戦闘を離れ、あのワガママな逃走拒否野郎を追う!」

勿論ライラは納得出来ない。

「目の前の巨大怪獣を無視してでもか?」

だが、強田の意思は固かった。

「あいつ、例の失敗作を発見したかもしれないぞ!」

「あれを発見しただと!?」

「それに……」

強田の耳に再び叩を苦しめる謎の夢の声が届いた。

「助けて!」

「今あいつの所に行かないと、取り返しのつかない事になる気がするんだ!何故だか知らねぇが!」

ライラは、強田の言ってる意味が解らなかった。

「……それは……勘か?」

ライラの質問に対し、強田は少し悩んだ。

(勘……なのか……?)

その間も、謎の夢の声が鳴り響き続いた。

「助けて!」

その結果、強田はリアカー青年を追う決断をした。

「いや!これは確信だ!これが最悪の事態を回避する唯一の方法なんだ!」

そして、ライラの制止を振り切った強田がリアカー青年を尾行する円盤型宇宙船群へと突っ込んだ。

それを知ったフケ曹長は、自身の指示を呪った。

(しまった!あの忌々しい女共にあの技術の隠し場所を教える結果になったか!?)

しかし、例の青年は既に目的の洞窟を発見してどんどん奥へと進んでいた。

(あんなところにすんなり入れるって事は……あの中に失敗作が?)

幸い、ダメージヘアー星人は青年の事に気付いていないので、邪魔な円盤型宇宙船群を片付けてから洞窟に入る事にした強田。

「お前らはもうアウトなんだ。覚悟を決めろよ!」

それに対して、フケ曹長は一時撤退を選択した。

「えぇい!……まあ良い。証拠集めは既に終わった。後は、この島ごとあの忌々しい技術を破壊すれば良いだけの事だ!」

円盤型宇宙船に邪魔される事が無いと判断した強田は、リアカー青年の後を追う様に洞窟の中に入って行った。

「どこであの失敗作の事を知ったか知らねぇが、急いでやらねぇとアイツがアウトな目に遭っちまうかもな」


一方、兵器推進善業の猛攻のせいでどんどんパワーアップするミンミンゼミとテッポウエビを同時に兼ね備える巨人を攻略する為に指示を捻り出そうとするライラであったが、

「大変です!」

「今度は何だ!?」

「ある動画に関する我々への苦情が殺到しています!」

「メール保存量が限界を突破!システム低下します!」

「どう言う事だ!?」


叩は、謎の夢が絶望のどん底に叩き落されたかの様な顔をしている事を無視しながら、兵器推進善業の一員に変装したダメージヘアー星人の作戦をべた褒めしていた。

「いいぞぉーーーー!これで……あの裏切り者共に騙されていた愚民共も目を覚まぁーーーーーすぅーーーーー!これがぁーーーーー、正常化だぁーーーーー!」

兵器推進善業の一員に変装したダメージヘアー星人が提案した作戦。それは、ミンミンゼミとテッポウエビを同時に兼ね備える巨人のこれ以上のパワーアップを未然に防ぐ為に兵器推進善業の猛攻からミンミンゼミとテッポウエビを同時に兼ね備える巨人を庇う魔法少女達の姿をSNSやYouTubeなどにアップして拡散させると言うモノであった。

巨大怪獣と通常兵器との因果関係を知っている人から見れば兵器推進善業の方が厄介過ぎる邪魔者だと解るが、何も知らない人々から見れば魔法少女が巨大怪獣を庇っている様にしか見えないのである。

叩が何でこの作戦に気付かなかったのかと狂喜しながら恥じる中、兵器推進善業の一員に変装したダメージヘアー星人が真実を知る者にしか出来ない苦笑をしていた。

(ふっ、裏切り者か……はてさて、本当の裏切り者は……どっちなんだろうねぇー♪……)

フケ曹長もまた狂喜乱舞していた。

「よーしよし!よくやったよくやった!これで……怪獣共は通常兵器(えいようざい)をがぶ飲みしながら戦える!我々の……勝利だぁーーーーー!」

それに引き換え……謎の夢達は、最も恐れていた事態の到来を知って愕然としていた。そして、ただでさえ醜い頭髪が更に抜け落ち、それに呼応する様に絶望の涙の量が増えて逝った。

ミンミンゼミとテッポウエビを同時に兼ね備える巨人のこれ以上のパワーアップを未然に防ぐ為に行った行為が、かえって自分達魔法少女の首を絞めている事を思い知らされた松本が絶叫する。

「俺が良かれと思って行った行動が……俺から仲間を奪う……何故だ!?」

松本と共にミンミンゼミとテッポウエビを同時に兼ね備える巨人に捕まった魔法少女が松本を慰める。

「お前は何も悪くないさ。通常兵器が巨大怪獣の成長と強化を促してるって点は事実だしな」

それでも、兵器推進善業の一員に変装したダメージヘアー星人に踊らされる形で地球人に完全惨敗をもたらした事を恥じる松本。

「俺は……刑事なんだぞ……俺は刑事として……くそぉーーーーー!」

そう言ってる間も、叩達が集めたイージス艦の猛攻は続く。自責の念に取り憑かれた松本を慰める暇も与える事無く……


一方、地上が致命的かつ絶望的になっている事を全く知らないリアカー青年は、遂に江戸に左遷させられた徳川家がダメージヘアー星人に対抗する為に造った祭壇に到着した。

「姉さん……やっと全てを返す事が出来そうだ」

青年がリアカーに乗せていた死体を祭壇の中心部に置こうとした時、追いついた強田に声をかけられた。

「やめな。その女が完全にアウトになる前に」

一応、タグにバッドエンドを付けましたが、物語は来週以降もまだまだ続きます。大ピンチからの逆転劇にご期待ください。


と言うか、兵器推進善業と叩務が相変わらず邪魔過ぎる。兵器推進善業の一員に変装したダメージヘアー星人の言う通り、もうどっちの味方なんだか……

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