第十九話:やってみろ。その瞬間テメェの頭がザクロだぜ!
次回最終回です。エピローグもあるけど。
来たぜ着いたぜヒロシマ県!
だがついた先でいきなり警察官に職質されたのには驚いたな。
俺ってばそんなに怪しいか?
「おまわりさ~ん。
俺らこれから行くところがあるんですけど」
「問答無用だ。
国家権力に逆らうわけじゃないだろうなぁ?」
どうやらこの警官は政府の回し者だろうか。
何らかの邪魔が来るのは予想していたが警察まで買収してくるとはやるじゃないか。
とりあえず総理に直接会うまでは穏便に済ませたいんだがなぁ。
「ほら、ギルドから発行された身分証明書もありま「お前死にたいの?」……チウちゃん殺しはまずいぞ」
電車の中であらかじめこういう事態もありうると二人には言っておいたのでアスカはまだ黙っていたのだがチウちゃんはどうにも暴走しそうだな。
マジで切れる5秒前ってか?
「カブラをどうするつもり?
死にたいの?死にたいの死にたいの?殺してほしいの?
いいわよ。殺してあげる。
いくらでも何度でも殺してあげる。
クスクス♪」
「おいチウっち。
あんま師匠を困らせるなよ。
こうなることは想定済みだろ?」
チウちゃんは暴れたそうだったが、とりあえずその場はアスカがチウちゃんを抑えることで治まった。
そして俺は近くの警察署に連れて行かれることになったがどうしようかね。
警察官につれられて個室に入ったがそこでいきなり銃を突き付けられた。
おいおい、さすがに警察署内で発砲はまずいだろうに。
「くっくっく、実は私は総理大臣の命令で君を始末するよう命令されていてね。
君には悪いがここで死んでもらうことになっているんだ」
「へー、まさか総理大臣からの直々の命令で動いているとはな。
このことを公にすれば俺の村を街にするために協力するようになるかな」
「まだそんな無駄口をたたくとは余裕だな。
さすがにこの距離ではいくらお前でも避けることはできないだろう」
自分が強い立場にいると思っているようだが銃が最強とでも思っているのか?
俺はゼロ距離からの銃弾でも避けれるからこんなものは脅しにもならないってのに。
「……そいつを抜いたからには命かけろよ」
「あぁん!?」
「そいつは脅しの道具じゃねぇってことだよ」
俺はそう言うと警官を気絶させて穏便に出ようと思ったのだが、言い終わると同時に部屋の扉が吹き飛びアスカとチウちゃんが現れた。
「師匠!師匠!師匠!師匠ぉー!
大丈夫か!?
あたしが守ってやるから心配するな!」
「クスクス♪
カブラったら優しいのね。
でも安心して、僕は決して手加減せずに始末してあげるから♪
カブラはただそこにいてくれるだけでいいの♪」
二人はなぜか両手に持っていた拳銃を乱射してきた。
俺が庇わなければ俺に銃を突き付けていた警官も死んでいただろう。
まったく電車の中であれだけ大人しくしといてくれと言っておいたのに、ストッパーでもあるアスカまで一緒になってチウちゃんと暴れるってどういうことだよ!?
「うぉい!
こうなることは最初に説明しただろうが!
というかアスカもチウちゃんもその手に持ってる銃はどこで手に入れたんだ!?」
警官が俺を殺そうとするだろうと予想していた俺は、このあと『亡心破衝撃』で警官の記憶を消して脱出しようと考えていたのだが、その計画はアスカとチウちゃんの出現で潰れてしまった。
「そこら辺にいた他の警官を気絶させて奪っただけだ。
あたしは師匠以外はどうでもいいと思ってるから気にしてねーけどな♪」
「僕も同じだよカブラ。
これは必要な犠牲だったんだよ。
カブラを救うのに手段を選ぶ僕だとでも思ったの?」
しぃぃぃまったぁぁぁぁー!!
この二人の俺に対するリスペクト度は半端ないんだった!
慌てて二人を担いで警察署を飛び出したが時すでに遅く俺達三人は指名手配されてしまった。
「だぁぁぁぁぁ!
これが狙いか総理大臣!!
かならずお前に俺の村を街と認めさせてやるからなぁぁぁぁー!!」
とりあえず警察署からの脱出という目的は達せられたがこのあとの行動に影響が出てしまうな。
はぁ、やっぱこの二人を連れてきたのは間違いだったのだろうか……
チウは『さよなら絶望先生』を読んで小森 霧メインにして、アスカがなんか火憐っぽいから月火も混ぜようと思い、そこからさらにゴチャゴチャ混ぜていくうちにヤンデレっぽくなったのでヤンデレの僕っ娘も書いてみようと思って登場させたキャラですがそこまでヤンでもないかな?
まぁ、面白ければ何でもいいか♪