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光り輝く空の下 ~人が怪物にかわっていく世界の中で、目覚めた超能力を使って戦い生き残る~  作者: よぎそーと
2章

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45 残り香をたどって

「ここだ」

 とあるアパートの前でユウマが止まる。

「ここがあいつの部屋だ」

 そう言ってユウマはドアノブに手をかざした。

 レベル常勝で身につけた能力、念動力を使うために。



 ユウマの恋人が住んでる地域。

 そこまでヒロキ達は辿り着く事が出来た。

 しかし、それだけで調査が進むわけもない。



 ヒサトモの能力で地域全体を調べられれば良いのだが。

 そう上手くはいかない。

 会ったこともない人間を探るのは、さすがに簡単な事ではない。

 写真や住所を知ってるだけでは精密な調査は出来ない。



 その為、ユウマの恋人の部屋を訪れた。

 恋人が日常的に使ってたものに触れるために。

 そこに籠もってる恋人の気に触れるためだ。



 長く使ってる物品などには所持者の気がうつる。

 それが分かれば調査もやりやすくなる。

 同じ気を探せば良いからだ。

 犬が臭いをたどるのに似ている。



 住んでる部屋ならば、そういった品に困る事はない。

 何でも良いから本人に近い物が欲しかった。

 その為に強引に部屋に突入する。

 念動力で鍵を無理やり開けていく。

 状況が状況なので仕方ないと割り切る事にした。



 入った部屋は意外なほど落ち着いていた。

 荒らされた形跡はない。

「これならどうにかなるよ」

 ふんだんに残ってるユウマの恋人の気。

 それを使い、ヒサトモは自分の感覚を拡大していった。



 意識が拡大していく。

 見聞きする範囲が拡がっていく。

 壁も通り抜け、周辺全てを見渡せるようになる。

 その中から室内に残ってるものと同じ波長の気を探す。

 たどれば良い物が分かってるなら見つけるのは簡単だ。

 あとは、探知範囲の中にいるかどうかだ。



「────いた」

 数分の沈黙のあとにヒサトモは結果を口にした。

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