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第十話:朝から元気よすぎだろ

 久し振りに「オーパーツラブ」を読みました。

 ゆうきりん先生の作品は面白いですねぇ♪

 ネット接続と電柱の設置を終えた翌日。



 眼を覚ました俺はベッドから起き上がろうとして起き上がれなかった。

 


 なぜなら俺の両腕を抱き枕よろしく抱きしめてくる弟子と居候の魔法使いが離さなかったからだ。



「……おーい、二人とも朝だぞ。

 そしてなぜ俺の腕を掴んで俺のベッドで俺の隣で寝てるんだ?」



 それでも二人は目覚めなかったので『気当たり』を使って寝ている二人を無理やり起こした。

 

 

 予想通りアスカは咄嗟に俺からバク転で距離を取り、チウちゃんはおしっこを漏らししちゃった。

 悪いことしたかなw



「な、なんだ師匠か……身の危険を感じて目覚めたが師匠ならそんなことしなくともあたしは全てを捧げる覚悟があるぜ」



「……魔法が使えるだけでまだ10歳の可愛らしい少女に寝起きにそんな威圧するような気をぶつけるなんて大人げないじゃないカブラ。

 でもそんなところも愛してるよ。

 クスクス♪」



 気当たりの正体が俺だったことに安堵したアスカとチウちゃんは幾分落ち着きを取り戻したようだ。



 そして後でからかおうと思っていたのにチウちゃんはお漏らしのあとを瞬時に乾かしてしまった。



 これも魔法の一種だろうか?



「ところで二人はなんでここにいるんだ。

 二人にはそれぞれ部屋をあげただろう」



「あたしは師匠の隣で寝たかったから寝た以上」



「僕もカブラの隣で寝たかったから寝たの。

 それだけ」



「その気持ちは嬉しいが寝るときくらいは自分の部屋で寝てくれ、それと何で二人とも裸なんだよ!」



 そう、これまで突っ込まなかったが二人はなぜか裸なのだ。いくら俺でもそんな格好で両隣に寝られては手を出してしまうかもしれないだろう。



「だって師匠。

 昨日ものすっごく暑かったじゃん。

 だから裸のが涼しそうだからパジャマ脱いだんだよ」



「僕も同じ。

 カブラの隣で寝るには僕の持ってるパジャマは少し暑かったから」



 そう言いながら再び俺の腕に絡んでくる二人。



「はぁ、もういいよ。

 それより早く何か着てくれ。

 そんな姿を誰かに見られたら絶対に誤解されるから」



 だが時すでに遅く、ちょうどこんなタイミングでやってくる招かれざる客がやってきたのだ。



「カブラさーん。

 朝ごはん作りにきましたよー。

 さすがに朝からレトルト食品は体に良くないと思ったのです……が……」



 やはり今日もやってきたキヌちゃんは強化した罠も平気で潜り抜け、俺の寝室のドアをノックもなく開け、部屋の中の俺達の様子を見てしまった。



 Q.彼女の眼には何が映ってるか?


 A.ベッドに起き上がっている俺と裸で俺に抱きつくアスカとチウちゃん。



 Q.じゃあそこから導き出される結論は?


 A.俺が二人を襲おうとしていると考えるだろう。



「この幼女性愛倒錯者ぁぁぁぁー!!」



「ぐっはぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁー!」



 ギャグ補正もあるだろうが両腕をアスカとチウちゃんに捕まれた俺は避けることも出来ず、キヌちゃんは男の急所を思いっきり飛び蹴りしやがった。



「師匠ー!

 しっかりしてくれ!

 あたしはまだ師匠を越えてねーんだぞ」



「キヌ、お前は僕の将来の旦那さんを不能者にするつもりか!? 

 その喧嘩買ってあげる」



 薄れゆく意識の中、俺はチウちゃんが炎や雷などをキヌちゃんに向けて打ち出しているのを見た。


 

 だがアスカにゆすられ、最後に残っていた気力も尽きた俺の視界は真っ暗になった……



……


…………



「本当にごめんなさい!!」



「ほんとやってらんないよなぁ。

 俺は何も悪くないのに勝手に人の家に入ってきて勘違いして。

 俺を女にでもするつもりだったのかよ」



 あのあとアスカが事情を説明してくれたらしく、俺は愚痴を言いながらキヌちゃんが作ってくれた朝食を食べている。



「カブラが止めなければ僕は殺してあげるのに……

 いや、ばれないようにあとでこっそりと殺そうかしら……」



 チウちゃんは俺に聞こえてないと思っているようだがその危険な思想はだだ洩れだぞ。



 アスカはそんな騒動などすでに忘れて朝からドカ食いしている。しかしこいつは本当によく食うな。


 昨日も大皿でカレーを10皿は食ってたぞ。胃の中にブラックホールでもあんのか?



「ところでカブラさんはこれからどうするんですか?

 カブラさんのおかげでこの村にも魔力が流れるようになったので村人たちはいまテレビを観たり、ネットで買い物したりとカブラさんに感謝しているそうですよ」



 わずか一晩でそこまで使いこなせるようになるなんてこの村の人たちすごいな。



「俺は今日は狩りに出かけるよ。

 アスカの修行も兼ねてのことだけど、ちょっと村の拡張に必要な素材があってね」



「あたしはどこにでもついていくぜ師匠!

 師匠と一緒に狩りに行けるなんてあたしは幸せだな~♪」



「カブラ。僕も行くよ。

 もちろん賛成でしょ?反対してもついていくから」



 もちろん反対はしないが賛成とまでは言えないんだよな。なんかチウちゃんとんでもないことしそうだし。



「よし、じゃあ二人とも今日は狩りに行くから食事のあとすぐに準備しておけよ」



 さぁ、狩りのはじまりだ。

 ギルドの設定を活かしていきます。次々回:雪山に潜む恐怖! お楽しみに♪

 明日はキャラの設定資料を投稿予定です。

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