第113話
色々と問題は出てきた。
悪の秘密結社『NHK』の登場はどうでも良いとしても、アイツら引っ越し先に必ずって言っても良いくらい現れる。
アイアちゃんとレダちゃんが俺の部屋に来たのはもう周知の事実なんだろうか?。
そんなバカな。
確かに少し派手に行動しすぎだったかも知れない。
事業まで立ち上げれば、目立って当たり前だったかも知れない。
でもしょうがないじゃん。
アイアちゃんやレダちゃんの経歴詐称してバイトさせる訳にいかなかったんだもん。
だからって遊ばせておくだけの余裕はないし。
そして、履歴書の写真なり詐称すればこちらの世界にアイアちゃんやレダちゃんの足跡を残す事になる。
俺と一緒にいるところを見られれば『あの子らは誰だ?。どこに行ったんだ?』と俺が尋問されるかも知れない。
だから他人の立ち上げた事業の元でアイアちゃんや、レダちゃんを働かせる訳にいかない。
当たり前じゃない。
そんな大金は必要ないんだよ。
三人なんとか生きて行ければ良い。
出前館やウーバーイーツでバイトすればそこそこ稼げる。
でも証拠として偽物の履歴書すら残す訳にはいかない。
『じゃあ事業を自分らで立ち上げましょう』という話だ。
しかし事業を興せば『オメーら何、勝手に事業興してるの?』ってその筋の人達が登場する。
それは目立てば目立つほど登場する可能性は高くなる。
この前にインネンをつけてきたのは流しのチンピラだった。
俺にであれば、いくらでもインネンをつければ良い。
アイアちゃんにインネンをつけるんであれば、俺がいくらでもフォローする。
イヤな予測ほど当たるものだ。
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~レダ視点~
「はーい、どなた様ですか~?。」インターフォンが鳴り、顔を出す。
もうNHK対策は万全だ。
「立花さんとお話して下さい」と言えとテムさんに言われた。
しかし『タチバナサン』って何なんだろう?。
リバイアサンみたいなもんだろうか?。
そうに違いない。
発音の違いだ。
翻訳魔法は時々、伝わるか伝わらないかの境目の言葉を変な翻訳をする事がある。
それをテムさんは『エキサイト翻訳みたいだ』と言っていたが、私は何の事だかわからなかった。
リバイアサンも正確に発音すると『レヴィアタン』だし、『タチバナサン』と発音してもおかしくない。
『NHK』の連中は『タチバナサン』を苦手としているらしい。
そりゃ、東の港町の沖に出没する海の悪魔を得意な連中はいないだろう。
テムさんは『NHK(西平塚子供会)』には金は払わないで良いと言っていた。
「だいだい平塚の連中は嘘つきだ。
湘南は茅ヶ崎まで、平塚から出ているバイパスを『西湘バイパス』って言うと地元じゃガキでも知っている。
なのに『湘南ベルマーレ』なんてどうしようもない嘘をつく。
昔は『ベルマーレ平塚』って正直に言ってたクセに。
『西湘ベルマーレ』が正解だろう。
どうせ嘘つくならもっと豪快に嘘つけば良い。
『千葉なのに東京』くらいの豪快なホラを吹くなら許さんでもない。
だけど『西湘だけど湘南』とか小悪党の手口だ。
平塚を許してはいけない。
絶対にだ。」とテムさんは熱弁をふるっていた。
ぶっちゃけ私は何の話なのか、全くわからなかった。
私は「金は絶対に払わないさ」と言いながらドアを開ける。
「弁当配達『マッドアングラー』のメンバーだな?。
ちょっと付き合ってもらおうか?。」ドアの外には男が四人いた。
「暴力はふるうな。人殺しは絶対するな。」とテムさんに言われている。
私は特に抵抗せずによくわからない連中と一緒にワゴン車に乗った。




